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国内最大級「奇跡の星の植物館」自然との共生が生んだ日本の花文化を学ぶ

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私がレポートします!

稿
Tourist Information Chinese Desk
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20代
兵庫県
海外旅行
Tourist Information Desk(ツーリストインフォメーションデスク)は、兵庫県の魅力を皆様に発信する専門スタッフです!(o^∇^o)ノ
中国語担当の私は、簡体字でWeibo、繁体字でFacebookでも情報発信しています。爆買のイメージが強い中国ですが、日本の温泉やグルメも最近ブームになっています。兵庫県は温泉もグルメも豊富!どんどんご紹介していきます!

 

 自然に包まれた安藤建築「淡路夢舞台」

 

 兵庫県淡路島北東部、大阪湾に面した丘陵地には、自然豊かなリゾート地、夢舞台があります。
夢舞台は、建築家・安藤忠雄氏のグランドデザインによる施設群です。もとは山であったこのエリアは関西国際空港など大阪湾の人工島を築くために土砂を採掘した跡地です。人間が破壊した自然を、人間の手でふるさとの里山に再生することをコンセプトにし、国営明石海峡公園や、国際会議場からなる巨大なランドスケープです。

 

 ◎ フラワーショースペース

 


その中核を担うのが、「奇跡の星の植物館」です。二つの直方体をクロスさせたユニークな建物は「五感軸」と「共生軸」で構成されています。奇跡の星の植物館は「自然と人間の共生」をテーマに年間7回のフラワーショーを通し、日本はじめ世界の共生の花文化を美しいフラワーディスプレーや音楽等で伝えます。
また、植物の形や香り等その魅力を五感で感じ取ってもらうため、アート作品と展示するなど工夫を凝らしたユニークな展示を行っています。この植物館を企画、運営、演出、デザインなどトータルでプロデュースをしているのが辻本智子さん。植物館の魅力、花文化についてお話・ご案内を頂きました。

 

 

奇跡の星の植物館は総面積6700平方メートルを誇る日本最大級の温室。なかでもフラワーショースペースでは世界の花文化をテーマとしたフラワーショーを開催し、年7回、空間全体が様変わりします。ここでは花に囲まれた結婚式やパーティーなどが行われ、GWやクリスマスには、音楽イベントも行うステージに様変わりします。
珍しい植物の保有数はもちろん、全ての展示が、明確なテーマとメッセージをもっているのが、奇跡の星の植物館の特徴です。

 

五感軸の建物で一番最初に足を踏み入れたのは、プランツギャラリーです。ここでは植物の形をテーマにしています。
進化の姿が面白い多肉植物とオブジェで構成されたモダンなドライガーデン。植物をアート作品のように展示するおしゃれな空間です。

 

 ◎ 五感軸・プランツギャラリー

 

 

ここは、色や香りをテーマの展示を行っています。世界各国の様々な形、色、香りのランや観葉植物といった熱帯植物が展示されています。花の大きさが極小のランやチョコレートのように甘い香りのするランもありました。

 

◎ 五感軸・トロピカルガーデン・ユリ

 

 

 ◎ 五感軸・トロピカルガーデン・ヒスイカズラ

 

 

翡翠のようにエメラルドグリーンが美しい翡翠カズラ。(5月末までの限定)これは、階段の上に棚づくりで仕立てることで、大量の花を下から眺めることができるように植栽し、その魅力を楽しめる奇跡の星の植物館ならではの工夫です。(このような希少な植物など、年間を通じて3千種・3万株の植物が展示されている。)

 

 ◎ 共生軸・地域産業・壁面緑化・共生

 

 

伝統産業の瓦・土壁や、新素材を使用した緑化壁。伝統的かつ革新的な花と緑のある暮らしを提案するスペース。淡路のいぶし瓦は、通気性にも優れているため、植物との相性も良く、いたるところに使用されている。特殊な保水性のある培養土や、通気性に優れる淡路のいぶし瓦を使用している。保水性ポリマーを使用したオリジナルの土はプロデューサーの辻本智子さん発案。

 

◎ 野外ガーデン

 


 

6月9日までは、ハプスブルグ家の薔薇&ローズガーデンショーが開催されています。ワイルドローズからモダンローズまでバラの歴史を伝える「ローズヒストリーガーデン」、
バラを7つの香りに分けた「香りのローズガーデン」、そして文献を参考にマリー・アントワネットの田舎家のイメージを再現した「アモードゥラレーヌ」、この3つの庭で構成されている。トータル200種・2000株のバラをはじめ宿根草が植栽された屋外ローズガーデンはこれ以上ない美しさ。(入館料とセットで1000円/ローズガーデンのみは600円)

 

 ◎ プロデューサー 辻本智子さん

 

 

 

奇跡の星の植物館の企画・運営を行っている。

辻本さん談。

「日本は西洋より豊かな自然に囲まれ、自然との共生の暮らしをしてきました。八百万の神を信じる日本人にとって身近な神、つまり自然との出会いの空間が庭であり、生け花、茶道、音楽等アート、衣食住すべてが自然=神との出会いであり、共生の暮らしから生まれたといえます。これを私は「花文化」と言います。

 明治以降、衣装住が欧米化し、私たちのライフスタイルも変わり、日本の花文化、それを築いてきた美意識を継承していくことが難しくなってきています。

自然との共生が生んだ日本の花文化を継承するためには

 

1)自然を感じる五感を磨く

2)先人の暮らしのあり方に学ぶ

3)現代の暮らしの中で共生のライフスタイル・日本の美意識を継承し、ライフスタイルや緑化のあり方を提案する。

 

これらを「五感軸」「共生軸」で構成される植物館で、アート・音楽そして淡路いぶし瓦など地域の伝統工芸をいかし、伝統的かつ革新的なライフスタイルの提唱、問いかけを展示・イベントを通じて行っています。」

 

 ◎ 感想

 

辻本プロデューサーの花に対しての愛情と、日本の花文化の素晴らしさを地域の産業とともに伝えようという思いが、非常に伝わってきました。
国内最大級の温室だからこその、ダイナミックな空間。それぞれが五感に問いかけてくる植物の展示や、豪華絢爛な屋外ガーデンは、博物館のような、美術館のような、素敵な空間でした。

6月15日からはウォーターガーデンショーが開催予定です。
涼やかな水音が響き、100種を超えるホワイトフラワーや、サラセニアなどの水生植物が美しい、ガーデンウエディングにぴったりの、奇跡の星の植物館ならではの豪華な空間が登場します。海外の植物園からも視察・勉強に訪れる、感動空間創造実験型植物館、是非足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

DATA:奇跡の星の植物館

 

入場料

大人:通常料金600円 / 特別展料金 1500円

シルバー(70歳以上、要証明):通常料金300円 / 特別展料金 750円

小中高生:無料

 

開館時間

午前10時~午後6時(入館は午後5時半まで)※年2回休館日あり

 

所在地

〒656-2306 兵庫県淡路市夢舞台4番地

兵庫県立淡路夢舞台温室 奇跡の星の植物館

 

アクセス

[電車]JR舞子駅より高速バスで夢舞台前まで約20分

[バス]バス停「夢舞台前」下車

[車] 神戸方面より:淡路ICから国道28号線を南に約5分

   徳島方面より:淡路ICから国道28号線を北へ約10分

 

「奇跡の星の植物館」ホームページ

http://www.kisekinohoshi.jp/

 

満開

投稿コメント

  • てんこ

    2019年07月22日 05:37 AM

    藤、藤の花
    と検索してここが出てきましたが、宍粟市にある山崎の千年藤も綺麗です。

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