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混雑回避!紅葉も秋の味覚も堪能できる 丹波篠山「もみじ三山めぐり」

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  • スポット

私がレポートします!

稿
今井めぐみ
女性
30代
兵庫県丹波篠山市
飲むこと食べること
福岡県出身で、丹波篠山へ6年前に移住しました。20年近く結婚式の仕事に携わっており、移住した頃は大阪に通勤していました。丹波篠山に住んでいても地域のことをよく知らなかったのですが、子育てをきっかけに丹波篠山の観光協会に転職し、地域に目を向けるようになりました。移住者の目線で丹波篠山の魅力を発信したいです。

丹波篠山の紅葉名所&丹波茶やスイーツも楽しめる
地元民おすすめ、穴場の秋旅ルートをご紹介

 

紅葉めぐりと秋の味覚の両方が満喫できる丹波篠山で、秋旅はいかがですか?
丹波篠山の紅葉スポットは、混雑とは無縁で静かに秋の風情を眺めることができます。
さらに、丹波栗や黒大豆など数々のブランド食材が収穫期を迎えた、旬のおいしいものもいっぱい。
地元民の私が、紅葉&グルメが楽しめるおすすめの秋旅ルートを紹介します。

 

 

出発地点はJR福知山線・篠山口駅。
大阪駅から1時間ちょっと、京都駅からも2時間かかりません。
篠山口駅東口の前にあるサイクルポートで、まずはレンタサイクルを借ります。
電動アシスト自転車1日1,000円、普通自転車1日800円。丹波篠山はバスの本数が少ないので移動は自転車が便利です。今回は電動アシスト自転車をレンタルしました。
※日にち限定で、周遊バス「丹波篠山もみじ号」の運行もあります。
詳細:https://www.hot-link.jp/index.php/tanbasasayama/syuyubus/momiji

 

 

今回のルートのメインは「もみじ三山」として、丹波篠山の紅葉名所となっている「高蔵寺」「文保寺」「大国寺」です。例年の見ごろは11月初旬~中旬。
恒例の「もみじ三山めぐり」が11/1~11/30まで開催されていて、3つのお寺を訪れて印をもらうと、最後のお寺で期間限定の「もみじ三山御朱印」が頂けます。

 

 

最初の目的地は「高蔵寺(こうぞうじ)」。

 

 

篠山口駅から約9km、自転車で40分ほど。ちょっと距離はありますが、勾配はそれほどないので田園風景を眺めながら気持ち良くサイクリングができます。国道176号線は車が多いので、旧道をゆっくり走るのがおすすめ。

 

 

里山に囲まれた「高蔵寺」は、春は桜、夏は紫陽花、秋は紅葉、冬には椿と、四季を通じて美しい花に彩られる「花の寺」として知られています。

 

 

広い寺領内のそこかしこで秋景色が楽しめますが、一番の見どころは、2022年に改修された山門から本堂へ続く参道。

 

 

 

最盛期には、もみじとカエデに包まれた紅葉のトンネルといった光景が広がります。

 

 

「高蔵寺」から自転車で8分の「大山ふれあい市場」に立ち寄って、ぜひ購入して欲しいのが、この地域ならではの「天内芋(あもちいも)」と郷土料理の「とふめし」。
※「大山ふれあい市場」は水・土曜の8時~12時で営業。とふめしの販売は水曜日のみ。

 

 

 

天内芋は、紅葉シーズンの11月~12月上旬が収穫期で、市場にはほとんど出回らない伝統野菜なんです。里芋に似ていますが、里芋より粘りが強くもっちりした食感が特徴で、我が家は豚汁に入れて食べるのが定番。もう少し寒くなったら、ぼたん鍋に入れてもいいですね。
たくさんの子芋がつくことから子孫繁栄を願う食材として、この地域のおせち料理に欠かせない食材でもあります。

 

 

そして、「とふめし」は「豆腐めし」という混ぜご飯のことで、丹波篠山市の大山地区に約120年前から伝わる郷土料理です。
茹でた木綿豆腐にゴボウ、ニンジン、刻んだ油揚げ、さらに隠し味としてサバの水煮を加えて醤油で炒めた具材が、ご飯に混ぜ込んであります。水曜日のみ店頭に並びます。
水曜日以外は「JA丹波ささやま味土里館」(丹波篠山市東吹942-1)で購入できます。

 

山里にも関わらず丹波篠山市に鯖があるのは、若狭湾から京都に魚類を運ぶルート「鯖街道」の一つがこの地域までつながっていたため、塩漬けの鯖が手に入ったからです。
丹波エリアでは江戸時代半ばから農閑期に灘の酒蔵まで出稼ぎに行く季節杜氏(丹波杜氏)が多く、その杜氏が出発する際に腰に下げていたお弁当の中に「とふめし」が詰められていたそう。

 

すぐそばの自動販売機でお茶を買って、田園風景を見ながらお弁当を食べるのがオススメです◎

 

 

