Himeji Castle History『鏡花水月』は、江戸時代の華やかな世界を光と音で表現した特別なイベントです。
歴史的な三の丸広場を舞台に、多彩なエリアが訪れる人々を幻想的な夜の旅へと誘います。
▲ウェルカムエリア
入口の「ウェルカムエリア」で迎えてくれるのは、柔らかな光とともに漂う雅な雰囲気です。ここで会場全体の雰囲気に一気に引き込まれ、これから始まる体験への期待感が高まります。
▲月輪の庭
続いて訪れる「月輪の庭」では月の光をイメージした演出が庭全体を柔らかく照らし、静けさと美しさが見事に調和しています。ここでは、自然と足を止め、ゆったりとした時間を味わうことができました。
▲甦る向屋敷庭園(むこうやしきていえん)
さらに奥へ進むと、今回のイベントの目玉ともいえる「甦る向屋敷庭園」が姿を現します。江戸時代の資料を参考に、当時存在した向屋敷庭園を思わせる美しく大きな水鏡が設置され、光の演出と相まってその美しさが際立ちます。庭園内を散策しながら、その時代の暮らしや風景に思いを馳せると、歴史の中に自分が入り込んだかのような気分になります。
▲「小袖雛形(こそでひながた)」をまとった照明タワー
そしてこのエリアは、ファッションに敏感だった江戸時代の女性たちを魅了した「小袖」をテーマにしています。庭園の築山や植栽、お茶室の挿花を連想させる華やかでかわいらしいデザインが施され、「小袖雛形」をまとった照明タワーです。この「小袖雛形」は、6台の照明タワーが庭園の雰囲気を一層引き立て、訪れる人々をその優雅な世界へと誘います。
▲水盤台に映る天守
水盤には逆さ天守やデジタル映像が映し出され、目を見張る美しさで水面越しに映る光景をカメラで収める人々の姿が印象的でした。
▲ネオンアート
散策中には、千姫様や忠刻公をイメージしたネオンアートが輝く特別なエリアも見どころの一つです。鮮やかなネオンの光が柔らかく広がる中で、まるで時代を越えタイムスリップしたような気分になります。光に包まれながら夜の風情を味わう時間は、まさに『鏡花水月』の名にふさわしいものでした。
▲和の憩い
少し肩の力を抜いてリラックスできる休憩スペースとして「和の憩い」が用意されています。和の文化を感じる装飾が施されているので、ゆったりとした時間を過ごすことができました。訪れる人々が自然と笑顔になる、ほっとするような空間です。
▲彩りの石垣
その後、江戸時代の街並みをイメージした光の演出が広がる道を進むと、視界に飛び込んでくるのが「彩りの石垣」です。姫路城の石垣が美しいライトアップで彩られ、その色彩が夜の闇に浮かび上がります。歴史を感じる重厚感のある演出と現代的な光のコラボレーションに、思わず立ち止まって見入ってしまいました。
▲花手水のようなデジタルアート
▲フルカラー影絵
最後に訪れたのは「幻想の帰り道」と「フルカラー影絵」です。帰路となるこのエリアでは、柔らかな光が静かな夜道を照らし、心を落ち着ける空間が広がります。締めくくりには、色鮮やかな影絵が織り成す幻想的なアートです。姫路城の歴史や江戸時代の風景が、デジタル技術で美しく表現されています
画像提供:公益社団法人 姫路観光コンベンションビューロー
▲御城印デザイン 画像提供:公益社団法人 姫路観光コンベンションビューロー
「クリア御城印」というユニークなお土産が販売されていました!紙の御城印に重ねるだけで、浮世絵のような優雅な仕上がりに。特別感があって、つい目を引く一品です。
今回の『鏡花水月』は、光と音、歴史が見事に融合した体験でした。一歩進むごとに違う景色が広がり、江戸時代の平和で華やかな世界を現代に感じさせてくれました。姫路城の新しい発見がありそうなこのイベント、ぜひその目で確かめてみてください。
DATA:
◇姫路城ライトアップイベント
Himeji Castle History 鏡花水月
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株式会社コニシステム
TEL:0797-38-5245
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