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大人気で予約困難ないちご狩り!「幻のいちご」と呼ばれる神戸「二郎(にろう)いちご」-兵庫テロワール旅-

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私がレポートします!

稿
椎木ゆかりテロワール研究員
女性
50代
兵庫県三田市
自然いっぱいの庭で憩うこと、日曜大工、お片付け
病気を機に自然食にハマったことがきっかけで、大好きだった祖母のぬか漬けを想い出し再現。2017年から、現在のライフスタイルの中で無理なく続けられる、常温製法のぬか漬けスクール「Shiinuka(シイヌカ)」https://www.instagram.com/shiinuka_com/を運営しています。

 


「兵庫テロワールlab.」テロワール研究員レポート
食や文化を味わい楽しみ、それらが生まれたルーツや背景を探り、受け継いできた人の想いや技術に触れる。大地の恵みを堪能する“兵庫テロワール旅”の情報を、現地で体感した「テロワール研究員」の視点でお届けします。

 

市場にほとんど出回らないためレア度の高さも話題、神戸の「二郎いちご」
11の農園でいちご狩りがスタート! 

 

神戸に「幻のいちご」とも呼ばれるブランドいちごがあるのをご存知ですか?
「二郎(にろう)いちご」という神戸市北区の二郎地区で生産されたいちごです。
品質の高さに加え、ほとんど市場に出回らないため、地元でしか食べられない&買えない希少性も話題なんです。

 

「二郎いちご」が生産されているのは、神戸電鉄三田線「二郎駅」近くの二郎地区。
いちご農家が点在し、県道15号線、通称「いちご街道」沿いは、シーズンになると「二郎いちご」を求める人で大賑わいです。
いちご狩りが11の農園で実施されていて予約困難なほどの人気ぶり。直売所の多くも午前中で完売してしまうそうです。

 

 

二郎いちごの美味しさの秘密を探るため、二郎地区でいちご部会会長を務めておられる「ヤマネコファーム」の山根康史さんを訪ねました。
神戸電鉄・二郎駅から徒歩7分ほどの場所にあります。

 

 

 

《山根さん談》『「二郎いちご」は品種名ではなくブランド名で、神戸市北区有野町の二郎地区内で約100年の歴史があります。おいしさで売っているブランドなので、「二郎いちご」を名乗るには厳しい基準があるんです』。

 

現在、「二郎いちご」を栽培する農家は24軒。
約100年に渡り、地元農家が世襲制で栽培し続けて来たそうですが、高齢化による栽培面積の縮小が進み、2014年に新規就農者の受け入れを開始。山根さんは新規就農者の第1号。山根さんを皮切りに、6人が新たに生産者に加わったそうです。

 

 

《山根さん談》『「二郎いちご」を名乗るためには厳しいルールがあって、まず栽培開始から3年間は「二郎いちご」を名乗ることができません。3年後に、いちご部会全員の承認を得て、ようやく「二郎いちご」を名乗ることが許されるんです。
厳格な基準を設け、栽培技術なども共有しながら地区を挙げて美味しいいちごを作るというのが、二郎地区のやり方なんです。次の100年も作り続けていくのが目標なので』。

 

高い品質を守るために皆で協力し合うという取り組みが、100年に渡って「二郎いちご」のおいしさを支えてきたんですね。

 

 

 

《山根さん談》『「二郎いちご」が美味しい理由は3つあるんです。
1つ目は水です。二郎地区では六甲山系から続く有野川の水、いわゆる「六甲のおいしい水」でいちごを育てています。ため池からパイプで引いた水ではなく、すべての農園に用水路が伸びていて、川のフレッシュな水をそのまま使っているんです。
2つ目は土壌。かつて有野川の河原だった地域なので、砂地で水はけが良いんです。
3つ目は気候。昼夜の寒暖差が大きい地域なので、いちごの甘みを一層引き出してくれます。
この三拍子が揃った、いちご栽培に理想的な環境というのは全国的にもなかなかないんです』。

 

