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あなただけのオリジナル和紙を作ろう♡ ~杉原紙の里~

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私がレポートします!

稿
Tourist Information French Desk
女性
30代
兵庫県
海外旅行
Tourist Information Desk(ツーリストインフォメーションデスク)は、兵庫県の魅力を皆様に発信する専門スタッフです。
フランスからの観光客はまだ少ないですが、日本のグルメやサブカルチャーが密かに人気です。
ヨーロッパの皆様にも兵庫の魅力を発信していきます♬

杉原紙の里で紙すき体験!~自然な白さを追求した高品質和紙、杉原紙~

 

杉原紙の里は、兵庫県のほぼ中央に位置する多可町加美区の北部、杉原谷にある総合施設型の道の駅です。

杉原紙とは、1000年以上の歴史と伝統を持つ自然な白さの高品質和紙で、兵庫県の重要無形文化財・伝統工芸品です。播磨には、奈良時代から優れた製紙技術があったことが知られています。この「播磨紙」の技術をもとに多可町の杉原谷で漉き始められた杉原紙は、当時の日本のトップクラスの生産量を誇っていました。

その杉原紙の紙すき体験が、杉原紙の里でできます!

 

 

和紙のサイズは4種類あり、はがき2枚、カードサイズ、半紙サイズ、A3サイズから選べます。(無地、木葉入り・色付けどちらか選択)

 

 

今回は、はがきサイズで体験しました。

まず、和紙の原料である楮(こうぞ)、水、トロロアオイの根から採った粘液であるネリが混ざったものに木枠を通し、紙すきをします。液体に木枠を垂直に入れ、静かに揺らしての作業を数回繰り返します。良い和紙ができるのは寒い時期だそうで、水が冷たいです。

 

 

 

 

紙すき作業が完了すると、色付け作業をします。5種類の色と紅葉、その他さまざまな色のちぎった和紙などを組み合わせて、自由にデザインします。どの色を使うか、どんなデザインにするか迷います。。

 

 

 

 

色付け作業が完了すると、乾燥へ。1時間~1時間半ほどかかる(郵送も可)ので、その間、見るものがいっぱいあります!

 

まず、和紙博物館 寿岳文庫で、杉原紙の歴史について学びましょう。

 

 

 

 

杉原紙振興ボランティアの戸田様(前多可町長)がいらっしゃり、ご案内いただきました。

杉原紙は、奈良時代に和紙の有数産出国であった播磨紙の技術や伝統をもとにしており、平安時代から室町時代には貴族・武士階級の贈答・献上品となる最高級品だったそう。

この贈答・献上品は杉原紙一束と扇一本で「一束一本」と呼ばれ、現在の「のし紙」の原型となっています。昔の贈答品の形が、今ののし紙になっているとはびっくりです。

 

 

近年では、県内の叙勲を受賞された方への記念品や兵庫国体の表彰状に使われるなど、今もなお本物の和紙として重宝されています。また、今の中学校の歴史の教科書には杉原紙が載っており、重要な歴史の一部となっています。

多可町の小中学生の卒業証書は杉原紙だそうで、小学生は自分で紙すきしたものが証書になるそう。素敵!一生の思い出になりますね。

 

 

 

隣にある紙匠庵でんでんでは、杉原紙や和紙の小物などが販売されています。

 

 

 

小物は種類がたくさん!杉原紙はしっかりしているので、様々な小物にアレンジしやすいそう。財布、名刺入れ、座布団、ランチョンマット、ヘアゴムなどなど、ここには書ききれないほどの種類の小物があります。どれも可愛い!

ちょうど店員さんが多可町の小中学校の卒業生に向けてのコサージュを作られていました。杉原紙のコサージュを付けて卒業なんておしゃれすぎます!

