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G20大阪サミットでも提供!神戸が世界に誇る「神戸ワイン」 100%神戸産のぶどうを使用 -兵庫テロワール旅-

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私がレポートします!

稿
ももなテロワール研究員
女性
30代
兵庫県加古川市
スイーツショップめぐり、お花屋さんめぐり
自分の顔にコンプレックスがあり、表情筋トレーニング等を開始。顔ヨガインストラクターの資格を取得した後、“笑顔スタイリスト”として活動を開始しました。加古川市で、表情筋トレーニングと独自メソッドを組み合わせた「笑顔美人レッスン」を行っています。(https://lit.link/smilemomona) 2人の女の子+柴犬のママなので、休日は、犬連れで楽しめるお店やスポットに出かけるのが楽しみです。

 


「兵庫テロワールlab.」テロワール研究員レポート
食や文化を味わい楽しみ、それらが生まれたルーツや背景を探り、受け継いできた人の想いや技術に触れる。大地の恵みを堪能する“兵庫テロワール旅”の情報を、現地で体感した「テロワール研究員」の視点でお届けします。

 

2019年開催「G20大阪サミット」で提供され、国内外で注目を集めた『神戸ワイン』
『神戸ワイン』を製造する「神戸ワイナリー」は、入園無料で見学もOK!

 

 

『神戸ワイン』は、神戸市西区にある「神戸ワイナリー」が製造しているワインのことです。神戸で育ったぶどうだけを用い、神戸で製造した100%“メイド・イン神戸”。
2019年開催の「G20大阪サミット」の首脳夕食会で、『神戸ワイン』の「ベネディクシオン・ルージュ」が提供されたことで、『神戸ワイン』の人気&評価は国内だけでなく海外でも急上昇。
また、100%“メイド・イン神戸”ということは、もちろん純日本産のワインということ。国内で流通しているワインの内、「日本ワイン」はわずか5.4%と希少なことから、「日本ワイン」としても注目度が高まっています。
そんな『神戸ワイン』の故郷、「神戸ワイナリー」を訪ねました。

 

 

神戸の市街地から車で30分ほどの場所にあり、入口ゲートの隣にはぶどう畑が広がっています。
なんと入園も駐車場も無料!広大な敷地内には公園や広場もあって、散策やピクニックで訪れる人も多いんです。

 

 

まずは有料ワイナリーツアーに参加。ガイドは、ワイン事業部の安居俊和さんです。
※ワイナリーツアーは1人1,500円。通常は10名以上で要予約。
ワイナリーツアーはぶどう畑の見学からスタート。ツアーに参加しなくても、ぶどう畑や園内は自由に見学できます。

 

 

《安居さん談》『神戸ワイナリーの自社農園と契約農家畑を合わせた総栽培面積は約40ha、甲子園球場の約11個分の広さがあります。
ワイナリーがある神戸市西区は、雨が少なく日射量が多い瀬戸内海式気候で、ワイン用ぶどう作りに適しているんです。栽培地は神戸市北区にもあり、こちらはミネラルが豊富な粘土質の土壌。酒米で有名な山田錦の栽培地でもあり、濃厚な果実味のぶどうが育ちます。
それぞれの気候と土壌に合わせ、現在5品種のぶどうを栽培しています』。

 

入場ゲートそば、南に傾斜する畑で初春の日差しを燦々と浴びているのは、カベルネ・ソーヴィニヨン。

 

 

《安居さん談》『この辺りの木々は創業当初に植えられものなので、樹齢が40年になります。
冬場は、ぶどうの木は枝を切り払っているので寂しい様子ですが、間もなく芽吹き、4月中旬頃には新しい枝が伸び始めて、5月下旬には花が咲きます。
ぶどう畑を見学するなら、実が育っている6月~8月が一番キレイですよ』。

 


▲ 6月頃のぶどう畑の様子

 

他の栽培地では、メルローやシャルドネ、日本原産の信濃リースリングも栽培。
西区と比べ、北区の方が気温が低いため、収穫時期が1週間ほど遅くなることが、製造にプラスに働いているのだそうです。

 

 

 

