2020年、開湯1300年を迎えた城崎温泉。
兵庫県の北部に位置し、日本海に面した山陰海岸ジオパークの自然景観、美しい海・山・川に、そしてコウノトリが住む街 豊岡市の中でも、国内外を問わず訪れる人々を魅了してきた人気の旅行先です。
城崎温泉といえば、7つの外湯巡りや、冬のカニ、春の桜や夏の花火、紅葉などの食や自然が名物の関西屈指の温泉地。
実は、それだけじゃない!
城崎には世界に誇る伝統工芸品があることをご存じでしょうか?
「城崎麦わら細工(英名:Straw craft)」はこの街で江戸時代から300年にも及び継承されている伝統工芸で、染色した麦わらを貼った桐箱や色紙、箸置き、ペンダントなど様々な作品があります。
色鮮やかで精巧な細工が美しく、兵庫県伝統的工芸品・豊岡市無形文化財に指定されている一方、素晴らしい日本の伝統的なアートとして、海外での人気が年々高くなってきているそう。
今回は、代々麦わら細工を営む「かみや民藝店」で、木箱に麦わら細工を施す体験(ガイド付き)をご紹介します!こちらの体験は、豊岡観光イノベーションの日本語・多言語サイトから申し込むことができます。
【Visit Kinosaki】
◇ 多言語のお客様 体験のお申込みはこちらから
・麦わら細工体験、英語ガイド付き(貸切)
https://visitkinosaki.com/tour-packages/straw-craft-activity-and-craftsman-workshop-tour-with-english-guide/
・麦わら細工体験、ガイドなし
https://visitkinosaki.com/tour-packages/traditional-straw-craft-box-creation-activity-with-take-home-memento/
【ふらっとリトリートTOYOOKA】
◇ ガイド無し・日本語での体験の方は、城崎温泉街散策パス「キノパ」を購入すると、麦わら細工体験が付いてきます!
城崎温泉を満喫! | 城崎温泉街散策パス「キノパ」 | 兵庫県豊岡市観光・体験サイト (toyooka-tourism.com)
その他、城崎温泉を中心に豊岡市の観光の魅力を国内外に向けて発信し、様々なコンテンツが掲載されていますので、是非ご覧ください!
さぁ、行ってみましょう!
城崎温泉へは、兵庫県各地や大阪、京都からも乗車できるJR西日本「こうのとり号」と「特急はまかぜ」で、快適にゆったり車窓からの景色を楽しみながら、あっという間に城崎温泉へ到着です!
駅前には、城崎温泉の7つの外湯のうちのひとつ「さとの湯」が。
雨の音に癒されながらの足湯は、最高に癒されます!
目の前には、おしゃれな観光案内所SOZOROも!
こちらでは、アクセス案内やチケット、お土産も販売されていますよ。
「麦わら細工体験」は、海外のお客様には、多言語ガイドか、多言語パンフレット付のコンテンツが販売されています。今回はガイドのお一人、フランスから兵庫県国際交流員として豊岡市役所で働くジャドさんと城崎温泉駅で待ち合わせして、ご案内いただきました!
城崎温泉駅から「かみや民藝店」までおよそ10分!
あいにくの雨でしたが、柳並木の川沿いを雨音とともに歩くのも良い感じです。
ゆっくり歩きながら、おすすめスポットを教えてくださいました!
ガイドの待ち合わせは、宿泊している旅館前からの案内も可能とのこと。
あっという間に到着!
三代目のかみや神谷俊彰さんと奥様が温かく出迎えてくださいました。
職人さんということで、気質の難しい人かと思いきや、とっても気さくで丁寧な三代目ご主人と奥様!プロの仕上がりの商品もディスプレイされていて、美しい!!!
早速、体験開始です!
まずは、麦わら細工の材料を見せていただきながら説明を聞き、実際に製作体験します。
こちらは麦わら細工の材料となる大麦の茎の部分を乾燥させたもの。
麦わら細工は、『麦本来の持つ艶と輝き』が一番大切だそうで、材料となる大麦は自分たちで育てたものや、兵庫県内の良い素材の麦を探して仕入れているそう!
そして染色したものがこちら!
シルクのような質感の光沢と共に鮮やかな色に染まって、とっても美しい。
これを、一枚一枚慎重に広げ、リボンのようなシートにしていきます。
模様のついているシートは、繊維一本一本を合わせて糊付けして作っています。
ここまでにするのにすでに大変な手間がかかっていることに驚きです!
そしてようやく、貼り付けの工程へ。
こちらは奥様が製作中だったアクセサリーですが、この貼り付けの作業が、ものすごく繊細で、美しかった!そして職人のセンスや個性が出るところ!
