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酒粕ピザや飲み比べも! 日本遺産認定 伊丹で日本酒文化を学び味わう旅。-兵庫テロワール旅-

  • 摂津(阪神)
  • 体験・学び

私がレポートします!

稿
M.Aテロワール研究員
女性
40代
兵庫県伊丹市
観劇、手芸
JR伊丹駅2階の改札横にある「伊丹観光物産ギャラリー」で働いています。観光案内や名産品の販売が主な仕事。観光客の方だけでなく、市内の方が手土産を探しに来られることも多いので、スタッフみんなでリサーチをして、新しい商品も常に揃えています。伊丹に遊びに来られた際にはぜひ立ち寄ってください。

 


「兵庫テロワールlab.」テロワール研究員レポート
食や文化を味わい楽しみ、それらが生まれたルーツや背景を探り、受け継いできた人の想いや技術に触れる。大地の恵みを堪能する“兵庫テロワール旅”の情報を、現地で体感した「テロワール研究員」の視点でお届けします。

 

現存する日本最古の酒蔵を見学し、「伊丹諸白」の歴史を学んだ後は、創業470年を誇る老舗酒造のレストランでランチ&ショッピング

 

 

日本酒と聞いて思い浮かぶのは、透き通ったお酒ですが、昔は白く濁ったお酒が主流でした。実は、透き通った「澄み酒」が生み出されたのは、伊丹なのです。
日本酒の文化を学んで味わう、「清酒発祥の地」伊丹での“おとな旅”はいかがですか。

 

 

2020年6月、『「伊丹諸白」と「灘の生一本」下り酒が生んだ銘醸地、伊丹と灘五郷』が、日本遺産に認定され、伊丹の酒造りへの注目が高まっています。
「清酒発祥の地」である伊丹の酒文化を知るために、まず訪れたいのが、2022年4月にオープンした「市立伊丹ミュージアム」です。
元々あった伊丹市立美術館や伊丹郷町館などに、博物館の要素を追加し、新たに誕生した施設。美術館、伊丹郷町館、柿衞文庫、工芸センター、博物館と5つの施設が一か所に集約されていて、JR伊丹駅から徒歩6分、阪急伊丹駅からも徒歩9分と町中の便利な場所にあります。

 

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「市立伊丹ミュージアム」の一番の見どころは、国の重要文化財となっている「旧岡田家住宅・酒蔵」。
館長・奥山清市さんが案内してくださいました。
「延宝2年(1674年)築と360年以上前の建物です。築年代が確かな酒蔵としては日本最古のもの。こちらは一度解体して移築されたのですが、その解体作業中に、建築年を記した“棟札”が見つかったんですよ。
真っすぐで太い立派な松の梁や高い天井など、酒蔵建築ならではの勇壮な造りが見て取れます」。

 

 

酒樽が並ぶ入口を抜けると、商いに使われた座敷、さらに奥には酒造りに使われた大釜や道具などが展示されています。自分の身長より大きな道具がたくさんあって、酒造りの大変さが感じられます。
「館内では、伊丹の酒造りを紹介する7分間ほどのアニメを流しています。落語家さんのナレーションで、子どもでもわかるような面白く分かりやすい内容になっているので、これをぜひ観てもらいたいですね」。

 

 

「清酒発祥の地」といわれる理由は、室町時代から続いていた「にごり酒」の醸造方法を改良し、1600年頃に初めて「澄み酒」、つまり今の「清酒」が造られたのが、伊丹市鴻池であったため。「澄み酒」の醸造法を生み出したのは、戦国武将山中鹿之介の息子であったとされる山中幸元という方。
透明で美しく芳醇な香りの「澄み酒」は江戸で大人気となり、あっという間に全国に知れ渡ったそうです。
そして「伊丹諸白」という名前は、米こうじの元になる麹米と、諸味(もろみ)を仕組む際に加える掛米(かけまい)の両方に、精白米を使うことに由来するのだとか。

 

 

「伊丹には、良質な米、ミネラル豊富な水、高度な酒造りの技術と、美味しい酒に欠かせない要素が揃っていたんです。現在は、小西酒造と老松酒造の2つになってしまいましたが、当時の伊丹には80以上もの酒蔵があり、伊丹諸白は相当な人気でした。
あまりにも希少価値が高くて偽物がたくさん出回ったという記録も残っています。江戸の人は流行りものにすごく敏感で、新しい酒ができると、昨今のボージョレ・ヌーヴォーのように、誰よりも早く手に入れたいと争奪戦だったようです」と奥山館長。
伊丹で生まれ育ったものの、伊丹の酒造りについてキチンと学ぶのは初めてでしたが、アニメは親しみやすい語りで、分かりやすかったです。

 

 

「旧岡田家住宅」のお隣には、とても素敵なクラフトショップがあります。お店に並んでいるのは、全国約100名の工芸作家さんの作品で、ほとんどが一点もの。

 

 

