フォトジェニックなスポットがいっぱい!の「淡路島メルヘンロード」

フォトジェニックなスポットがいっぱい!の「淡路島メルヘンロード」
リ・リア

Contributor : リ・リア

Nationality : アメリカ

韓国で生まれ、米国在住を経て現在は兵庫県で暮らす会社員兼デジタルクリエイター。インスタグラムでシェアしているアートな写真が好評。

住んでみたかった日本に移住して5年、兵庫に住んで2年が経ちました。海も山もそばにあって、おいしい料理がたくさんある兵庫は大好きな町。今回は、さらなる兵庫の魅力を見つけに淡路島へ!たくさんのメルヘンチックなシーンに出合えました。

 

安藤忠雄建築「本福寺 水御堂」で感じた、光と陰の境界


夏になると2000年前の地層から発見された大賀蓮と睡蓮が花を咲かせる美しい池。

 

まず訪れたのは、今から800年以上前に建立されたという真言宗の寺院「本福寺」。コンクリート造りのモダンな「水御堂」は、1991年に世界的建築家・安藤忠雄の設計によって建てられた本堂で、淡路島にある安藤建築の最初の作品だそうです。蓮池の中心にある階段を降りた先には、淡路市指定重要文化財の本尊薬師如来が鎮座しています。

 

この日は冬のはじまり。蓮の花には出合えませんでしたが、キラキラと水面に光を受けながら山と空が映る池は見応えがありました。蓮池を分け入るように階段を降りて地下の水御堂に向かうときには、神様がつくった光から、人がつくった陰に入るような不思議な感覚に……。


回廊の外には光庭があり、地下でありながら陽の光が差し込む。

 

階段を降りると、広がっていたのは魔除けを意味するという朱色の空間でした。「本福寺 水御堂」は、訪れる人によってさまざまな感じ方がありそうです。

 

「淡路夢舞台」では、自然との一体感を味わおう。


「淡路夢舞台」の「展望テラス」から眺める空は、まるで宝石。

 

次に向かったのは、同じく安藤忠雄がグランドデザインを手がけた「淡路夢舞台」。ここは、1960年代に経済活動のために削った山を動植物と人間が共生できる空間に再生するべく、2000年に誕生したリゾート施設。温室植物館、野外劇場、レストラン、国際会議場、ホテルなど、園内にある施設群が自然と一体化した壮大なランドスケープが楽しめます。私が淡路島のなかでいちばん気に入っているスポットです。


阪神淡路大震災の犠牲者に捧げる庭「百段苑」は、祈りの庭。

 

山の斜面に沿って並ぶ100個の花壇「百段苑」から見えたのは、大阪湾を背景にした紅葉。ダイナミックな自然に圧倒されながらも鳥のさえずりや木の葉が揺れる音を聞く時間は、最高に心地良かったです!


見頃を迎えたダリアの花言葉は「華麗」「優美」。


天井からの光が壁に反射して現れる十字架は、光で自然を表現する安藤建築の特徴そのもの。

 

特に感銘を受けたのは、ホテルの2階にある「海の教会」。この世から離れて神様と交われるような気持ちになるんです。「海の教会」では天、光、永遠の命を感じることができました。


肉、海鮮、野菜。どれも味わいたい人におすすめの『まんぷく御膳』。

 

ランチは「海鮮料理きとら 淡路夢舞台店」で。黒毛和牛の焼き肉、海鮮や野菜の天ぷら、刺身が味わえる『まんぷく御膳』をオーダーしました。初めて黒毛和牛を食べたのですが、ジューシーで口の中でとろけるような食感に感激。天ぷらはサクサクッ!刺身はとっても新鮮で、歯応えがありました。


料理だけでなく、照明や壁紙などでも日本の雰囲気を感じられる。

 

まるで映画の舞台のようなカラフルな「あわじ花さじき」。


冬はストックに彩られる花畑。年3回植え替えが行われ、1年を通じて約30種類の花が咲き誇る。

 

明石海峡と大阪湾を背景に、四季折々の花のパノラマが広がる「あわじ花さじき」にも行きました。足を踏み入れると、“花の見物席”を意味するネーミングに納得。いつもと違う視界を楽しみたくて、乗馬クラブ「ハーモニーワールド」が提供している「花さじき散歩コース」(40分)と花畑散策を組み合わせてみました。


空と海、花畑を独り占めしている気分!

