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JR-WEST RAIL PASSを利用して、兵庫の文化的な風情とロマンチックな絶景を深く巡りましょう
Contributor : Miho Wang
Nationality : 台湾
関西空港から出発して、JR WEST RAIL PASS(繁体字表記/關西地區鐵路周遊券)と関西!楽しいパスを利用し、神戸、宝塚、丹波地域を賢く簡単に列車を利用して、巡る方法をご紹介します。本記事では、チケットの引き換え、使用方法を解説し、神戸の隠れた夜景の絶景や手塚治虫の漫画の世界を感じる体験、丹波焼の陶芸体験、高級ホテルのシェフおすすめの美食、古民家カフェなどの深い観光プランをご紹介します。
JR関西エリアパスを利用して、関西空港から兵庫の魅力を探索する旅を始めましょう。
自動車での移動よりも電車を利用して関西各地を巡るのが好きで、自由に使用日数を選べる交通券が欲しい方に、筆者が最もおすすめするのがJR関西エリアパスです。この券を使えば、関西空港特急HARUKAで大阪市内にアクセスでき、神戸、姫路、奈良、京都などの有名な観光地にも問題なく行けます。チケットは1日、2日、3日、4日間の選択肢があり、日本以外の国の政府などが発行したパスポートを持ち、「短期滞在」ビザを持っている方は購入資格があります。
今回、筆者が計画した行程は宝塚、丹波篠山を訪れ、夜には神戸市内に戻るというもので、ちょうど1日のチケットを利用して全行程を楽に回ることができます。
購入と引換方法
購入方法:日本以外の海外旅行代理店で購入する方法と、JR西日本のネット予約サービスで予約する方法があります。
引換方法:紙の引換券または電子券とパスポートを提示し、申請書に記入すれば周遊券と引き換えられます。また、みどりの券売機でも引換が可能です。 購入方法によって引換方法が異なりますので、詳しい情報は公式サイトをご覧ください。
(https://www.westjr.co.jp/global/tc/ticket/pass/kansai/)
漫画の世界に浸る:手塚治虫記念館
皆さんも『鉄腕アトム』や『ブラック・ジャック』といったクラシック作品を見たことがなくても、「漫画の神様」と称される手塚治虫先生の名前は聞いたことがあるでしょう。実際、彼は宝塚に約20年間住んでおり、昆虫採集や創作活動を行う重要な時期を過ごしました。
この記念館では、まるで宇宙船にいるかのような展示エリアで手塚治虫の生前の貴重な原稿や私物を楽しむことができます。また、年に3回の特別企画展も開催されています。
閲覧エリアには、世界各国の翻訳版漫画が壁一面に所蔵されています。入館券は当日中なら何度でも出入りできるため、ファンたちは思う存分漫画の時間に没頭することができます。
G階にはアニメ制作エリアがあり、動画用紙を使って2枚または5枚の原画の間に動作を描く体験ができます。これにより、動きが完全に連結する様子を楽しむことができます。
今回、筆者が挑戦したキャラクターは「ユニコ(神奇独角馬)」でした。完成すると、スタッフがそれをスキャンしてくれて、画面上で鮮やかな動作を見ることができます。また、異なる速度を選ぶこともでき、一瞬自分が小さなアニメーターになったかのような気分を味わうことができました!
関西!楽しいパス(Have Fun in Kansai 1 Week Free Pass)の利用をおすすめします。これを利用することで、現金で入館料700円(大人)を現場で支払うことなく入れて、ノベルティをもらうことができます!
関西!楽しいパス:
1週間以内に好きな施設を3つまたは6つ選んで体験でき(70以上の施設から選択可能)、電子チケットのQRコードで入場できるため、チケット購入のための長い列に並ぶ時間を大幅に節約できます。
料金: 3つの施設で4,500円、6つの施設で7,000円。Klookやkkdayなどのプラットフォームで購入可能です。
PLACE: 手塚治虫記念館
住所: 兵庫県宝塚市武庫川町7-65
交通手段: JR・阪急「宝塚駅」から花のみちを徒歩約10分
営業時間: 9:30~17:00(最終入館時間は16:30)月曜日休館
公式サイト: https://www.city.takarazuka.hyogo.jp/tezuka/index.html
宝塚歌劇団の団員も愛する!サンドウイッチLE MANS
宝塚大劇場の近くには、50年以上の歴史を持つ老舗の手作りサンドウイッチ店「LE MANS」があります。創業以来、地元の人々や宝塚歌劇団のスターたちに愛され続けています。
その中で最も人気のあるメニューはエッグサンドです。筆者はそれを見て食欲がそそられ、ショーケースの前にしゃがみ込んで迷ってしまいました。
最終的に、贅沢にフルーツ、カツ、野菜、卵の味をすべて含んだ盛り合わせを注文しました。トーストは柔らかく、繊細で、ひと口ごとに食材の新鮮さを感じることができます。
PLACE: サンドウイッチ LE MANS 花のみちセルカ店
住所: 兵庫県宝塚市栄町1-6 花のみちセルカ2番館2F
交通手段: 阪急宝塚駅から徒歩8分
営業時間: 9:00〜17:00(L.O. 16:30)月曜日定休日(歌劇休演日も定休日)
公式サイト: http://www.takarazuka-lemans.com/
丹波焼の里を訪れ、職人の作品と一期一会の出会いを楽しみましょう
兵庫の文化的な風情と職人の技を感じたい方には、宝塚からJR福知山線〔宝塚線〕一本で相野駅で降りて、私のおすすめは丹波篠山市にある丹波伝統工芸公園「立杭陶の郷」を訪れてみてください。
