◇「兵庫テロワールlab.」テロワール研究員レポート
食や文化を味わい楽しみ、それらが生まれたルーツや背景を探り、受け継いできた人の想いや技術に触れる。大地の恵みを堪能する“兵庫テロワール旅”の情報を、現地で体感した「テロワール研究員」の視点でお届けします。
世界の食通を唸らせる「神戸ビーフ」を筆頭に、兵庫の旬の恵みがたっぷり
臨場感ある鉄板焼のフルコースに、神戸の夜景を望むテラスでの食後酒もセット
世界中のセレブをも魅了する黒毛和牛の最高峰ブランド「神戸ビーフ」。
ただでさえ希少な「神戸ビーフ」ですが、その中でもトップクラスの品質と誉れ高い「盛本牧場」の神戸ビーフを、料理人が目の前で焼き上げてくれる「兵庫テロワール」特別コースが、「神戸ポートピアホテル」に登場。
神戸ビーフを筆頭に地元食材に徹底的にこだわった、兵庫でしか味わえない特別コースを味わってきました!
「神戸ポートピアホテル」は、動物園や科学館など人気観光スポットが点在する人工島・ポートアイランドにあります。全12店舗ものレストランやプールも備える神戸市内最大規模のホテルで、JR三ノ宮駅前のバスターミナルからホテルのシャトルバスが運行していてアクセスも便利です。
今回紹介するのは、『鉄板焼で兵庫五国の食を愉しむ 神戸ビーフ 兵庫テロワールコース&ソラフネ神戸』1人20,000円(税サ込)。
ホテル本館2階にある「鉄板焼 但馬」での特別ディナーコースに、地上110mから神戸の夜景が望める「展望テラス ソラフネ神戸」の1ドリンクがセットになっています。
まずは「鉄板焼 但馬」へ。
ワインセラーも備えたスタイリッシュな店内は、すべての席が鉄板前のカウンター席。
料理人の技を間近で眺めつつ、出来立てを賞味するという、鉄板焼きの醍醐味が堪能できます。
料理長・桑原健也さんにまず、今回のコースのおすすめポイントを教えて頂きました。
《桑原さん談》『食材は地元・兵庫県産に徹底的にこだわっています。神戸ビーフはもちろんですが、兵庫県産の野菜、宍粟市の特別栽培米など、直接産地に赴き、生産現場を見て選りすぐったものを多く取り入れています』。
例えば、コースに登場するシーザーサラダは、播州百日鶏と兵庫県産のレタスなどの野菜、さらにイチジクを焼き上げて完成する“焼きシーザーサラダ”。
播州百日鶏ととろり甘いイチヂクのハーモニー、シャキッと感の残るレタスの食感など、食材の新鮮さや質の良さが感じられるのはもちろん、一皿でさまざまな食感や香りが味わえる仕掛けが秀逸です。
神戸ビーフの中でもトップクラス
チャンピオン牛を多数輩出する「盛本牧場」産
《桑原さん談》『コースのメインは、兵庫県佐用町にある「盛本牧場」の神戸ビーフ。「盛本牧場」は、兵庫県下では数少ない、繁殖から肥育までを一貫して行っている牧場なんです。血統や母牛の状態をご自身で見極めて種付けできることや、母牛と一緒に育てることで仔牛がストレスなく健やかに育ちやすいなど、一貫生産が高い品質の実現に繋がっているそうです。
広々とした牛房や仔牛専用の部屋などハード面の工夫、その日の状態に合わせてエサの回数や時間を変えるといったきめ細かい配慮など、肥育方法のこだわりもすごい。
盛本牧場は、品評会では最優秀賞や名誉賞の常連で、神戸ビーフの中でもトップクラスの品質を誇っているんですよ』。
神戸ビーフは「神戸牛」や「神戸肉」とも呼ばれていますが、実はすべてブランド名。
いずれも商標登録されていて、「神戸肉流通推進協議会」から認定を受けたものにしか使用できない呼称なのです。
「鉄板焼 但馬」は、神戸肉流通推進協議会の認定店でもあるので、正真正銘の神戸ビーフが頂けるという安心感も重要な点です。
《桑原さん談》『「神戸牛」という牛はいないんですよ。兵庫県産黒毛和牛の「但馬牛」の枝肉の中で、厳しい審査基準をクリアしたものだけが、神戸ビーフや神戸牛というブランド名をつけることを許されるんです。
今回のコースでお出しするのは、神戸ビーフの中でもトップクラスのものです』。
美しく磨かれた鉄板の上で焼き上げられる、きめ細かいサシが入った最高級の霜降り肉。
香りも音も加わって、期待感が高まります。
この臨場感はまさしく鉄板焼の醍醐味。
《桑原さん談》『神戸ビーフの美味しさは脂の品質の良さにあります。風味の決め手になるオレイン酸や旨味成分のイノシン酸の含有量が非常に多いことが、科学的に証明されているんですよ。
人肌で溶けるほど融点が低いのも特徴なので、火入れの技術が味を大きく左右します。
お客様の口に入る瞬間に最高の状態であって欲しいので、例えば皿に置いてから火が通る分なども計算して焼き上げるんです』。
料理長・桑原健也さんは、「日本鉄板焼協会」の師範に認定されているそうで、目視で肉の中心部の温度がわかるのだとか。
料理人さんの技って、本当にすごいです。
シェフの絶妙な火入れで仕上げられた、最上級の神戸ビーフ。