「二郎いちご」は市場にはほとんど出荷されないため、美味しさを堪能するには、断然いちご狩りがおすすめです!
現在、11軒のいちご農家がいちご狩りを実施していて、料金はどこも同じです。
来年2025年3月21日までは土日祝のみ開園で大人2,500円。3月22日~6月上旬は毎日開園で大人2,300円。
※詳細はこちら ⇒ https://kobe-kanko-engei.jp/ichigo/nirou/

 

 

 

《山根さん談》『「ヤマネコファーム」のいちご狩りハウスでは、章姫と紅ほっぺの2品集を栽培しています。二郎地区ならではの土壌と気候という利点を最大限に活かしたいちごを食べてもらうために、土耕栽培に適した2品種を選びました』。

 

「ヤマネコファーム」のいちご狩りは3週間先まで予約を受け付けていますが、あっという間に予約が埋まってしまう人気ぶりだそうです。

 

 

実際にいちご狩りを体験させてもらうと巨大ないちごがいくつもあってビックリ‼
このサイズと色艶は、百貨店で1粒数百円で売ってるレベルです(笑)
真っ赤な大粒のいちごをかじると、口の中いっぱいに果汁と香りがあふれます。
1個で十分に満足感のあるサイズと濃~い甘さ。あぁ~幸せ~。
有名洋菓子メーカーやパティシエが、山根さんのいちごを指名買いされているというのも納得です。

 

 

 

二郎地区には2024年1月、新しいいちご狩り農園「白木農園」もオープン。
写真映えする巨大なハウスの中では、高設栽培と最新の管理システムを導入し、こだわりのいちごが栽培されています。

 

 

 

「白木農園」には直売所もあるので、お土産用のいちごも購入もできます。
「二郎いちご」の直売所には番号が付けられていて1番~37番まであります(離農などにより無くなった直売所があるため、欠番となっている番号があります。そのため実際の店舗数は16店舗となります)。
午前中に売り切れるお店が多いそうなので、早めの来店がおすすめです。

 

 

 

「二郎いちご」の二郎地区へは、神戸の中心部・三ノ宮から電車で40分ほどで行けるので、神戸観光のプランに組み入れやすいと思います。
地元でしか食べられない&買えない最高に美味しい「二郎いちご」を思う存分堪能してください!

 

DATA:
◇ ヤマネコファーム

兵庫県神戸市北区有野町二郎241
※いちご狩りは完全予約制(予約はホームページにて受付)
https://yamanekofarm.jp/

 

◇ 白木農園
兵庫県神戸市北区有野町二郎173-1
Tel:078-600-0215
※いちご狩りは完全予約制(予約はホームページにて受付)
https://2ro15.com/
https://www.instagram.com/shirakinoen

 

◇ 二郎いちご狩り(完全予約制)
今シーズンの開園期間:
【前期(30分食べ放題)】2024年12月21日~2025年3月21日は土日祝のみ開園
【後期(45分食べ放題)】2025年3月22日~6月上旬は毎日開園
今シーズンの入園料:
【前期(30分食べ放題)】大人2,500円、小学生1,800円、幼児1,500円、3歳未満は大人1人に付き1人無料(2人目からは1人につき500円)
【後期(45分食べ放題)】大人2,300円、小学生1,600円、幼児1,300円、3歳未満は大人1名に付き1名無料(2人目からは1人につき500円)

◎ 二郎いちご狩り専用サイト(神戸市園芸観光協会)
https://kobe-kanko-engei.jp/ichigo/nirou/

 

--- 兵庫県には他にも「いちご狩り」を楽しめるスポットがありますよ♪ ---

兵庫生まれの新品種も!6品種が40分食べ放題!! たつの市の新しいいちご農園

 

色んな品種を食べ比べ 阪神エリア最大級!三田のいちご狩り農園

 

いちご狩りも、いちごスイーツも楽しめる! いちごのまち西脇市。

 

New OPEN!淡路島で大きな完熟いちごを堪能しよう♪

 

いちごの季節がやってきた♪

 

掲載日:令和7年1月10日       グルメ 

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