 

 

 

 

 

展示室では、期間限定で定期的に作品が変わり、様々な作家さんの作品を見ることができます。

この日は杉原紙素材展が開催されており、色とりどりの杉原紙や、2.8m×1.3mのとても大きい和紙を鑑賞することができます。

 

 

杉原紙研究所では、実際の紙すき作業を見学できます。

楮刈りと川さらしを除く、和紙作りの工程を杉原紙研究所内で行われています。工程は、すべて見学自由なので、是非。(※作業は時期や時間によってしていない場合があります。)

ちょうど紙すき作業を見ることができました!私たちが体験した紙すきの何倍も大きい道具で、重そうです。均一に漉かないといけないので、職人技ですね。

 

 

道の駅 杉原紙の里・多可では、名産品を使った料理や地方限定のお土産などが販売されています。

 

 

 

レストラン車留満(しゃるまん)では、播州百日どりを使ったメニューがあります。毎週木曜日は、日替わりランチメニューとして限定20食で百日どりのオーロラソース和えが食べられます。

 

 

 

道の駅の向かいにある青玉神社は、パワースポット。

 

 

 

鳥居をくぐると、神秘的な空間に包み込まれます。境内に群生している7本の大杉は、兵庫県指定の天然記念物として登録され、推定樹齢千年と言われる杉が多数あります。中でも、社殿裏山にある高さ60m、根回り11mの大杉は地上8mの所から2つに分かれており、夫婦杉と呼ばれ、神木として住民から親しまれています。他にも、子供の健やかな成長を願う神木や、足腰や肩に効く石などあるので、是非ご利益を受けに訪れてみてください!

 

 

さて、出来上がりを受け取りに行き完成品を見ると、乾燥して淡い色になっており、とっても良い感じです!!

 

 

因みに、杉原紙の里はラベンダーパーク多可から車で7分と近いので、是非一緒にいかがでしょうか?

秋は真っ赤なドウダンツツジ、冬は雪景色と雪遊びなど、季節を通して様々な景色を鑑賞することができます。(ラベンダーシーズン以外はなんと入園料無料!)

5月中旬~7月中旬はラベンダーのシーズンですので、是非西日本最大級のラベンダーパークへ訪れてみてください。

ラベンダーパークの口コミ記事→https://www.hyogo-tourism.jp/review/25

 

また、神戸・大阪から車でお越しの場合、城崎温泉・湯村温泉の道中で立ち寄ることも可能です!(北近畿豊岡自動車道「氷上IC」・「青垣IC」の間にあります)

 

是非、杉原紙の里で、あなただけのオリジナル和紙を作ってみませんか?♡

最高級の和紙 杉原紙を体験しに多可町へいらしてください!

 

 DATA:

◇杉原紙の里

住所:兵庫県多可郡多可町加美区鳥羽768-46

開館時間:

 杉原紙研究所:09:00 〜 17:00

 展示体験工房、和紙博物館 寿岳文庫、紙匠庵でんでん:

 09:30〜16:30 (4月〜11月)、10:00〜16:00 (12月〜3月)

休館日:水曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始

https://sugiharagami.takacho.net/

https://sugiharagami.takacho.net/ex/(体験は予約必須)

 

◇道の駅 杉原紙の里

住所:兵庫県多可郡多可町加美区鳥羽733-1

物産館営業時間:

 09:00~17:00(定休日:毎水曜日 祝日の場合は翌日)

 08:00~17:00(日曜日のみ)

レストラン営業時間:

 9:00~16:00(定休日:毎水曜日 祝日の場合は翌日)

 08:00~16:00(日曜日のみ)

http://www.sugiharagaminosato.net/

 

アクセス:

車で

・中国自動車道「滝野社IC」から国道175号・427号経由で約70分

・北近畿豊岡自動車道「氷上IC」より県道78号線経由で約25分

バスで

・JR「西脇市駅」から神姫バス西脇発 山寄上行「杉原紙の里」下車すぐ

・神姫バス鳥羽上行「鳥羽上」下車徒歩10分

 

【HYOGO!ナビWEBサイト関連ページ】
多可町のスポット情報はこちら

 

掲載日:令和3年12月17日

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