口の中で溶けるんですが、脂っこさは全くなく、上品な甘みが広がります。
黒コショウ、自家製マスタード、赤穂のクラフトソルト、自家製のポン酢と、味変を楽しみながら、ひと口ひと口がこれぞ“口福”という感じ。
私の旨い~という顔に表れていると思いますが、今までの人生で最も美味しいお肉でした(笑)
さらに、鉄板上で炊き上げられた釜炊きごはんのお供として登場するのが、神戸ビーフのプチカレー。
神戸ビーフを捌いた時に出るすじ肉で作られたというカレーは、肉がゴロゴロ入り、奥深いスパイシーさが格別。
「これだけでも食べに来たい!」と言ってみると、「ランチメニューに塊肉を使った神戸ビーフカレーはあるんです。すじ肉カレーもディナーの裏メニューで出そうかな(笑)」と桑原さん。
食材にまつわるストーリーや肉談義といったシェフとの会話もまた、鉄板焼きの魅力ですね。
最後はデザートとコーヒーを頂き、味はもちろん、品数もボリュームも大満足なコース内容でした。
◎『鉄板焼で兵庫五国の食を愉しむ 神戸ビーフ 兵庫テロワールコース&ソラフネ神戸』
・アミューズ
・兵庫のめぐみ 魚を使った一品
・播州百日鶏とイチジクの焼きシーザーサラダ
・盛本牧場の神戸ビーフ ロース100gのステーキ
・季節の焼き野菜
・釜炊きご飯 赤だし 香のもの ※米は宍粟の「ちくさの舞」
・ご飯のお供(神戸ビーフと兵庫野菜のプチカレー)
・デザート コーヒー
※メニュー内容は食材の入荷により変更の場合があります。
“1000万ドル”の神戸の夜景が望める
屋上テラスでの食後酒もセット
食後は、2022年に誕生した屋上テラス「ソラフネ神戸」へ。
階段を上った先に広がっていたのは、今や“1000万ドルの夜景”といわれる神戸の夜景。
地上約110mから、360°のパノラマビューで見る夜景は、圧巻です。
私は神戸在住ですが、山も海も市街も見渡せる、これほど贅沢な夜景スポットは他に知りません。
“神戸の空に浮かぶ船”がテーマのテラスは、中央にバーカウンターが設置され、季節や時間帯によって変わるという照明に彩られています。
ゴージャスな夜景を眺め、潮風を感じながら飲む酒、最高です。
「ここでプロポーズをした人って何人ぐらいいるんでしょうね」と、同行した私の同僚。
それほどロマンティックでスペシャル感のあるスポットなんです!
最高級の神戸ビーフのディナーコースと、ゴージャスな夜景が望めるテラスでの食後酒。
記念日や特別な日にも、今回ご紹介した「兵庫テロワールコース」はぴったりだと思います。
宿泊がセットになったプランも!
今回紹介の「兵庫テロワールコース」と宿泊がセットになったプランもあります。
神戸ポートピアホテルは神戸観光に便利なロケーションにあるので、兵庫の美味しいものと神戸の夜景、神戸の街歩きも全部まとめて楽しめるので、神戸旅におすすめです。
1泊2食付き・1室2名利用で1室66,600円(税込み)~。
DATA:
◇『鉄板焼で兵庫五国の食を愉しむ 神戸ビーフ 兵庫テロワールコース&ソラフネ神戸』
「鉄板焼 但馬」ディナー+屋上テラス「ソラフネ神戸」入場料(1ドリンク付き)
価格:20,000円(税サ込)※2名以上で要予約
実施期間:7月1日(土)~10月31日(火)
実施時間:17:30~20:30(土日祝は17:00~)
※「ソラフネ神戸」は荒天等で営業休止の場合あり
●予約・お問合せ先
神戸ポートピアホテル
Tel:078-303-5207(レストラン総合案内)
神戸市中央区港島中町6-10-1
https://www.portopia.co.jp/restaurant/detail/tajima/fair/#!fair-10
※記事中の価格はすべて税込みです。
【兵庫テロワール旅 関連情報】
兵庫ならではのテロワールを体験できる“おすすめツアー”をご紹介
六甲山アドベンチャースクール×ワ―ケーション ~自然豊かな六甲山で「知る・楽しむ・生きる」ココロとカラダで感じる場所へ~
キャンプ道具が全て揃っており、子どもから大人まで、友達同士、親子でも安心して参加できる宿泊キャンプです。六甲山の景観を楽しみながらゴミを拾って自然を守る「六甲山ハイキング」、食事を楽しみながら食品ロスを減らして食育も学ぶ「アウトドアクッキング(夕:BBQ、朝:照り焼きチキンサンド)」、誰でも出来る「テント設営」、そして世界保健機構(WHO)が定める「ライフスキル(生きる力)」を育むオリジナルプログラム「六甲アドベンチャー6」、夜の六甲山を冒険するワクワクドキドキの「ナイトアドベンチャー6」など、多彩なプログラムをご体験いただけます。さらに、プログラム中はインストラクターが常に同行し、参加者をサポートします。
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掲載日:令和5年7月16日