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わざわざ食べに行く価値あり! 幻の「浜坂地えび」-兵庫テロワール旅-

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私がレポートします!

稿
高原彩希テロワール研究員
女性
20代
兵庫県新温泉町
ピアノとギターを弾くこと、散歩
一度訪れた際、昔ながらの町の雰囲気や人の温かさに魅かれ、新温泉町の地域おこし協力隊員になりました。赴任したばかりなので、新鮮な視点で街の魅力を発見&発信していきたいと思っています。SNSでの情報発信も担当しているので、インスタ@shinonsen.naviをぜひのぞいてみてください。

 


「兵庫テロワールlab.」テロワール研究員レポート
食や文化を味わい楽しみ、それらが生まれたルーツや背景を探り、受け継いできた人の想いや技術に触れる。大地の恵みを堪能する“兵庫テロワール旅”の情報を、現地で体感した「テロワール研究員」の視点でお届けします。

 

4月~5月と9月~10月、漁期は年に4か月だけ
5種類がそろう浜坂漁港の「地えび」を贅沢に食べくらべ

 

兵庫県の北西端にある浜坂港は、日本海に面した豊かな漁場に恵まれ、松葉ガニの水揚げ量日本一を誇る漁港です。

 

 

今回紹介するのは、浜坂漁港で水揚げされている「地えび」です。

 

 

実は幻と呼ばれるほど希少性の高い浜坂の「地えび」。その秘密と美味しさをレポートします!

 

 

訪れたのは、浜坂漁港近くにある水産会社「マル海渡辺水産」。
浜坂港で水揚げされたばかりの魚介類がズラリと並ぶ1階直売所で、谷本竹司さんにお話を聞きました。

 

 

「浜坂漁港で水揚げされる「地えび」は、5種類あります。
「甘えび」「おにえび」「がらえび」「もさえび」「すじえび」です。ただ、「甘えび」以外は、ほとんど市場に出回りません」。

 

市場に出回らない理由は3つ。
まず、地えびは水深200~1000mに生息し、カニ漁と同じ底引き網漁で水揚げされるものの、夏場は底引き網漁がお休みで、冬場はカニ漁となるため、地えび漁が行われるのは、4月~5月と9月~10月、年に4か月だけと、漁期が限られていること。
そして、水揚げ量が少ないこと。
さらに、足が非常に早いこと。

 

 

《谷本さん談》『「もさえび」や「がらえび」は鮮度が落ちるスピードが特に早くて、半日ほどで黒く変色してきてしまう。だから遠方への出荷は難しいんです。』

 

漁期が短く、水揚げ量が少なく、足が早い。これが市場に出回らない理由。
近年、水揚げ後すぐに船内での冷凍が可能になったことで、少し流通量が増えたそう。
ただ、そもそも水揚げ量が少なく、活けの状態となれば、やはりとっても希少なのだとか。

 

 

では、5種類の地えびの特徴とは。

 

《谷本さん談》『「甘えび」は全国的に有名ですよね。浜坂で獲れる甘えびは、松葉ガニと同じ良質な海域に生息しているので、甘みとコクが格別です。体長15cmぐらいの大きなものも獲れるんですよ。刺身で食べるのが一番美味しい。』

 

 

私が持っているのは「もさえび」です。

 

《谷本さん談》『「もさえび」は、甘えびより甘みが強くて、ねっとりした濃厚な味わい。刺身で食べてもらいたい。ただ、地えびの中でも特に足が早いです。』

 


▲がらえび

 

《谷本さん談》『「がらえび」は、頭に味噌がぎっしり詰まっていて、いい出汁が出るので、エビ汁にして食べるのが地元流。丼にするものおススメですね。』

 


▲おにえび

 

《谷本さん談》『角のようなトゲが頭部にあるのが「おにえび」。身がすごくぷりぷりしていて、エビの中で最も甘みが強いと言われています。塩焼きで、殻ごと食べると絶品です。』
《谷本さん談》『ただ、地えびの中でも特に希少で、ウチの店頭に並ぶのもシーズン中に2~3回程度。しかも甘えびの倍以上と高価で、100g1,000円ほどします。』