海外にも麦わら細工のアーティストがいて、放射状に壁紙として施すなど、大胆な色使いで表現する傾向があるそう。日本は、繊維ごとに色を変えるなど、とても繊細。
世界には、麦わら細工に特化した本も発行されているそう。
私たちが体験するのは、この最終工程!正方形の木箱に下書きをし、それに沿って麦わら細工を施して、自分だけの小物入れを作る体験です!
まずは、見本を参考に、図を鉛筆で下書きします。
オリジナルのデザインももちろんOK!
実はシンプルなデザインの方が、誤魔化しがきかないので、難しいそう!!
色合わせも考えて、ワクワクしっぱなしです。
次は色選び。ものすごく楽しい!!!
貼り付けの作業は、簡単なように見えて、とっても難しい!
でも丁寧に教えてくれますし、気が付けば夢中になって作業していて、脳もリフレッシュ!
色を貼り付けていくのも、麦の繊維の方向を変えるだけで光の当たり方が変わり、美しいコントラストを生み出します。これこそ麦わら細工の面白さ!
旅の思い出となる小物づくり。ご主人や奥様とワイワイ楽しく創作している時間こそ、旅の大きな想い出に。
気が付けばすぐに時間がたってしまいました..!
出来上がりはこちら!想い出が詰まった自分だけのお土産に。
麦わら細工はもちろん、ご夫婦にまた会いにいきたい!
何度も訪れたくなる観光地には、素敵な人がいるものです。
かみや民藝店を後にし、街を散策。
城崎文芸館「KINOBUN」
2016年にリニューアルオープンし、城崎温泉ゆかりの作家に関する常設展の他、地元のNPO「本と温泉」が出版した本にまつわる企画展を楽しむことができます。
1階には「本と温泉」の作品やオリジナルグッズを購入できるショップがあり、お風呂に入りながら読める素材の本など、城崎温泉ならではの本に出合えます。
温泉街で文学に触れてみる時間も素敵ですね!
ここ城崎温泉では、「演劇のまち・豊岡」の実現策の一環として、令和2年度から豊岡演劇祭が本格開催されています。
劇作家・演出家の平田オリザさんがフェスティバルディレクターを務めるこの演劇祭。人口が8万人弱という豊岡で国際的な演劇祭を毎年秋に開催することで、その時期には街が演劇一色に染まります。
今年の「豊岡演劇祭2022」は9月15日(木)―25日(日)に開催予定!
城崎温泉に泊まって芸術の秋を全身で感じるなんて、風情のある旅になりそう!
こちらは新しく駅前にオープンした『お芋とカヌレ 城崎足湯カフェ』!
お芋スイーツとカヌレをはじめ、城崎のクラフトビールなど豊富なラインナップ!
そしてなんと、店の奥には、こんなに素敵な足湯空間が!!!
足湯を楽しみながら、是非ゆっくりとした時間を過ごしてください。
日本海から水揚げされた、新鮮な魚介類が楽しめる「おけしょう鮮魚の海中苑」
こちらでは、海鮮ランチと岩ガキを思う存分味わいました!
外湯巡りはもちろん、新しいお店もたくさん!
温泉と冬のカニだけじゃない城崎温泉で、ぜひ、麦わら細工を体験して、忘れられない旅にしてくださいね!
DATA:
◇ 一般社団法人 豊岡観光イノベーション
住所:〒668-0041 兵庫県豊岡市大磯町1番79号 但馬地域地場産業振興センター 5F
電話:0796-21-9002
公式ウェブサイト(日本語)https://toyooka-tourism.com/
Instagram @visitkinosaki https://www.instagram.com/visitkinosaki/
Facebook @visitkinosaki https://www.instagram.com/visitkinosaki/
◇ 麦わら民藝店
住所:〒669-6101 兵庫県豊岡市城崎町湯島391
営業時間:10:00〜18:00
Mail:kinosaki@kamiya-mingei.com
Tel:0796-20-5206
公式ウェブサイト(日本語)https://kamiya-mingei.com/shop/
Instagram @mugiwara_kamiya https://www.instagram.com/mugiwara_kamiya/?hl=ja
◇ お芋とカヌレ 城崎足湯カフェ
住所:〒669-6101 兵庫県豊岡市城崎町湯島86
営業時間:9:30~20:30(なくなり次第終了)
アクセス:城崎温泉駅から徒歩2分ほど
【HYOGO!ナビWEBサイト関連ページ】
◇ 豊岡市のスポット情報はこちら