“一目三千本”と称され、圧巻の桜並木が続く「龍野公園」
“播磨の小京都”と呼ばれる城下町の散策も加えた、おすすめお花見ルート
例年3月下旬に見頃を迎える、たつの市にある兵庫県下随一の桜名所『龍野公園』と『龍野城』をご紹介します。
“一目三千本”と称される一面の春景色が広がり、夜桜も観られるんですよ。
城下町も一緒に楽しめる、おすすめお花見ルートに沿ってご案内します。
スタートは、姫路から5駅のJR「本竜野駅」。
桜の季節は周辺駐車場が非常に混雑するので、公共交通機関の利用がスムーズです。
JR本竜野駅から15分ほど歩くと、白壁や町家造りの建物が多く残る城下町が現れます。国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されている地区で、情緒豊かな町並みは“播磨の小京都”とも呼ばれているんです。
観桜の前後にぶらり立ち寄れる『うすくち龍野醤油資料館』やカフェなども点在しています。
城下町を抜け、駅から20分ほどで『龍野城』に到着。
白壁の塀と桜のコントラストがとてもキレイです。
龍野城は明治時代に破却され、現在の本丸御殿は1979年(昭和54年)に昔の絵図に基づいて再建されたもの。
城門をくぐって城内へ入ると、御殿を中心にたくさんの桜の木が植えられていて見応え十分。小ぢんまりした城内はキレイに整備されていて、ベンチも設置されているのでゆっくり観桜できます。
西側の坂は、鎧兜の横部分の「しころ」に似ていることから、「しころ坂」と呼ばれています。満開の頃に坂から見上げると、城が桜に包まれているかのような絶景が望めます。
桜の開花期間(例年3月下旬~4月上旬)にはライトアップも行われ、城と夜桜の競演が好評です。
次は、龍野城の西側から『龍野公園』へ。徒歩10分ほどの距離です。
西播丘陵県立自然公園の一角にある龍野公園の敷地は広大で、園内には動物園や茶室「聚遠亭(しゅうえんてい)」もあるんです。
あちこちに桜が植えられていますが、一つ目の見どころは『龍野神社』周辺。
神社の石段下に桜並木が続いています。
龍野神社そばの「文学の小径」を進んでいくと、「赤とんぼ歌碑」があります。
童謡『赤とんぼ』の作詞者・三木露風は、たつの市出身。歌碑の前に立つと『赤とんぼ』のメロディが流れる仕掛け♪
一番の桜名所は、「文学の小径」を下った先にある「桜のトンネル」。
道を覆いつくすように桜が咲き誇る様は、“一目三千本”といわれるのも納得の壮観な眺め。
ひらひらと舞い落ちる花びらも風情があります。
「赤とんぼ歌碑」の近くには、ひと休みするのに最適な『龍野観光売店 さくら路』があります。観光協会が運営する食事処で、特産品の手延べそうめん「揖保乃糸」が年中食べられます。たつの市自慢の「揖保乃糸」はコシが強くて、冷やしでも温かいにゅうめんでも美味しいです。
観光案内所でもあるので観光パンフレットなどが揃っていて、地場産品も販売しています。
龍野公園周辺では、恒例の『龍野さくら祭』が今年も開催されます。
開催期間は2024年3月30日~4月7日。期間中は園内のぼんぼりが灯されて夜桜見物ができるほか、公園周辺の施設で特別展示なども行われます。また、3月31日には、『龍野さくら祭』のメインイベントである龍野武者行列や2024たつの観光大使お披露目式などが行われますので、ぜひお越しください。
城と桜の競演や、“一目三千本”の圧巻の春景色。そして“播磨の小京都”と呼ばれる歴史情緒あふれる城下町散策。龍野で春の休日を満喫してください。
DATA:
◇ 龍野城
兵庫県たつの市龍野町上霞城128-1
TEL:0791-64-3164
営業時間:10:00~17:00
定休日:月曜
https://www.city.tatsuno.lg.jp/toshikeikaku/toshiseibi/tatsunojyo.html
◇ 龍野公園
兵庫県たつの市龍野町中霞城・下霞城
https://www.city.tatsuno.lg.jp/toshikeikaku/toshiseibi/tatsunokoen.html
◇ 龍野観光売店 さくら路
兵庫県たつの市龍野町下霞城69-1
TEL:0791-63-9456
営業時間:10:00~14:30
定休日:月曜・水曜(祝日の場合は翌日)、年末年始
◇ たつの市観光協会ホームページ
https://tatsuno-tourism.jp/
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掲載日:令和6年3月15日