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国際ビアカップで金賞受賞!世界が認めたクラフトビール 淡路島の「AWAJI BEER」-兵庫テロワール旅-

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私がレポートします!

稿
K.Oテロワール研究員
女性
40代
兵庫県洲本市
サッカー観戦、料理
淡路島で観光関係の仕事をしています。3年ほど前に移住してきたのですが、海がすぐそばにあって、自然豊かな淡路島はステキな場所です。美味しい食べ物もたくさんあって、中でも私が大好きなのが魚介類。春は鰆、夏は鱧、冬はふぐと、一年中美味しい魚が食べられます。

 


「兵庫テロワールlab.」テロワール研究員レポート
食や文化を味わい楽しみ、それらが生まれたルーツや背景を探り、受け継いできた人の想いや技術に触れる。大地の恵みを堪能する“兵庫テロワール旅”の情報を、現地で体感した「テロワール研究員」の視点でお届けします。

 

世界5大ビール大会の一つ『インターナショナル・ビアカップ2018』で金賞受賞
淡路IC近くにブルワリー&直売所。島内には『AWAJI BEER』が飲めるお店も多数

 

全国的に大ブームのクラフトビール。淡路島にも美味しいクラフトビールがあるのでご紹介します!
その名も「AWAJI BEER(アワジビール)」。
世界5大ビール大会の一つ「インターナショナル・ビアカップ2018」で金賞を受賞。今年の「ジャパン・フード・セレクション2023」でもグランプリを受賞した実力派ブルワリーです。

 

 

「AWAJI BEER」は明石海峡大橋が完成した1998年に誕生。
神戸淡路鳴門自動車道・淡路ICから車で5分ほどの海沿いに、醸造所があります。

 

 

製造事業本部長の井上浩さんが醸造所内を案内してくださいました。※通常、工場見学は実施されていません。

 

醸造所の中に入ると、ゴポゴポ、プクプクッ、ザザッーといった音が聞こえてきます。

 

《井上さん談》『淡路島の海の音なんです。実際に海の中で録音したもので、いわゆる波の音じゃないので、母親の子宮の中を連想させるBGMだといわれる事も多いです。ビール酵母に、この音を聞かせながら発酵・熟成させています』。

 

 

そんな島の音に包まれた醸造所内では、厳選した麦芽を100%使用した贅沢なビールづくりが行われています。

 

《井上さん談》『ビールの基本的な原料は、麦芽(モルト)、ホップ、酵母、水の4つです。
左端のタンクは仕込み用で、粉砕した麦芽とお湯を入れます。そうすると、麦芽のデンプンが糖に変わり、甘い麦の麦汁ができます。
次に、麦汁をろ過して隣のタンクで煮沸し、ホップを投入して苦みや香りを付けます。ウチの「島レモン」はこの工程で淡路島産の天然レモンのピールも加えます』。

 

 

「島レモン」は、「ジャパン・フード・セレクション2023」でグランプリを受賞したビール。
使用しているのは、淡路島の平岡農園で収穫されたアレンユーレカレモンの皮。
私も飲んだことがありますが、爽やかな酸味と軽いのど越しでスイスイ飲めちゃいます。

 

 

《井上さん談》『ホップを加えた麦汁を冷却後、発酵タンクに移し、酵母を加えて発酵させます。
酵母が糖を取り込んで、アルコールと二酸化炭素(炭酸ガス)が生成されるんです。
発酵の温度や期間はビールによって変わるので、毎日、発酵の状態を管理します』。

 

ビールの種類は大きく分けると、ラガータイプと呼ばれるラガー酵母を使った「下面発酵」と、エールタイプと呼ばれるエール酵母を使った「上面発酵」の2種類に分けられるそう。
「AWAJI BEER」で唯一のラガータイプの「ピルスナー」は、世界5大ビール大会の一つ「インターナショナル・ビアカップ2018」で金賞を受賞。同時に、エールタイプの「アルト」も銅賞を受賞。

 

 

《井上さん談》『最後は熟成タンクに移して数週間かけて熟成したら、完成です。
一般的なビールとは違い、ろ過をして酵母を取り除いたり、酵母の発酵を止めるための加熱処理はしません。
手間と時間をかけて酵母の旨味を最大限に引き出して造っているので、酵母の香りがそのまま残った、ビール本来の味わいを楽しんでもらいたいんです』。

 

 

非加熱・無濾過のため、瓶詰めされたビールはすぐに冷蔵室へ移動。
出来立てのビールがズラリ並んでいます。

 

 

《井上さん談》『ビールの中で酵母が生きている状態なので、ウチで醸造しているビールはすべて要冷蔵なんです。温度が上がると酵母が活動して品質が変わってしまう可能性があるので。
冷蔵庫で、立てた状態でそっと保管してもらうのがおすすめです。
そして、飲み干したら瓶の底を見てみてください、白っぽい酵母が残っているはずです』。

 

 

醸造所の入口に直売コーナーがあるので、造りたてを購入することができます。
「AWAJI BEER」のビールは全6種類で、各550円(税込)。
定番は、「インターナショナル・ビアカップ2018」で金賞受賞の「ピルスナー」。お土産には、淡路島産レモンを使った『島レモン』も人気だそう。
どれも酵母の旨味を活かした個性的な味わいです。

 

 

醸造所から車で3分ほどの距離に2023年3月にオープンした、複合施設「waSTEP AWAJISHIMA(ワステップ淡路島)」でも、「AWAJI BEER」を買ったり飲んだりできます。

 

 

 

『淡路島玉ねぎ専門店』内では、ビール全6種類を販売。
淡路島旅行のお土産に玉ねぎ&ビール、おすすめです。

 

 

 

「AWAJI BEER」を料理と共に楽しめるのが、「釜玉カルボTrepici(トレピチ)」。
ミシュランガイド東京で7年連続一つ星を獲得のシェフがプロデュースするお店で、看板メニューは、こだわりの太麺を使ったカルボナーラ。他にも、淡路島の食材をふんだんに使ったメニューが揃っています。

 

「waSTEP AWAJISHIMA」には他に、島で大人気のスイーツショップ「ホシノカジツエン」や、全国カレーパングランプリにも輝いた「sumheart(サンハート)」、淡路ビーフを取り扱う精肉店も出店。注目の新スポットです。

 

 

 

島内には、「AWAJI BEER」を取り扱っているレストランやホテルがたくさんあるので、淡路島を訪れたらぜひ島ビールを飲んでみてください。

 

DATA:
◇ AWAJI BEER(アワジビール)

兵庫県淡路市浦1022-2
Tel:0799-74-0339
http://awajibrewery.com

 

◇ waSTEP AWAJISHIMA(ワステップ 淡路島)
兵庫県淡路市大磯7-2
Tel:0799-74-3356
https://www.wastepawajishima.com/

 

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掲載日:令和5年12月8日       グルメ 

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