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- 神戸観光局・新井さん厳選 - ゆったり贅沢な旅が叶う有馬温泉の宿

  • 摂津(神戸)
  • スポット

私がレポートします!

稿
新井学人
男性
30代
加古川市
キャンプ・サウナ
(一財)神戸観光局で、ホテル・旅館の方々と連携した観光PRを担当しています。海・山・街・温泉と、魅力的な旅の要素が集結した神戸にぜひ遊びに来てください。神戸の観光情報は、神戸公式観光サイト「Feel KOBE」(https://www.feel-kobe.jp/)、Instagram@kobe.kanko

700年の歴史を持つ有馬温泉屈指の老舗旅館「兵衛向陽閣」
老若男女問わず楽しみ方は無限大の温泉リゾート「有馬グランドホテル」

 

神戸観光局の新井です。
今回ご紹介するのは、神戸が世界に誇る名湯「有馬温泉」の宿。
神戸のホテル・旅館を日々訪ね歩いている私が、自信を持っておすすめする2つの宿の詳細レポートをお届けします!

【兵衛向陽閣(ひょうえこうようかく)】

 
まず1軒目は、「兵衛向陽閣(ひょうえこうようかく)」。
宿の名の「兵衛」は豊臣秀吉が付けたとの口伝が残る、有馬温泉随一の歴史を持つ老舗旅館。


横山大観作「蓬莱峡」。宿に滞在した際に描いた作品(8階南館と北館の渡り廊下)

 

宿の神髄を感じるために、まず注目して欲しいのが館内の至る所に飾られた美術工芸品の数々です。
創業700年の歴史を刻む中で受け継がれてきたもので、こちらの宿に魅了された偉人・文人たちが遺したものを中心に、所蔵品はなんと800点以上! 
館内でアートめぐりができます。※一部所蔵品は期間限定展示


▲富岡鐵齋作、タイトル無し。(北館11階宴会場前)

 

 
▲武将・九鬼嘉隆が豊臣秀吉に賜ったものと伝わる「南蛮鉄甲冑」(北館9F)




▲荒谷直之介作「黒い耳飾り」(西館9F)

 

近代日本画壇の巨匠・横山大観や放浪の天才画家・山下清の絵画、また豊臣秀吉や初代総理大臣・伊藤博文の書など、非常に貴重な品が数多くあります。
兵衛向陽閣からの景色や館内を描いた作品もあって、眺めていると同じ空間を愛した偉人・文人たちの息吹が感じられます。

 




9階庭園にある樹齢100年超の希少な「八重紅枝垂桜」や紅葉も見事なので、滞在中はぜひ庭とアートめぐりを楽しんでください。




▲「一の湯」の露天風呂

 


▲「二の湯」

 


▲「三の湯」

 

そして、歴史上の多くの著名人たちが愛した有馬温泉の金泉も、「一の湯」「二の湯」「三の湯」と趣の異なる3つの湯処で堪能できます。庭園付きの貸切露天風呂(有料)もありますよ。



▲貸切露天風呂「朝霧」

 

宿にゆかりのある著名人と言えば、忘れてならないのがSMAPです。
2013年放送の「SMAPはじめての5人旅」でメンバー5人が揃って宿泊。プライベート感溢れる様子は当時大きな話題になりました。






 

SMAPの5人が揃って宿泊した貴賓室「老松」には、今でもファンの「聖地巡礼」が続いているそうですよ。
ちなみにこちらのお部屋、上沼恵美子さんのYouTube番組にも度々登場します。






季節を問わず見事な庭園が望める貴賓室「老松」は2020年に一部リニューアル。和室の奥に、24時間金泉が楽しめる半露天風呂とダイニングが新しく増設されました。
広さ150㎡・最大8名まで宿泊ができる部屋になりました。ダイニングにはキッチンがあって、専属の料理人が調理をした出来立ての料理が提供されます。

 

 

老舗旅館ならではのおもてなしの数々も少し紹介します。
毎朝、お抹茶とお茶菓子のサービスがあります。きな粉で作られた「州浜(すはま)」には、無病息災を願う6つの瓢箪が描かれているんです。※9階大浴場ロビーで9:00〜10:00の間に提供

 


 
不定期ですが、兵庫県内に唯一残る芸妓文化、有馬検番の芸妓さんによるウェルカムドリンクのサービスもあります。
週末の14:00~16:00に到着すると会える確率が高いそう。芸妓さんとの記念撮影もできます。
芸妓のみなさんはとってもフレンドリーな方ばかりで、私も大好きです!

