神戸の景色とローカルフードを楽しむ旅

神戸の景色とローカルフードを楽しむ旅
ロヒト・スリーダラン

Contributor : ロヒト・スリーダラン

Nationality : インド

ロヒト・スリーダラン/インド生まれ。2023年10月に仕事のために来日し、ビジュアルデザイナーとして働く。現在、淡路島在住。趣味は読書、旅行、スケッチ。

港町として歩んできた歴史が織りなす神戸の景色は、日中も夜も見応え満点。今回はその美しい景色を、私のイチオシ神戸フードと一緒に紹介します!

 

 

「神戸煉瓦倉庫」で明治時代の神戸にタイムトリップ。

 

現存する2棟の「神戸煉瓦倉庫」は、イギリス製煉瓦をイギリス積みした稀少なもの。神戸市指定景観資源に認定されている

 

最初に訪れたのは、JR神戸駅から近い「神戸ハーバーランド」の海沿いにある煉瓦づくりのレストランやショップ。異国情緒のある建物は、もともと神戸に到着する貨物の上屋倉庫として使用されていたそうです。この「神戸煉瓦倉庫」が建てられたのは1890年代後半。歩いてみると、当時の日本に足を踏み入れたような感じがします。

ショップのなかのお気に入りは、お香のお店「有馬香心堂神戸煉瓦倉庫」。私が住んでいる淡路島(日本一のお香の産地です!)の香司の作品などがありました。

和の香りが広がる「有馬香心堂神戸煉瓦倉庫」の店内

 

店内からも重厚であたたかみのある煉瓦がチラリ。耐熱性も蓄熱性もある煉瓦は、季節を通じて室内を快適な空間にしてくれるのだとか。

 

「神戸煉瓦倉庫」は、街並みや神戸港を眺めながら散策したり、お店で買い物をしたり、のんびり休日を過ごすのにオススメの場所。海沿いにはベンチもあり、海を眺めながらゆっくり休憩もできます。キッチンカーが来たり、フリーマーケットを開催したりする日もあるそうです。

 

ハーバーランドumieモザイクのショップが並ぶ通り。この日は土曜日でたくさんの人で賑わっていた

 

 

「モザイク大観覧車」に乗って神戸を空中散歩。

 

上空50mの高さから神戸を眺められる「モザイク大観覧車」

 

初めての大観覧車にドキドキ

 

「神戸ハーバーランド」では「モザイク大観覧車」にも乗りました。乗車時間は約10分。もう少し空中からの眺めを楽しみたかったと思えるくらい、観覧車から見えた六甲山や神戸の近代的な街並みはすばらしく、見飽きないものでした。

 

2024年にリニューアルされた「神戸ポートタワー」

 

観覧車からも見える赤いタワーは「神戸ポートタワー」。鼓型の優美な外観から「鉄塔の美女」と呼ばれ、誕生した1963年から今まで、神戸のランドマークとして愛されているそうです。

 

日中は青空に映える太陽のような「モザイク大観覧車」ですが、夜には約12万個のLEDを使用したイルミネーションが見られるそうです。

 

2009年、「ロックンロール・ミュージアム」(東京都渋谷区)の閉店にともない、神戸に移設されたエルヴィス・プレスリー

 

「神戸ハーバーランド」には、ほかにも見所がたくさんあります。「カルメニ」前には、ロックンロールの神様といわれるエルヴィス・プレスリーの銅像。これはアメリカのメンフィス、ハワイ、そして神戸の世界に3体しかないオフィシャル像なのだそう。2009年に東京から移設されて以来、ファンの聖地になっています。

 

神戸アンパンマンこどもミュージアム&モールの道案内として、アンパンマンのキャラクターもいました

 

足元には、子どもたちのヒーロー、アンパンマンのキャラクターもいます。近くには「神戸アンパンマンこどもミュージアム&モール」もあり、家族連れで賑わっていました。

 

 

ランチは、マイベスト餃子「餃子専門店 赤萬 三宮店」!

客足が絶えない全12席の小さな店内。三宮のほか元町にも店舗がある

 

ランチは、「餃子専門店 赤萬 三宮店」に行きました。小さいお店ですが、神戸では有名な人気餃子店です。この日も行列ができていて、30分ほど待ってやっと入店できました。

 

小ぶりのサイズで2人前もペロリと平らげられる

 

メニューは餃子と飲み物のみ。オーダーの方法は独特で、最初のオーダーは1人2人前以上から。追加オーダーは、平日は1組2人前以上、土・日・祝日は受け付けていません。「もっと食べたい!」という事態にならないよう、慎重にオーダーする必要があります。

 

餡は、ニンニクとショウガが効いた野菜メインのさっぱり風味。タレは、味噌だれに唐辛子やしょうゆを調合して自分好みにすることができます。神戸では餃子を味噌だれで食べるのがスタンダードなんです。

 

「赤萬」の餃子は、今まで食べた餃子のなかで一番おいしい餃子だと思っています。神戸に来たら、ぜひ食べてみてください!

