桟敷を揺るがす拍手と歓声
さあ、秋です!秋といえば祭りです!
というわけで姫路市の、あの有名な秋祭り「灘のけんか祭り」の宵宮に行って参りました!
灘のけんか祭りとは、姫路市の南に位置する白浜町・松原八幡神社で、毎年10月14日、15日に行われる秋季例大祭のこと。
歴史は長く、江戸時代以前とも言われているそうです。
祭りが行われる松原八幡神社へは、そこまで徒歩3分の山陽電車「白浜の宮」駅が最寄り駅。
駅のホームには大きな駅名の看板が!
もう「白浜の宮」と言えば「灘のけんか祭り」というほど大きな行事であることが伺えます。
ここ灘の人々の1年は、「祭りで始まり、祭りで終わる」と言われています。
梅雨が明けると、神輿屋台の準備に入り、残暑が和らぐ頃になると町中には太鼓鳴らしの音が響き渡り始めます。
そして、いよいよ本日10月14日は宵宮!
7地区それらすべての神輿屋台が、ここ松原八幡神社に勢ぞろいして、宮入りします。
会場となる宮前は、人、人、人!!!
ハチマキは、この祭りに参加する7地区それぞれの色なんだそう。
皆さん、自分の住む地区のハチマキをつけて参加!
緑:木場、オレンジ:八家、ピンク:東山、黄色:宇佐崎、青:中村、赤:松原、朱色:妻鹿
そしてこの階段状の見物用の建物は、「桟敷(さじき)席」と呼ばれ、
ここからまさに、かぶりつきで祭りを見物できる特等席です。お祭りのある、この日のためだけに建設されている施設だそう。なんと1マス数万円するとかしないとか。。。(+o+)
さてさて、祭りの様子がこちら!
今日は宮入のための、魅せる方の神輿屋台なので、豪華絢爛!!日本の伝統技術がここに集約しています。宮入りは、長い歴史の間も変わらず「東山→木場→松原→八家→妻鹿→宇佐崎→中村」の順番なんだそう。
宮入りは、この「桜門」から神輿屋台が順番に入っていくのですが。。
えっ、これどうやって門をくぐるんだ?!と思ったあなた!
ところがどっこい!
なんと、神輿のてっぺんについている「擬宝珠(ぎぼし)」を外しているではありませんか!
そして横幅はきっちり計算された寸法になっています。それにしてもこの豪華絢爛な神輿、見た目だけではなく、そんな仕掛けがあったなんて!
他にも、それぞれの地域の特色があり、私の一押しは「妻鹿」!
浜男達の気合の入った神輿屋台の地面に叩きつける振動で、さじき席も揺れるほど!
神輿を担ぐ方々の体力と気合、上で指揮をとる総代の方も、「凄い!」以外の言葉が出ません!
翌日の15日は本宮。「お旅山」と言われる山に神輿を運び上げて、そこで神輿をぶつけあいます。そこでは、「けんか」祭りの真髄、屋台を激しくぶつけ合う為、壊れてもOKな「けんか用」屋台で臨みます。山全体を生かし桟敷席にしているそうで、どれほどの迫力なのでしょうか!
ふんどしを締めて、人力でこんなにも大きく重厚な屋台を2日間も担ぎ、ぶつけ合う祭り、どれほど大変か、想像以上のはず!
これは、この地域の人々が伝統を守る強い意思と、地元への愛なのだと感じました。
最近流行りの草食系男子も良いけれど、お祭り男もかっこいい!そしてそれを支える妻たち、すべてで成り立つこのお祭り、最高でした!
DATA:
「松原八幡神社 秋季例大祭 灘のけんか祭り」
日程:10月14日(宵宮)、15日(本宮)
住所:姫路市白浜町甲399番地
ホームページ:https://www.nadamatsuri.jp/index.html
姫路観光ナビ「ひめのみち」:https://www.himeji-kanko.jp/bureau/