おいしいコーヒーを飲みながら海から神戸の町並みをお楽しみください。
神戸ハーバーランドエリアは、商業施設や、ポートタワー、海洋博物館など、煌びやかで、港町神戸を代表する兵庫県の主要な観光地の一つです。今回は、異国情緒漂う雰囲気を味わえる神戸シーバス クルージングカフェ ファンタジー号に乗船してきました。
こちらは、約45分で神戸港一帯とその奥に広がる雄大な六甲山・摩耶山一帯を、潮風を感じながら、海上から眺めることができるクルーズ船です。
ファンタジー号の乗船場所は、神戸港のシンボル、真っ赤なポートタワーと白い三角形モニュメントの近く(中突堤中央ターミナル かもめりあ前 5番乗り場)にあります。この白の三角、何か知っていましたか?こちら、実は海洋博物館の屋根に取り付けられているもので帆船の帆と波をイメージしたスペースフレームなんです。
乗船場所では、神戸シーバスオリジナルのセーラー服を着た、明るくフレンドリーなスタッフが出迎えてくれます。いよいよ乗船です。船は2階建てで、青い海原と潮風を感じる木張りのデッキに、陽光の差し込む中でゆったりとくつろげるカフェラウンジ。これからの航海が楽しみです。
いよいよ出航!「ボーッ!」という汽笛合図と共に、出航です。
岸壁沿いの商業施設MOSAICや大観覧車など、華やかな港沿いを通り過ぎると、川崎重工工業が見えてきます。ここは、海側からしか見ることのできない部分です。大型船や潜水艦など、その壮大な景色はハリウッド映画もビックリのスケールです。その先には、三菱重工業もあり、この一帯は日本屈指の造船地帯です。
造船地帯の反対岸に、色とりどりのコンテナ、それを吊り上げる赤白の巨大クレーンがたくさん見えてきます。ここは、巨大な人口島、ポートアイランドです。巨大な貨物船が、世界各国から寄港しては荷物を降ろし、また載せては出発していきます。神戸が、日本でも屈指の海上輸送の要所である事がわかります。
そうしている内に、船は神戸港とポートアイランドを繋ぐ、赤いアーチが印象的な神戸大橋の下を通過。夜のライトアップは、人気の夜景スポットでもあります。
景色が良ければ、大阪のあべのハルカスまで見渡せる神戸港一帯の景色を楽しむと、今度はその反対側に神戸の美しい山の景色が広がっています。阪神タイガースで有名な「六甲おろし」とは、この六甲山系から吹き降ろす強風のことです。
そしてこの沿岸部は、日本一の酒どころで知られる「灘五郷」です。六甲山や摩耶山からの山からの水、そして兵庫県の風土が生んだ山田錦をはじめとする良質な米、それで作った良質な酒を船で日本全国へ運ぶためにぴったりな港、すべてがうまく組み合わさり、ここが日本一の酒どころとなったことがうかがえます。
海上から見る神戸港の景色を思う存分味わった45分間もいよいよ終了です。
MOSAICの大きな文字や、他の客船、ポートタワー、観光客や地元の人々でにぎわう神戸港が見えてきます。
【感想】
華やかな旅客船やハリウッド映画のセットのような造船所、世界各国から集まる色とりどりのコンテナに巨大な貨物船、心地よい潮風ととも見る雄大な山の景色、一度に神戸港の景色が味わえるのが、船上ならではの魅力です。
クルーズの後は周辺を散歩。日没後のマジックアワーには、キラキラしたイルミネーションと空と海のコントラストが美しいハーバーランド。是非、ファンタジー号で45分間の非日常を味わってみてはいかがでしょうか?
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