《安居さん談》『ぶどうジュースがそのままワインになりますから、ぶどうの鮮度がワインの味に直結します。だから、収穫時期が1週間ずれるのは、仕込み作業が分散できるので利点なんです。
栽培地とワイナリーの距離が近い神戸ワイナリーでは、午前中に収穫されたぶどうが夕方ワイナリーに届けられ、翌日すぐに仕込みを開始します。
収穫してすぐの新鮮で傷みの無いぶどうには、余計な手を加える必要がない。果実本来の良さをそのまま凝縮し、ぶどうの個性を活かしたワイン造りができます』。

 

 

 

神戸ワイナリーでは1983年の創業以来、一度も神戸産以外のぶどうを使用せず、100%神戸産にこだわったワイン造りを続けているのだそう。
「神戸ワイン」って、神戸の風土が育てたぶどうを使って神戸で醸された、まさしく“神戸テロワール”の代名詞ですね。

 

《安居さん談》『2018年に表示基準がルール化され、「日本ワイン」と表示できるのは、「国産ぶどうのみを原料として日本で製造されたワイン」に限定されました。国内で製造したものでも、原料が国産ぶどうのみではないものは、「国内製造ワイン」となります。
このルール化で、「日本ワイン」は希少になりました。国税庁の調査では2020年に国内市場に流通したワインの内、「日本ワイン」の比率はわずか5.4%。
「日本ワイン」である「神戸ワイン」のブランド力ももっと高めていきたいと思っています』。

 

 

「日本ワイン」の魅力について聞いてみました。

 

《安居さん談》『日本のぶどう生産者の方々は、非常に職人気質なんですよ。気候風土に合わせた育て方や収穫時期の見極めなどを徹底的に追求するから、ぶどうのクオリティが高いんです。
先ほども言いましたが、ぶどうジュースがそのままワインになります。水も加えません。つまり、ワインの品質はぶどうで決まると言っても過言ではありませんから、ぶどうの品質の高さや安全性が「日本ワイン」の一番の魅力だと思います』。

 

 

 

ワイナリーツアーでは、ぶどう畑の次は、醸造工場へ。
仕込み作業が行われるのは収穫時期の8月下旬~9月下旬だけなので、実際の作業風景が見学できるのはその頃だけです。
仕込みの時期以外は、醸造の工程説明と共に、搾り機など巨大な機械を見て回ります。
ワイナリーツアーに参加しなくても、ガラス越しの見学は自由にできますよ。

 

 

有料のワイナリーツアーでは、時期や作業状況によって見学できる場所が変わるそうです。
今日は、搾汁機や巨大なステンレスタンクが並ぶ工場内を見せてもらいました。

 

《安居さん談》『これは小さいサイズの発酵タンクで、神戸ワインの高級ライン「ベネディクシオン・ルージュ」用。その年収穫したそれぞれの品種の中で一番良いぶどうを使い、搾汁も機械を使わず手作業で仕込みをします。
このタンクを使うのは“かもし発酵”と呼ばれる工程で、発酵によって炭酸ガスが発生して果皮などが浮いてくるので、毎日2回、櫂棒を使って沈めます』。

 

 

「神戸ワイナリー」の「ベネディクシオン・ルージュ」は、2019年に開催された「G20大阪サミット」の首脳夕食会で提供されたワイン。「日本ワイン」の中から、唯一選ばれた赤ワインだそう。ぶどうの品種はメルローとカベルネ・ソーヴィニヨンのブレンド。

 

《安居さん談》『G20大阪サミットに採用された「ベネディクシオン・ルージュ」は、2016年産のぶどうで造ったものなんですが、この年のぶどうはとても出来がよかったんです。
『神戸ワイン』の中でも、〇年産と表示されているワインは特に自信作なので、商品を選ぶ際の目安にしてもらうといいと思います』。

 


▲「ベネディクシオン」のルージュとブラン各3,520円(税込)

 

ワイナリーツアーの最後は、お楽しみの試飲です。有料ツアーでは2種類のワインが試飲できます。
「軽くグラスを回すと香りが立ち昇るので、まず香りを楽しみます」と、ワインの美味しい飲み方なども教えてもらえます。

 

 

ワイナリー内にある「ワインショップ」には、『神戸ワイン』の全商品、約30種類が勢ぞろいしています。

 

 

 

『神戸ワイン』は2,000円前後のものが多く、定番商品の「セレクト」シリーズは1,650円で、神戸旅行のお土産としても人気だそう。
先ほど紹介した「ベネディクシオン」も赤・白それぞれ3,520円(税込)で、紛れもない逸品なのにお手頃な価格が嬉しいです。