 


▲すじえび

 

《谷本さん談》『甲殻に白い縞が目印の「すじえび」は、「おにえび」以上に漁獲量が少ない種類で、もし出合えたらかなり幸運という感じです。希少性は高いですが、味としては、甘みもぷりぷり感も平均的かな。』
《谷本さん談》『9月~10月の地えびは、産卵前で栄養分がたっぷりなので一段と甘みが強いです。子持ちのえびが多いのもこの時期ならではの楽しみですよ。』

 

「マル海渡辺水産」の直売所には、加工品も豊富に揃っていて、えび関連のお土産もたくさんありますよ。

 

 

和洋中さまざまなえび料理が楽しめる
新温泉町の「地えび食べくらべ」イベント

 

浜坂港がある新温泉町では「地えび」を新たなご当地グルメとするべく、2018年から「浜坂地えび食べくらべ」と題したグルメイベントを開催。

 

 

甘えび、おにえび、がらえび、もさえび、すじえびの中から「2種類以上を使う」「3種類以上の調理法で食べくらべができる」など、“食べくらべのルール”の下で作られた地えび料理が、町内の飲食店11店舗と旅館で楽しめます。

 

 

「マル海渡辺水産」館内にある直営店「お食事処 味波季」もグルメイベント参加店で、食べくらべメニューは、「あまえびむいちゃいました」3,850円(税込、3日前までに要予約)。
水産会社が営むお店なので、メインの丼には、とびっきり鮮度の良い地えびがこれ以上ないほどぎっしり敷き詰められていて、ド迫力! ぷりぷりで甘みもたっぷりで、口の中でとろける地えび。食べても食べても、えび! 堪りません!
地えび塩焼きやお味噌汁も付いていて、色んな食感や風味のエビが味わえて、ボリュームも満点。「あーもー最高にしあわせ~」って感じるおいしさです。

 

 

予約なしで気軽に立ち寄れるお店もあります。
「道の駅 山陰海岸ジオパーク 浜坂の郷」内にある「たじま屋食堂」。
こちらでは、「地エビィ~トランチ」2,200円(税込、1日5食限定、予約不要)が頂けます。

 

 

天ぷらやお刺身など多彩なえび料理が並び、お値段もお手頃なのが魅力。
シメに、地えびの出し汁をかけて出汁茶漬けをするのがおすすめなのだとか。

 

 

甘えびの出汁で作った生地をたこ焼きのように焼き上げた「浜坂えびまる」6個入り500円(税込)も人気です。えび出汁につけて食べるんですよ。

 

 

食べくらべグルメイベントには、和食店や居酒屋はもちろん、イタリアンの店なども参加していて、バラエティーに富んだえび料理が楽しめます。

 

地えびを使った加工品もどんどん登場していて、下の写真は「山米鮮魚」が昨年発売した「熟成甘えび焦がしら~油」900円(税込)。あまえびを1か月以上熟成させ、香りを引き出しているのだそう。

 

 

浜坂の地えびをぜひ食べに来てください。



DATA:
◇ マル海渡辺水産
兵庫県美方郡新温泉町芦屋853番地
◎直売所
営業時間:8:00~16:30
定休日:不定
◎お食事処 味波季
営業時間:平日11:00~15:00、金土日祝は11:00~15:00と17:00~21:00
定休日:不定
http://www.maruwa55.com/

 

◇ 道の駅 山陰海岸ジオパーク 浜坂の郷
兵庫県美方郡新温泉町栃谷57
TEL:0796-80-9010
◎たじま屋食堂
営業時間:9:00~17:00(11月~3月は9:00~16:30)
※ランチタイム11:00~14:30
定休日:毎週水曜日・1月1日
◎直売所
営業時間:9:00~18:00(11月~3月は9:00~17:00)
定休日:1月1日
https://hamasakanosato.com/

 

※記事中の価格はすべて税込みです。

 

 

 

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掲載日:令和4年8月26日     体験  

投稿コメント

  • mona

    2022年09月07日 10:14 AM

    兵庫県に住んでますが知らなかったです。素晴らしすぎる情報!絶対に今月有給ゲットして行きます。

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