 

乗馬クラブ「ハーモニーワールド」では、エキスパートからビギナーの人まで乗馬と自然を楽しめます。乗馬は子どもの頃以来で最初は緊張しましたが、スタッフの「落ちないから安心してください」のことばに、ホッと肩の力が抜けました。目の前に広がるのは、自分の足で歩くより高い目線の景色。爽快感と一緒に映画の主人公になった気分を味わいました。


カメラのシャッター音を聞いて「呼んだ?」と振り返るドラム。

 

一緒に散歩したドラムは、人間でいうと90歳ぐらいのポニー。カメラのシャッター音がすると、ポーズを決めてくれるかのように立ち止まってくれたドラムにメロメロ……♡スタッフからは、馬がストレスをためないようにケアをしていることも聞けて、あたたかい気持ちになりました。


「Galleri」はデンマーク語で「さじき」。

 

最後は、「花さじき」内のカフェ「Galleri」でひと休み。大きな窓から「花さじき」が一望できるカフェは、時間を忘れて過ごせそうな空間です。あたたかい季節は、テラス席も気持ちよさそう!


パフェに目を奪われていたら、アイスが溶けはじめてしまった……!

 

「ホット抹茶ラテ」と「モンブランパフェ」(季節により提供メニューが変更されています)でホッと一息。モンブランパフェは初めて食べました。アイスとさつまいも、栗の組み合わせがおもしろい食感。「Galleri」では、ぜひ窓のそばの席へ。景色がいいし、スイーツの写真を撮るときに光が入ってきれいな仕上がりになりますよ。

 

神戸から高速バスで1時間ほど。豊かな自然があるだけでなく、自然と調和する建築にも触れられる淡路島。写真を撮りながら、感謝の気持ちをもって自然を守っていきたい、と思いました。次に淡路島をめぐるときは、どんな景色が見えるのかな。ドラムにもまた会いに行きたい!

 

観光情報

 

本福寺 水御堂

住所: 兵庫県淡路市浦1310

電話番号: 0799-74-3624

拝観可能時間: 9:00〜17:00

拝観料: 400円

 

淡路夢舞台

住所: 兵庫県淡路市夢舞台2

電話番号: 0799-74-1000

開園時間・料金: 各施設により異なる(駐車料金1台600円)

https://www.yumebutai.co.jp/

 

海の教会

住所: 兵庫県淡路市夢舞台2 グランドニッコー淡路2F

電話番号:0799-74-1111(グランドニッコー淡路)

https://awaji.grandnikko.com

※見学の際は要事前確認

 

海鮮料理きとら 淡路夢舞台店

住所: 兵庫県淡路市夢舞台2

電話番号: 0799-74-5650

営業時間: 11:00〜15:00(L.O.14:30)、17:00〜21:00 (L.O. 20:00)

定休日: 木曜日(不定休)

https://www.yumebutai.co.jp/restaurant_kitora/

 

ハーモニーワールド

住所: 兵庫県淡路市浦2400-2

電話番号:0799-75-3555

営業時間: 9:00〜17:00

定休日: 木曜日

https://www.hw-awaji.com/

 

あわじ花さじき

住所: 兵庫県淡路市楠本2805-7

電話番号: 0799-74-6426

開園時間: 9:00〜17:00(最終入園16:30)

休園日: 水曜日(繁忙期を除く)、年末年始

入園料: 無料(駐車料金1台200円)

https://awajihanasajiki.jp/


カフェレストランGalleri

住所:兵庫県淡路市楠本2805-7 あわじ花さじき2F

電話番号:0799-75-3710

営業時間:12〜2月は9:00〜16:30(L.O.16:00)

定休日: 施設休園日に準ずる

https://www.gallericafe.com/