第一回世界の「地質遺産100選」に選ばれた『野島断層』
阪神・淡路大震災により現れた全長約 10km に及ぶ活断層である「野島断層」は、56カ国181候補地の申請から、33名の国際的専門家が選考した「地質遺産100選」に選ばれました。高い地質学的重要性から、国指定の天然記念物にも指定されています。
野島断層保存館の「断層保存ゾーン」では、断層の一部(約 140m)が震災当時のままに保存し展示されています。断層による生垣のズレや地割れなどの地形の変化を実物・パネル・案内係の解説により詳しく観察できます。
断層の断面が見られるトレンチ展示もあります。
近距離で実物を見学すると、一層地震の凄まじさと脅威を感じます。
阪神・淡路大震災の記憶を継承する遺構「神戸の壁」
第二次世界大戦の戦災と、阪神・淡路震災に耐え残った神戸市長田区の公設市場の延焼防火壁で、野島断層のある北淡震災記念公園に移設されました。
「神戸の壁」は、基礎が丈夫であったので倒れなかったそうです。
その倒れず焼けず、凛々しい姿が館内で展示されています。
防災の象徴として、震災の教訓・備えを未来に向けて発信し続けています。
活断層の真横にある家「メモリアルハウス」
メモリアルハウスでは、活断層が横切る民家が保存されています。活断層が家の敷地内を走っていますが、丈夫に建てられていたために倒壊しませんでした。花壇の煉瓦や塀がずれた様子をじっくり見学できます。また、再現された当時の台所も見られます。
実物見学で震災の怖さが実感できます。
被災者の体験談、地震対策をじっくり聴ける「震災の語りべ」
「震災の語りべ」が様々な立場での被災体験、震災後の活動等を語ります。震災当時の映像を見ながら、貴重な体験が聞けます。
また、地震に対する備えを詳しく教えていただけます。
「震災の語りべ」
※セミナーハウスでの団体対象のみ実施中。
※要予約・費用などはお問い合わせ下さい。
※対象者は修学旅行・校外学習・防災学習・研修旅行のお客様となります。
「北淡震災記念公園 野島断層保存館」は、震災の記憶と経験を後世に伝えるための貴重な施設であり、実物見学で自然の偉大さ、恐ろしさを学べる充実した施設です。
ぜひ見学にお越しください。
◆D A T A
北淡震災記念公園 野島断層保存館
住所:〒656-1736 兵庫県淡路市小倉177
電話:079-82-3020
公式HP: https://www.nojima-danso.co.jp/