徳利やぐい飲みなど酒器が豊富に揃っていて、陶器や漆など様々な素材の作品が販売されています。この日は、夏にぴったりのガラス製の酒器がたくさん並んでいました。酒器の素材や形状によって、お酒の味わいにも変化が出るそうですよ。
お気に入りの酒器があると、より日本酒を深く楽しめると思います。

 

 

創業470年の老舗酒蔵「小西酒造」のレストランで日本酒飲み比べ&蔵元ならではの料理を堪能

 

 

学んだ後は、いよいよ実食です。
お目当ては、地元民にもファンが多い「白雪ブルワリービレッジ長寿蔵」。
清酒「白雪」のブランドで知られる伊丹の老舗酒蔵「小西酒造」の直営店です。
JR伊丹駅からほど近い、風情ある町並みが魅力的な「酒蔵通り」にあって、「市立伊丹ミュージアム」から徒歩3分と近いです。

 

 

「白雪ブルワリービレッジ長寿蔵」は築250年超の酒蔵を改装した施設で、酒蔵通りのシンボル的な存在。
1階はビアホール風な広々としたレストランになっています。
お酒好きにおすすめなのが、味も香りも異なる4種類の日本酒を飲み比べられる「KONISHI厳選 飲み比べセット」900円(税込)。

 

 

吟醸、大吟醸、純米酒、濃厚純米酒と、順に飲んでいくのですが、味がどんどん複雑に濃くなっていく感じです。やや辛口で飲みやすい吟醸は食事と一緒に飲むのにぴったりかな。お酒だけなら、私はコクがあって贅沢な飲み口の純米酒が一番好みでした。
美味しいお酒が一度に色々楽しめるって、酒好きには堪りません(笑)

 

 

フードメニューのイチオシは、和素材にこだわった「酒粕ピザ」1,350円(税込)。
酒粕を練り込んで発酵させた手づくりのピザ生地の上に、酒粕と味噌を合わせた和風ソースと長芋を重ね、チーズの上には奈良漬けがトッピングされています。

 

 

味噌風味ソースに奈良漬け!?って最初はびっくりしたのですが、意外なほど合うんです。家では絶対に作れない味で、クセになる他にはない美味しさ。もちもちの生地で食べ応えも十分。お酒にもビールにもよく合います。
小西酒造では、日本酒造りを活かしたクラフトビール製造も手掛けていて、造りたてのクラフトビールも人気。
今回、私がピザと一緒に頂いたのは、「KONISHIビール・スノーブロンシュ」750円(税込)。出来立てビールの飲み比べもできます。
日本酒とビールの両方が楽しめるのもポイントです。

 



地元女性にはランチが特に人気で、写真は、特製の粕汁が付いた「自家製ローストビーフ丼」1,450円(税込)。
ワンプレートランチ1,200円(税込)など、他にもメニュー豊富。伊丹諸白を使った「日本酒ティラミス」などのスイーツもあります。

 

 

 

2階は入場無料のミュージアムになっていて、江戸時代から酒造りに使われてきた道具類を展示。トリック3Dアートを施したフォトスポットもあって、SNS映えする写真が撮れますよ。

 

 

 

最後は、お隣にある直営ショップで買い物です。

 

 

店内には、1ショット100円で試せる有料試飲サーバーが設置されていて、生酒やなかなか手が出ない高級酒など6種類のお酒がズラリ。もちろん全部試飲したくなります(笑)色々試してから購入できるのが良いです。

 

 

写真は、「超特選 伊丹諸白本醸造」1,367円。そして長寿蔵でしか購入できない限定品の「クラッシック白雪昭和の酒」1,422円と「長寿蔵 純米大吟醸」1,650円。※価格は2022年7月現在

 

 

お酒を使ったスイーツやドレッシングなども販売されています。

 

 

日本酒は大好きで良く飲みますが、お酒って知れば知るほど奥が深いですね。

歴史や背景を知ることで、よりお酒を飲むのが楽しくなる気がします。今回のレポートで、地元・伊丹のお酒に愛着が湧きました。

 

 

DATA:
◇ 市立伊丹ミュージアム
兵庫県伊丹市宮ノ前2-5-20
TEL:072-772-5959(代表)
開館時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌平日休館)、年末年始
https://itami-im.jp/

 

◇ 白雪ブルワリービレッジ長寿蔵
伊丹市中央3-4-15
TEL:072-773-0524(ショップ)、072-773-1111(レストラン)
営業時間:10:30~18:00(ショップ)、11:30~21:30(レストラン)、11:30~17:00(ミュージアム)
※営業時間は変更されている場合があります
定休日:ショップは第2火曜、レストラン&ミュージアムは毎週火曜
https://choujugura.com/
公式Twitter URL:https://mobile.twitter.com/KonishiBrewing
公式Instagram URL:https://www.instagram.com/choujugurashop_official/
 

※記事中の価格はすべて税込みです。

 

 

 

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掲載日:令和4年8月5日

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