園芸ショップやモデルガーデン、カフェなどが揃うガーデニングセンター「あいあいパーク」
無料から達人向けまで、プロによる多彩な園芸講座も開催
今回ご紹介するのは、園芸・植木の街として千年以上の歴史を持ち、「日本三大植木産地」の一つでもある宝塚市山本地区です。素適な園芸店や古くから続く植木屋さんが集まり、緑や花があふれる街なんですよ。
そんな“園芸のまち”のシンボルが、阪急山本駅そばにある「木接太夫彰徳碑(きつぎだゆうしょうとくひ)」。“接ぎ木(つぎき)”という、園芸史上に残る画期的な技術を発明したことで、山本地区出身の坂上頼泰(さかのうえよりやす)公という人が、豊臣秀吉から「木接太夫」の称号を授けられ、その功績として建てられた碑だそうです。
接ぎ木というのは、2つ以上の植物をつなぎ合わせて一つの植物とする技法。台木と呼ばれる強い植物に果物や花木を接ぐことで、より早くより多くの実や花を育てることができて、現代の農業に欠かせない技術なのだとか。
そんな“園芸のまち”宝塚市山本地区のランドマーク的な施設が、平成12年にオープンした「あいあいパーク」です。
阪急山本駅から徒歩5分。国道176号線沿いにあり、17世紀頃のイギリスの旧家をイメージしたという立派なヨーロッパ風の外観が目を引きます。
敷地内は広くて、色とりどりの花苗や木々が揃うグリーンショップ、地元造園業者さんの和洋さまざまなお庭が揃う350㎡ものモデルガーデンに加え、ガーデニング雑貨ショップやカフェもあり、ぶらり散歩するだけでも楽しめます。
手軽な無料講座から達人向けまで
プロが指導してくれる多彩な園芸教室
イチオシは園芸教室です。無料講座から「達人技ガーデニング講座」まで、毎日色々な園芸教室が開かれているんですよ。
中でも人気なのは、「グリーンショップペオニア」で毎日開催される「寄せ植え教室」。事前予約が必要ですが、空きがあれば当日予約も可能です。
テーマは月替わりで、季節の花を使ったものを中心に、苔玉づくりやクリスマスリースづくりなども行われます。コースは、3,500円前後の「一般コース」と、5,000円前後の「デラックスコース」の2種類。園芸ビギナーの人はもちろん、贈り物を自分で作りたいという人や親子参加も多いそうですよ。
私たちも「寄せ植え教室」の「一般コース」を体験しました!この日のテーマは、「ミニバラの寄せ植え」です。
温室内のレジで受付を済ませた後、いよいよ体験開始です。テーブルにはテーマに合わせた色々な花が並んでいます。店長・山尾さんによる寄せ植えの手順、花の名前や特徴の説明からスタート。そして、鉢を選び、次に花を選びます。
みほ:「黄色や紫色の淡い色が好きなので、可愛い感じの鉢を作りたいな。母が私の誕生花のラナンキュラスをたくさん育てているので、並べて飾りたいです」。
花の選び方やバランスのとり方、土の入れ方など、コツを教えてもらいながら作業が進みます。プロからコツを学べるのが教室の一番のポイントです。
かすみ:「私は寄せ植えをするのは初めて。土に触るのって楽しいですね。赤いバラを中心に、渋さと華やかさを併せ持つ宝塚をイメージして作りました(笑)」
最後に山尾さんがチェックしてくださって、出来上がり!
作業時間は40分ほど。手軽な「一般コース」でもボリューム感のある寄せ植えが完成しました。
「二人とも店頭に並べて飾れるレベルの仕上がり」と、褒めて伸ばしてくださる山尾さんです(笑) 水やりのタイミングなど、お手入れの方法も丁寧に教えてくださいました。
今回のお花は日差しが好きな品種とのことなので、日当たりの良い場所で大切に育てたいと思います!
毎週土曜・日曜(除外日あり)に無料の園芸講座もあります。こちらは予約不要。「園芸アドバイザーが教える園芸作業」「ガーデニングスキルアップ講座」など、あいあいパークのアドバイザーやプロの生産者が、その季節の植物について育て方や病害虫防除対策などを解説。
テーマ以外の園芸相談もできるそうです。詳細はホームページで確認してみてください。
あいあいパークの敷地内では、春と秋には多数のバラが咲き誇り、開花時期に合わせて毎年「バラフェア」も開催されます。
今春の「バラフェア」は4/15(土)~5/28(日)に開催。リーズナブルで人気の新苗、長尺仕立て等のつるバラ、オールドローズを含む約400種を展示即売。世界最小のバラ・ジュエルスといった珍しいバラも登場予定だそうです。
園芸書籍が揃う英国式カフェでゆっくりティータイム
ショップには花がモチーフの可愛い雑貨もいっぱい!
館内には、ゆっくりお茶が楽しめるライブラリーカフェ「バンブル・ビー」もあります。
園芸関係の書籍が千冊も揃っているんですよ。
ドライハーブを使ったハーブティの種類が豊富で、欧州の一流ホテルが愛用するドイツ・ロンネフェルト社の紅茶もあります。モーニングやランチ、ケーキも頂けます。
英国式の本格的なアフタヌーンティセット1,990円~も好評だそうですよ。
ガーデニンググッズが揃うショップもあって、お買い物も楽しめます。
園芸用品はもちろん、花がモチーフの食器や小物、ハーバリウムなどお土産やプレゼントにぴったりの素敵な雑貨もたくさんあります。
宝塚で、花と緑に包まれた一日を過ごしてくださいね。
◆ 宝塚オープンガーデンフェスタ2023
開催期間:4/22(土)~24(月)、5/19(金)~21(日)
時間:10:00~16:00
見学無料 ※ガイドマップは4月上旬より、あいあいパーク等で無料配布
お問い合わせ先:あいあいパークまたは宝塚市役所農政課
公式Instagram:https://www.instagram.com/takarazukaopengardenfesta/
宝塚市では、民家のお庭等をオープンガーデンとして公開する「宝塚オープンガーデンフェスタ」が開催されます。今年で何と22回目だそうで、市内約80カ所ものお庭や庭先が公開されるので、ガイドマップを片手に、花と緑があふれる宝塚を散策してみてください。
DATA:
◇ あいあいパーク
兵庫県宝塚市山本東2-2-1
TEL:0797-82-3570
営業時間:施設により異なる
年中無休(12月28日正午~1月3日は休み)
https://www.aiaipark.co.jp/
【HYOGO!ナビ WEBサイト 関連ページ】
◇ 金宝泉と銀宝泉の2種類が楽しめる「宝塚温泉」。実は「ウィルキンソン タンサン」発祥地
掲載日:令和5年3月10日 グルメ