 





2022年にはプレミアムラウンジ「みやてらす」もオープン。庭園や有馬の山々の眺望を楽しみながら、飲み物(ソフトドリンク・アルコール)やお菓子をいただけます。
夜は22時まで空いているので、温泉でさっぱりした後にのんびりするのもおすすめです。※兵衛プレミアムプランの利用者限定施設

 

 
最後にお土産におすすめなのが、ひょうたんの絵がかわいい「兵衛印」ブランド。
老舗旅館のこだわりでセレクトした「ほんまもん」が揃っています。

 

【有馬グランドホテル】

 
次に紹介するのは、「有馬グランドホテル」。
有馬温泉でも数少ない「金泉」「銀泉」の両方が楽しめる贅沢な温泉リゾートです。

 


 

特に評判が高いのが、約3,300㎡という広大なワンフロアをすべて使ったB2Fのリラクゼーション空間。温泉「ゆらり」と、大人のためのアクアリラクゼーション「アクアテラス」がシームレスで行き来できるんです。
温泉ゾーンの「ゆらり」には、金泉の露天風呂や立ち湯、ホワイトイオンバスなど趣向を凝らした多彩な湯舟が揃っています。

 

▲「ゆらり」の大浴場




▲「ゆらり」の金泉露天風呂とホワイトイオンバス

 

温泉「ゆらり」とICタグひとつで行き来できるアクアリラクゼーション「アクアテラス」は、水着着用で利用する男女共用の大人のためのスパ空間。※中学生以上。

 







 
「アクアテラス」には、ジェット水流のある歩行プール、そしてナノミスト、岩塩ドライ、クールピット、岩盤カウチ、ラドンミストサウナと身体を芯から温める5種類の低温サウナが勢揃い。
屋外には自然に囲まれた温水のインフィニティプール(冬季休業)もあります。

 

 

リビングスペースに加え、あちこちにカウチやチェアが用意され、フリードリンクカウンターや雑誌コーナーもあるので、ずーっとここで過ごしたくなるほど、ゆったり贅沢なリラックスタイムが過ごせます。
同じフロアに、温泉を独り占めできるプライベートスパもそろっています。

 

▲9階「雲海」の展望露天風呂

 

他にも最上階の9階には展望大浴苑「雲海」があり、こちらには金泉と銀泉の露天風呂にあります。
有馬随一の高台に位置しているので、有馬の名湯を見事な眺望と共に堪能することができます。



▲ 同じく9階展望大浴苑「雲海」の内湯


こちらにも金泉と銀泉の両方があり、「ゆらり」や「雲海」に加え、ご紹介してきた充実のアクアリラクゼーション空間も揃っているので、楽しみ尽くすには1泊2日では足りず、連泊したくなること必至です。



▲北館「金泉露天風呂付きツインルーム」


今年6月には北館に「金泉露天風呂付きツインルーム」も誕生。
以前から金泉や銀泉の露天風呂付客室はありましたが、高層階の金泉の露天風呂付き客室は初。

 

 


74〜78㎡の広々とした空間には幅1,400mmの広いベッドが並び、食事は奥のダイニングコーナーで頂くスタイル。「神戸牛をメインに、瀬戸内海の魚介や地元の野菜など、兵庫の食材にこだわった料理を、出来立てで召し上がって頂けます」と北館の料理長・下浦さん。初秋の献立には、神戸牛と鮑の陶板焼きや淡路産の活け鱧、伊勢海老、明石の一本釣り鰆のお造りなどが並ぶ。

 



温泉と食事を楽しんだ後は、オリジナルの「有馬天然水サイダー」を是非飲んで頂きたいです。。
実は有馬温泉は日本のサイダー発祥の地なんですよ。このホテルの創業者である梶木源治郎さんが良質で飲料水としても優れている炭酸泉を発見したのがはじまりと言われており、開泉150年を記念して作られたのがこの有馬天然水サイダーです。原料には六甲の天然水「布引の水」や天然由来の香料を使用しており、まろやかな口当たりと豊かな風味が特徴的です。有馬温泉ならではの絶品サイダーを一度味わってみてください。※ホテル内売店にて販売


 
そしてユニークなのが、愛犬専用の「離れ」があるんです。
あえて愛犬と一緒に泊まらない旅がテーマで、「ドッグアップヴィラ」と名付けられた施設内には、愛犬のための温泉(なんと銀泉!)、愛犬の様子をカメラで24時間確認できる部屋、グルーミングスペースなどがあります。この日も愛犬用の温泉でワンちゃんが楽しそうに走り回っていました。








専門性の高いスタッフが常駐していて、ご飯やお散歩のお世話など、大切な愛犬にも最高のおもてなしをいただけると大好評です。
温泉や食事をゆっくり満喫し、会いたい時に愛犬に会える新しい旅のスタイルは、専門スタッフのおもてなしに安心して、リピーター客が順調に増えているそうですよ。



 

もう一つユニークな設備が、「シミュレーションゴルフ」。
本格的な国産シミュレーターが2台導入されているので、ご家族や夫婦で競ってみるのもおすすめです。

日本三古泉・三名泉としても知られる有馬温泉で、上質な宿での滞在を楽しむ旅はいかがでしょうか。

 

DATA:
◇ 兵衛向陽閣 Hyoe Koyokaku
兵庫県神戸市有馬町1904
TEL:078-904-0501(代表)
https://www.hyoe.co.jp/

 

◇ 有馬グランドホテル
神戸市北区有馬町1304-1
TEL:078-904-0181(代表)
https://www.arima-gh.jp/

 

 

 

【HYOGO!ナビ WEBサイト 関連ページ】

老舗旅館の若旦那が厳選!有馬温泉の最新グルメ

 

最上の旅土産。有馬温泉の伝統工芸品「人形筆」と「有馬籠」

 

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掲載日:令和6年9月27日       グルメ 

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