 

 

写真は左から、「セレクト」赤・白各1,650円、人気の「神戸スパークリングワイン」白・ロゼ各2,750円、今年穫れたばかりのワイン用ぶどうを原料に果汁100%で造った「ぶどうジュース」1,234円。※すべて税込

 

 

「神戸ワイナリー」では、ブランデーも蒸留しているそうで、ブランデー製造担当・松本紀之さんに、ブランデーの蒸留窯も見せて頂きました。
ブランデーが白ワインから造られるって初めて知りました。

 

《松本さん談》『神戸ワイナリーのブランデーは、6年程前に海外で評価されたことで、国内でも注目されるようになりました。現在は商品がもうなくて、次に店頭に並ぶのは今年の年末頃の予定です』。

 

 

ワイナリーツアーの後は、敷地内にある「ワイナリーカフェ」でランチを頂きました♪
緑豊かな景色を眺めながら、のんびりできる広々とした店内。

 

 

選んだのは、『神戸ワイン』の赤ワインをたっぷり使って煮込んだ『神戸ワインビーフシチュー』。赤ワインの香りがふわっと立ち昇って、まろやかな味わいです。パン又はライスとサラダ付きで950円(税込)。

 

 

一番人気メニューは、元町の人気店「森谷商店」のミンチカツに、お店で手作りした赤ワインソースをたっぷりかけた『ミンチカツバーガー』のセット850円(税込)だそうですよ。

 

テラス席もあって、ほとんどのメニューがテイクアウトOKということなので、今度は我が家の柴犬を連れて遊びに来たいな。
「神戸ワイナリー」は敷地がとても広くて、中庭や公園もあるのでピクニックもできます。4月~11月はBBQ施設も営業しているそうですよ。

 

 

「神戸ワイナリー」を訪れるおすすめの時期を教えてもらったので、最後に紹介しておきます!
【6月~8月】ぶどうが実り、ぶどう畑がとてもキレイ。
【9月上旬~10月頭】収穫や仕込みの作業風景が見られるかも。気候も良いのでピクニックや散策に最適。
【10月末】その年に収穫したブドウで造ったできたての新酒をお披露目する「新酒まつり」が開催され、大勢の来場客で賑わうそうです。

 

DATA:
◇ 神戸ワイナリー

兵庫県神戸市西区押部谷高和1557-1
入園料&駐車料金無料
営業時間:9:00~17:00
年中無休(年末年始及び2月の施設点検期間は除く)
Tel:078-991-3911
https://kobewinery.or.jp/

 

◎ワイナリーカフェ(神戸ワイナリー内)
営業時間:11:00~16:00(L.O.15:30)
年中無休(年末年始、2月施設点検期間中は除く)
Tel:070-5344-8867

 

※記事中の価格はすべて税込みです。

 

【兵庫テロワール旅 関連情報】

兵庫ならではのテロワールを体験できる“おすすめツアー”をご紹介

鉄板焼で兵庫五国の食を愉しむ 「神戸ビーフ 兵庫テロワールコース&ソラフネ神戸」

 

 

ポートピアホテルの直営レストラン 鉄板焼「但馬」(神戸肉流通推進協議会指定登録店)で神戸ビーフと兵庫五国の食材を取り入れた特別メニューを満喫していただきます。神戸ビーフは肉牛品評会で幾度もチャンピオン牛を輩出した実績を持つ「盛本牧場(佐用郡佐用町)」産を、鶏肉・海産物・野菜は兵庫五国産を中心に使用。また、お食事中には焼き手が神戸ビーフのルーツや特長を楽しくお聞かせします。食後はホテル本館屋上地上110mの展望テラスから神戸1000万ドルの夜景をお愉しみいただきます。
※宿泊プランもあり「神戸ビーフ兵庫テロワールコース&ソラフネ神戸 宿泊プラン」

 

詳しくはこちら:https://www.hyogo-tourism.jp/terroir/experience/74/

 

【HYOGO!ナビ WEBサイト 関連ページ】

灘五郷 全26蔵の日本酒が楽しめる!縁日みたいな立ち呑み処「灘五郷酒所」大人気のヒミツ教えます

 

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掲載日:令和5年3月24日       グルメ 

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