 

 

夜は “1,000万ドルの夜景”が見える「摩耶山掬星台」へ。

 

夕暮れどきの「摩耶山掬星台」。空の色が変わると同時に明かりが灯り始める

 

続いては、ケーブルカーとロープウェーからなる「まやビューライン」で摩耶山を登りました。目指すは標高700mの山頂にある展望台「掬星台」。掬星台は日本語の漢字で、手ですくえるほどの星があふれている場所を表しており、そこから “1,000万ドルの夜景”が見られるんです。

 

オペレーターに手信号で合図を送る車掌

 

まずはケーブルカーで摩耶山のふもとから虹の駅に向かいます。ケーブルカーの車内では車掌がよく見える位置にいたのですが、運転手と車掌の手信号がおもしろく、目が離せなくなりました。

 

紅葉に囲まれていたケーブルカーのレール

 

虹の駅からゴールの星の駅まではロープウェーに乗り換えて。ロープウェーの車窓から、自分がどれだけ高いところにいるのかを実感。紅葉した木々と街が溶け合っているかのような美しい景色でした。

 

ロープウェーを降りると、眼下に紅葉と神戸の街が見える

 

「摩耶山掬星台」に向かう人は年齢も国籍もさまざま。一人旅をしている私に気がつき写真を撮ってくれたおじいちゃんのやさしさがうれしかったです。

 

「摩耶山掬星台」には15時半くらいに到着。日没まで待っていると……、

 

この景色に名前をつけるとしたら「神戸の星降る夜」かな!?

 

こちらの夜景!!神戸から大阪湾、紀伊半島、対岸の淡路島までがきらめいている眺望が広がっていました。「掬星台」は、手を伸ばせば星を掬(すく)えそうな場所ということに由来。天候によっては、夜空の星と地上の星の共演が見られるでしょう。

 

「CAFE702」の窓際カウンター席からは夜景がよく見える

 

摩耶山の頂上、星の駅の2階にある「CAFE 702」で、夜景を見ながら唐揚げとフライドポテトを食べました。店内はとても暖かく、ちょうどいい休憩になりました。

 

スケッチは、写真とは一味違う旅の記録に

 

今回の神戸の旅をスケッチにもまとめてみました。いつか見返したときにまた、神戸に行きたくなりそう。神戸観光をする友達の参考にもなればうれしいです。

 

スポット

 

神戸煉瓦倉庫

住所/兵庫県神戸市中央区東川崎町1-5-5

TEL/078-360-3333(平日9:00〜17:30)

https://kobe-renga.jp/

 

モザイク大観覧車

住所/兵庫県神戸市中央区東川崎町1-6-1(umieモザイク)

TEL/078-382-7100(神戸ハーバーランドumie)

営業時間/10:00〜22:00

定休日/無休(臨時休業あり)

料金/通常ゴンドラ1人800円

https://umie.jp/features/mosaickanransya

 

神戸ポートタワー

住所/兵庫県神戸市中央区波止場町5-5

営業時間/9:00~23:00(入場ゲートの最終受付は22:30、展望2Fショップは22:00まで)

定休日/年中無休(メンテナンス休業日、貸し切り営業日あり)

入場料/1,200円(大人一人、展望フロア+屋上デッキ)

https://www.kobe-port-tower.com/

 

神戸アンパンマンこどもミュージアム&モール

住所/ 兵庫県神戸市中央区東川崎町1-6-2

TEL/078-341-8855

営業時間/10:00~18:00(ミュージアム最終入館17:00)※日によって異なる

休業日/年末年始(メンテナンス休業日あり)

入館チケット料/2,000円~2,500円(ショップモールは入場無料)

※ミュージアム入館には「日時指定WEBチケット」をご購入ください(WEB販売優先)※利用日により価格・営業時間が異なります

 

餃子専門店 赤萬 三宮店

住所/兵庫県神戸市中央区北長狭通2-2-1

TEL/078-331-0831

営業時間/14:00〜20:00(L.O.19:30)※土日は12:30から

定休日/水曜日

摩耶山 掬星台

住所/兵庫県神戸市灘区摩耶山町2-2

https://kobe-rokko.jp/nightview-3/

 

まやビューライン(摩耶ロープウェー・摩耶ケーブル)

料金/1560円(大人ひとり往復、摩耶ケーブル駅〜虹の駅〜星の駅)

アクセス方法は下記サイトをご確認ください

https://koberope.jp/ja/maya