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2025.01.01

ひょうご観光本部

令和7年新春メッセージ ひょうご観光本部 理事長

アジアに扉開く神戸空港

 

  

 あけましておめでとうございます。2025年、令和7年の幕が上がりました。昨年は能登半島地震に始まり多くの災害や変事が続きました。今年は「巳」の年。ヘビの脱皮にあやかって、穏やかな年にと願うばかりです。


 さて昨年、訪日外国人数が史上最多を更新しました。大阪・関西万博が開かれる今年はさらなる上積みが期待されます。人口減少が続く日本ですから、海外から人を呼び込むことは、社会の活力を維持するうえで必須の要素になっています。ひょうご観光本部は今年も、国内はもとより、海外から多く訪県いただけるよう力を尽くします。


 春4月が待ち遠しいですね。神戸空港についに国際チャーター便が飛び始めます。万博が開幕します。


 国際チャーター便では、韓国、台湾とは、まるで定期便のように結ばれますし、ベトナム便の運航も決まりました。未発表ながら、アジア諸国の他の航空会社も熱い視線を注いでくれています。2030年ごろには定期便の就航が始まり、神戸は国内屈指の国際空港へと変貌します。


 ちょっと試算してみましょうか。国際定期便の就航時、その発着回数の上限は1日40回(20往復便)とされています。乗り入れる機材は今のところ、エアバスA320やA321が主なようです。会社によって座席数は異なりますし、常に満席とも限りません。固く見積もって一便あたりの乗客がざっと130人だとすると、毎日5,200人が神戸空港国際線を利用する計算になります。1年では約190万人。関西空港では国際線搭乗者の76%が外国人ですから、その比率を神戸にも当てはめると、年間実に144万人超もの外国人が神戸から日本に入り、あるいは神戸から日本を出ることになるのです。2023年の神戸市内の外国人延べ宿泊者数は61万人でしたから、その数がどれほど大きなインパクトを持つか、ご想像いただけると思います。


 「兵庫テロワール旅」あるいは「ひょうごフィールドパビリオン」としてお勧めしているように、兵庫は個性豊かな五国で構成され、県全体が観光の魅力に満ちています。加えて神戸空港の国際化によって、瀬戸内、山陰、四国へと広がる西日本観光のゲートウェイとなる条件を完璧に備えるのです。この歴史的な変貌が、阪神・淡路大震災から30年を迎える節目の年に始まることを思うと、胸が熱くなるのを抑えられません。


 課題は、この国際化がもたらす果実を最大化すること。ひょうご観光本部は広域連携のかなめとして、関係地域と手を結び、2030年に向けて多彩なツーリズムを提案してまいります。世界に、です。ご期待ください。

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