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日本遺産「デカンショ節」に合わせて踊る 西日本最大級の民謡の祭典「デカンショ祭り」-兵庫テロワール旅-

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私がレポートします!

稿
上見真紀子テロワール研究員
女性
20代
兵庫県丹波篠山市
読書、田園散歩
2024年4月に第13代丹波篠山観光大使に就任しました。篠山の自然が大好きで、朝霧の中や夕方に何もない農道をよく散歩しています。特産品の「山の芋」が好物で、とろろやチップスにして毎日のように食べているので、猛暑でも夏バテ知らずで元気です。

 


「兵庫テロワールlab.」テロワール研究員レポート
食や文化を味わい楽しみ、それらが生まれたルーツや背景を探り、受け継いできた人の想いや技術に触れる。大地の恵みを堪能する“兵庫テロワール旅”の情報を、現地で体感した「テロワール研究員」の視点でお届けします。

 

8/15・16の2日間、篠山城跡で謡って踊る丹波篠山の盆踊り
約1000発の花火や約200店もの屋台も登場!

 

 

丹波篠山の夏の風物詩「デカンショ祭り」が、今年も8/15・16に開催されます!

 

 

「デカンショ祭」は、日本遺産に選定されている「デカンショ節」の手拍子に合わせて踊る西日本最大級の民謡の祭典で、約1000発の花火や200もの屋台も登場します。
丹波篠山市の中心部にある篠山城跡が会場で、周辺には臨時駐車場が設置され、両日ともにJR福知山線・篠山口駅から無料シャトルバスも運行。
昨年は台風の影響で1日のみの開催でしたが約4万6000人もの人が参加された夏祭りなんですよ。

 

 

「デカンショ祭り」のメインは、篠山城跡に造られた日本最大級の櫓(やぐら)を囲みながら、「デカンショ節」に合わせて踊る「デカンショ踊り」です。
お祭りをより楽しむために、今回は「デカンショ節」についてご紹介します!

 

 

 

 

 

 

篠山城跡近くにある「丹波篠山デカンショ館」は、「民謡に乗せて歌い継ぐふるさとの記憶」として、デカンショ節が文化庁の「日本遺産」第1号に認定されたことを記念して誕生した施設。

 

 

学芸員の坂元ひなたさんの案内で館内に入ると、まず目に飛び込んでくるのが壁一面に描かれたデカンショ節。私もよく知っている歌詞が並んでいます♪
「丹波篠山山家の猿が 花のお江戸で芝居する♪」

 

《坂元さん談》『デカンショ節は、篠山の時代ごとの風景や風土、人々の暮し、名所、名産品などが歌い継がれている民謡です。歌詞は400番以上もあって、毎年デカンショ節の歌詞のコンテストがあるので今も増え続けているんですよ』。

 

 

展示コーナーでは、江戸時代の民謡を起源とするデカンショ節の歴史が紹介されています。

 

《坂元さん談》『始まりは、江戸時代から歌われていた盆踊り唄「みつ節」だといわれています。
全国で知られるようになったのは明治時代。千葉県館山の旅館で篠山出身の学生さんたちがデカンショ節を謡い、そこに集っていた学生さんたちに愛唱されたことから、彼らの郷里へと広まっていきました』。

 

デカンショ節って篠山だけじゃなく、全国各地で謡われていたんですね。

 

 

《坂元さん談》『「デカンショ」の語源には諸説あって定かになっていないんですが、東京で学ぶ学生さんたちが、有名な三人の哲学者「デカルト」「カント」「ショーペンハウアー」の頭文字をもじったという説もあるんですよ。
盆踊りのお囃子の「ドッコイショ」が変化したとか、丹波杜氏がお酒造りのために出稼ぎをされていたことから「出稼ぎしよう」から生まれたなど、とてもたくさんの説があるんです』。

 

 

それぞれの時代に、さまざまな歌詞が作られ、歌い継がれてきたデカンショ節は、戦後になると各地の盆踊りとも一体化。
1953年(昭和28年)には第1回デカンショ祭りが開催され、今年は第71回目を迎えます。
館内には、幼児向けのミニ縁日コーナーなども用意されています。

 

 

そして、「丹波篠山デカンショ館」で私のイチオシが、デカンショ踊り体験です!
通常は有料のスタッフの方による踊りのレクチャーが、デカンショ祭り当日(8/15,16)は無料で受けられるんです。(料金についてはお問合せください。)

 

 

 

「ヨーオイヨーオイ デッカンショ」とリズムに合わせて、手の動き、足運びを教えてもらいます。
デカンショ節のリズムが流れると、私の頭に最初に思い浮かぶ歌詞は「デカンショデカンショで半年暮らす あとの半年寝て暮らす♪」なんです。
ちなみに、坂元さんの好きな歌詞は「丹波篠山山奥なれど 霧の降るときゃ海の底♪」だそう。

 

 

 

10分ほどの簡単なレクチャーですが、ちゃんと踊れるようになります!
今年のデカンショ祭りで、私は観光大使として、「飛び込み連」という当日誰でも飛び入り参加できるチームを率いるんです。初めてでもすぐ踊れるようになるので、たくさんの方に参加して欲しいです!

 

 

無料レクチャーだけでなく、館内のシアター室を使った本格的な体験プランも用意されています。デカンショ節保存会の方々にレッスンをしてもらって、生演奏で一緒に踊れる特別な体験です。※1ヶ月前までに要予約(*料金についてお問合せください)。

 

 

 

今年で71回目を迎える「デカンショ祭」。
名物の「やぐら総踊り」は、日本有数の巨大木造ヤグラで、1000人を越える人がデカンショ節に合わせて踊ります。
誰でも気軽に輪の中に飛び込めるので、思いっきり歌って踊って、丹波篠山の夜を楽しんでください!

 

DATA:
◇ デカンショ節 公式サイト

https://www.japanheritage.sasayama.jp/


◇ デカンショ祭

開催日時:2024年8月15日(木)15:00~22:00と8月16日(金)16:45~22:00 ※予定
開催場所:篠山城跡三の丸広場周辺(兵庫県丹波篠山市北新町)
アクセス:
車 / 舞鶴若狭自動車道丹南篠山口ICから10分
電車 / JR福知山線・篠山口駅から無料シャトルバス利用
問い合わせ先:デカンショ祭り実行委員会
TEL:079-552-0758 (平日8:30~17:30)
https://dekansho.jp/

 

◇ 丹波篠山デカンショ館(青山歴史村内)
兵庫県丹波篠山市北新町48番地
TEL:079-552-0056
開館時間:9:00~17:00(受付終了16:30)
休館日:毎週月曜日(祝日は開館・翌日休館)、年末年始(12/25~翌年1/1)
入館料:青山歴史村の入館料(大人300円、大学・高校生200円、中学・小学生100円)に含む
https://withsasayama.jp/dekansyo/

 

 

 

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掲載日:令和6年8月2日       グルメ 

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