日本の六古窯の一つである丹波焼は850年の歴史を持ち、陶芸の技術を守り続けながら、作品も常に新しい形に挑戦し、時代のニーズに応えています。もし地元の窯元を一つ一つ訪れることができなければ、2024年にリニューアルオープンした「窯元横丁」に立ち寄ることをおすすめします。ここでは50以上の窯元の特徴的な作品を一度に見ることができ、どれもが独自の創作となっています。
筆者は黄色のコーヒーカップセットを手に入れ、毎朝のコーヒータイムを楽しんでいます。ちなみに、商品を購入すると、店員がその窯元の紹介カードも一緒に包装してくれますので、利用者は職人やブランドの背景をより深く理解することができます。
気軽に陶芸体験に挑戦しましょう
施設内には陶芸教室があり、事前の予約なしで現地で参加登録が可能です。正式に始まる前に体験の流れを説明するビデオが再生され、その後、粘土による制作か絵付けのどちらかを選ぶことができます。制作する器のサイズによって、必要な時間と費用も異なります。
筆者はマイ茶碗を作ることに決めました。職人がそばでサポートしてくれ、初めての体験でも安心して制作できます。形作った後は、印章を使ったり、文字を刻んだりして装飾を加えることができます。作品は地元の職人が後処理として焼成と彩色を担当するため、完成品がどんな仕上がりになるかは、受け取るまで全くわからないというのも楽しみの一つです!(国内では約二か月半かかります)
PLACE: 丹波伝統工芸公園「立杭 陶の郷」
住所: 兵庫県丹波篠山市今田町上立杭3
交通手段: JR福知山線の相野駅で下車し、タクシー約15分乗車
営業時間: 10:00〜17:00(毎週火曜日定休日)
公式サイト:https://tanbayaki.com/
丹波焼の最古の登窯
この登り窯は、現在までに100年以上の歴史を持ち、トンネルのような巨大な階段式の登り窯で、丹波焼の最古の登窯とされています。日本の遺産構成文化財の一つに登録されています。普段は内部の見学は行われていませんが、外観を見るだけでもその規模の大きさを想像することができます。
PLACE:丹波立杭登窯
住所:兵庫縣丹波篠山市今田町上立杭3−5
昔ながらの建物の中で、地元の風味を楽しむ「小田垣商店」
「小田垣商店」は、創業から約300年近くの歴史を持つ老舗黒豆専門店で、今もなお丹波篠山市で高品質の黒大豆の栽培指導や販売に努めています。自社の誇る製品だけでなく、店舗や事務所、一棟貸しのホテルの建物も時代を越えた価値を証明しています。
併設されたカフェ小田垣豆堂の中で、最も人気のある席は石庭の四季の風情を一望できるカウンターです。筆者の訪れた日は幸運にも、香ばしい黒豆茶を手にし、舞い散る雪の美しい景色を楽しみながら、石庭をデザインした現代芸術家杉本博司が伝えたかった意境を感じることができました。
特におすすめなのは丹波栗のモンブランで、豊かな丹波栗のペーストがたっぷりと使われており、パイ生地と栗のパウンドケーキの二つの異なる食感を楽しむことができます。
また、丹波大納言のぜんざいも非常におすすめです。甘さ控えめで、大きなあずきの粒は滑らかで繊細な食感を持ち、もち米の餅や栗と組み合わせることで、体を温めるだけでなく、和のデザートの真髄を味わうことができます。
PLACE: 小田垣豆堂
住所: 兵庫県丹波篠山市立町19番地
交通手段: JR篠山口駅で下車後、タクシーに約20分乗車
営業時間: 11:00 ~ 17:00(最終オーダー16:00)毎週木曜日定休日
公式サイト:https://www.odagaki.co.jp/
「神戸ポートピアホテル」では、神戸の壮麗な夜景を眺めながら、優雅な美食を楽しむことができます
ホテルの30階には「GOCOCU」というスカイグリルブッフェレストランがあり、丁寧に調理された料理を楽しみながら、神戸の港町の街並みを遠くに眺めることができます。
特に、焼きたての柔らかい牛肉のローストビーフや食欲をそそる特製カレーライスは非常に美味しいです。
味覚を満たした後は、最上階の「屋上テラス ソラフネ神戸」へ行ってみてください。ネオン輝く夜景を一望でき、飛行機の離着陸の様子も間近で見ることができます。屋外バーの営業時間内に訪れれば、ささやかな一杯を楽しみながらロマンチックなひとときを過ごすこともできます。
PLACE: 神戸ポートピアホテル
住所: 神戸市中央区港島中町6丁目10-1
交通手段: ポートライナー市民広場駅に直結
営業時間:
[朝食営業]7:00~10:30(最終入店 10:00)
[ランチ]11:30~15:00(最終入店 14:30)※土・日曜日、祝日は~15:30(最終入店 15:00)
[ディナー]17:30~21:00(最終入店 20:30)※土・日曜日、祝日は17:00~21:30(最終入店 21:00)
[カクテルタイム]20:30~23:00(L.O. 22:30)※土・日曜日、祝日は21:00~
/ 屋上テラス ソラフネ神戸は昼営業は事前予約が必要
公式サイト: https://www.portopia.co.jp/zh-tw/ https://www.portopia.co.jp/zh-tw/sorafune/
まとめ
一日でJR-WEST RAIL PASSを利用すれば、漫画の神様と深いつながりのある宝塚、伝統的な手作り特産品が受け継がれる丹波篠山、そして華やかな神戸を気軽に巡ることができます。行程はただの観光にとどまらず、兵庫の各地域の文化的な風情をしっかりと感じることができます。もしまだ満足できないと感じるなら、一泊して、休憩をとった後で未知の兵庫の魅力を更に探索することもできます!
written by Miho