岩塩で頂く香り高い十割そば。SNS映えする“可愛い蕎麦”も!
丹波には、蕎麦の名店がたくさんあります。
“そば街道”なるものもあるほど。
丹波市市島町にある『そばんち』の先代が、「丹波にそば街道に作ろう」と発起されたのがきっかけだそうで、次々にお店が増え、丹波市内だけで手打ち蕎麦屋さんが7店舗。その内の2軒を紹介します。
まずは粗挽きの香り高い十割そばが評判の『そばんち』です。
舞鶴若狭自動車道・北近畿豊岡自動車道の春日ICから5kmほどのアクセス便利な場所にあります。
田舎のおじいちゃん家に遊びに来たような、懐かしい雰囲気の一軒家。広々としたお座敷で縁側があって、日当たりも良くて、ほっこりした気持ちになります。
事前にお願いして、蕎麦打ちも見せてもらいました。
打っておられるのは、繋ぎのない十割そば。粗挽きのそば粉は、粒々感が見えるほど。粘りが弱そうなので、打つのは技が必要なんだろうなぁと感心しながら職人技を見学。
そば粉は、3種類の石臼を使い分け、その日に使う分だけを製粉されているそう。
今回頂いたのは、三色辛味大根蕎麦と粗挽き十割蕎麦が両方味わる「そば通セット」1,500円。
▲ 最初に、三色辛味大根蕎麦が出て来ます。
▲ 紫の大根おろしの片方にすだちをかけると、鮮やかなピンク色に!
これで三色の完成。可愛い!
“可愛い蕎麦”なんて、なかなかないです!撮るのが楽しい。けど、お蕎麦のびちゃうので大急ぎ(笑)
こちらの二八蕎麦は辛味大根がピリッと効いて、夏にぴったりな美味しさです。
次は、粗挽き十割蕎麦。
蕎麦が黄緑色で、粒々が見えます。そして、顔を近づけると蕎麦の芳醇な香りがします。
まずは岩塩を振りかけて頂きます。
弾力のある蕎麦は、塩が甘みを引き立てて、噛むほどに甘みが広がる感じ。
続いて、しっかり出汁の効いたつゆをつけて頂くと、また違った自然味溢れる旨味が感じられます。
ツルっと喉越しを楽しむというのではなく、しっかり味わう蕎麦という食感で、噛みしめる度に、口いっぱいに蕎麦の香りと風味が広がります。
2種類の蕎麦の間に、「水蕎麦」も頂きました。
こちらは、メニューに“出ればラッキー”と記載されているサービス品。その名の通り、水に浸かった太い蕎麦。
蕎麦本来の味を楽しむもので、特に蕎麦通の方は好まれるのだとか。
本当にいい香りのお蕎麦でとても美味しかったのはもちろんですが、二八蕎麦、粗挽き十割蕎麦、水蕎麦と、色んな食感と風味のお蕎麦が一度に味わえて、とても得した気分でした。
次に紹介するのは、『大名草庵(おなざあん)』です。
北近畿豊岡自動車道・青垣ICか9kmほど。
田園に囲まれたのどかな山里にある、茅葺の古民家の蕎麦屋さんです。
今回頂いたのは、夏でも大人気という「鴨汁そば」1,600円と「さば寿司(2貫)」500円。
蕎麦は、石臼で自家製粉した蕎麦粉と、加古川の源流水を使った十割そば。
「十割そばだけど、ツルツルっと食べられる蕎麦」を目指しておられるそうで、十割とは思えないほど細長くて、喉越しがいいのが特長です。
こちらでも、まずは塩でそば本来の風味を楽しみます。
続けて、あったかい鴨つゆをたっぷりつけて。
鴨の濃厚な旨味が溢れたつゆが絡まり、ガツンと食べ応えのある美味しさ。
さば寿司は、脂の乗った肉厚なさばと酢飯とのバランスが絶妙。
お土産としても持ち帰る人も多いそうで、道の駅などでも販売されています。
丹波市内には他にもこだわりの蕎麦屋さんがたくさんあるので、休日に「丹波で蕎麦めぐり」も楽しいですよ。
◇ そばんち
Tel:0795-86-7446
兵庫県丹波市市島町梶原125
営業時間:11:00~15:00(夜17:00~は予約のみ営業)
金曜定休(臨時休業の場合があり)
http://www.sobanchi.com/
◇ 大名草庵
Tel:0795-87-5205
丹波市青垣町大名草1003
営業時間:11:30~14:30(L.O14:00) ※要予約
火・水曜定休(祝日は営業)
https://www.instagram.com/onaza_an/
【HYOGO!ナビWEBサイト関連ページ】
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掲載日:令和3年10月4日 グルメ