次は「もみじ三山」の一社、「大国寺(だいこくじ)」へ。
大山ふれあい市場から自転車で約30分の道のりです。

 

 

 

「大国寺」の本堂は、唐様(禅宗様式)と和洋式の折衷という建築学上、とても珍しい様式の建物で、重要文化財に指定されています。さらに本堂内には重要文化財指定の仏像も5体あります。

 

 

「大国寺」の境内では、まずイチョウが色づき、落葉するとまるで黄色の絨毯のような光景が見られます。さらに多数植栽されているイロハモミジがとても鮮やかな赤に変わるため、赤と黄色のコントラストが圧巻です。
本堂そばの池に写る紅葉も風情があります。
大国寺に来たらぜひ注目してほしいのは、大モミジの下ですやすやと眠る小さなお地蔵様。
イチョウやモミジの落ち葉がお布団のようでとってもかわいらしく、癒される存在です。

 

 

 

コスプレイヤー歓迎というオープンなお寺で、紅葉の時期は度々撮影会も行われているそうですよ。
「大国寺」がある味間奥地域は県内有数のお茶の産地なので、ここでティータイム。

 

 

茶畑を眺めながら自転車で大国寺から約3分の場所にある、お茶とお菓子の店「諏訪園」へ。

 

 

味間奥地域では千年以上前からお茶が栽培されていたそうで、今では「丹波茶」として県の特産品になっています。
「諏訪園」は自社で茶畑を持ち、お茶を製造販売。農林大臣賞計6回受賞やパリの品評会で銀賞受賞など、数々の賞を受賞しているんです。
味間奥地域は、お茶の産地としては全国で最も平均気温が低く、寒暖差が大きい気候のおかげで良質な茶葉が育つのだそうです。

 

 

「諏訪園」では自社農園で育てた米や栗をはじめ、こだわりの素材で作った和菓子も。
店内には喫茶コーナーもあり、茶畑を眺めながら、おいしいお茶とお菓子が頂けます。
写真は、あたたかい緑茶(200円)と丹波篠山市産のコシヒカリを使ったみたらし団子(220円)です。優しい甘さのお団子と緑茶の香りで元気100倍!サイクリングの疲れを癒してくれました。

 

最後の目的地は、「文保寺(ぶんぽうじ)」。「諏訪園」から自転車で約12分。

 

 

重厚な仁王門が出迎えてくれます。
最初の見どころは、仁王門から本堂まで続く、長く緩やかな参道のもみじ。色鮮やかで風情があります。

 

 

勾配のある坂を上り、仁王門から15分ほどで本堂に着きます。
江戸時代に再興された本堂のそばにイチョウの大木があり、黄金色の落ち葉が輝く様子が印象的。写真映え間違いなしのポイントです。
坂を登るのが大変な方は、参道沿いの紅葉が文保寺川に浮かぶ様子を見ていただくだけでも楽しめますよ。

 

 

「もみじ三山めぐり」を達成すると「もみじ三山御朱印」がもらえます。今年からは切り絵の御朱印も登場。
「文保寺」からレンタサイクルを返却する篠山口駅までは自転車で約8分です。

 

古刹ともみじが織り成す風情ある秋景色に出会える「もみじ三山めぐり」は、人混みを避けて、美しい紅葉が愛でられます。
JR篠山口駅発着の周遊バス「丹波篠山もみじ号」(日にち限定)でも回れます。
収穫期ならではの美味しいものもいっぱいの丹波篠山へ遊びに来てください。

 

DATA:
◇ 高蔵寺(こうぞうじ)

兵庫県丹波篠山市高倉276
Tel:079-596-0636
入山志納金400円(高校生以下無料)
http://kouzouji.jp/

 

◇ 大国寺(だいこくじ)
兵庫県丹波篠山市味間奥162
Tel:079-594-0212
本堂拝観時間:8:00~17:00(最終受付16:30)
入山志納金400円(高校生以下無料)、本堂内拝観料(入山料含む):高校生以上800円、小中学生250円
https://sasayama-daikokuji.com/

 

◇ 茶遊菓楽 諏訪園 本店
兵庫県丹波篠山市味間奥1463
Tel:079-594-0855
営業時間:9:00~17:30、喫茶 9:00〜17:30(LO17:00)
無休
https://suwaen.cc/

 

◇ 文保寺(ぶんぽうじ)
兵庫県丹波篠山市味間南1097
Tel:079-594-0117(文保寺塔頭 大勝院)
入山志納金(もみじ三山開催中の11月のみ)400円(高校生以下無料)
https://tanbasasayama-bunpoji.com/

 

◇ 丹波篠山市公式観光サイト「ぐるり!丹波篠山」
https://tourism.sasayama.jp/

 

◇ 周遊バス「丹波篠山もみじ号」
https://www.hot-link.jp/index.php/tanbasasayama/syuyubus/momiji

 

--- 兵庫県には他にも紅葉が楽しめる場所がたくさんありますよ♪ ---

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 掲載日:令和6年11月1日 

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