兵庫県神戸市にある兵庫県立美術館は、日本を代表する建築家・安藤忠雄さんによる建築と西日本最大級の大きさで知られています。兵庫県ゆかりの作家による近代作品を中心に10,000点を超える作品を所蔵し、話題性に富んだ国内外の作品を展示する特別展も開催されており、2020年初めにはフィンセント・ファン・ゴッホ展が開催されました。
海を間近に望み、ユニークな外観とともに何時間でも楽しめる美術館です。
2019年にオープンした第2展示棟(Ando Gallery)は入館料が無料!
すべて安藤忠雄さんの寄贈によるもので、1995年に発生した阪神淡路大震災からの復興への想いや、安藤建築の魅力が盛りだくさんです!
さぁ、行ってみましょう!外観はこちら!
さすが安藤忠雄建築!最も特徴的であるのは鉄筋コンクリート造りの見た目ですが、一言で表現するなら「革新的な禅」ではないでしょうか?冷たい印象のコンクリートの打ちっぱなしでありながら、風や自然光が絶妙に差し込み、現代的で現実的でありながら希望を感じ、優しくも厳しい自然を感じさせてくれる建築。とにかく最高です!
Ando Gallery の展示は、安藤忠雄さんがこれまでに手掛けた建築の模型が盛りだくさん!常設展示では、1995年に発生した阪神淡路大震災の復興のために安藤さんが行ったプロジェクトや、兵庫県の安藤建築を紹介。震災の記録スケッチや、復興活動の記録、淡路島の一地区すべてを手掛けた「淡路夢舞台」の模型までが展示されています。
また、「安藤忠雄」の原点である「住吉の長屋」、「光の教会」といった代表作や、イタリア・ベネチアの元税関施設である美術館「プンタ・デラ・ドガーナ」などの模型も見ることができます。私のおすすめは、兵庫県神戸市垂水区の海岸沿いにある「4×4の家」。こちらは、JR山陽電車に乗っていると車窓から玄関側のみ見えるのですが、ここAndo Galleryでは建物全体の建築が見られて..びっくりです!
ほかにも兵庫県内には、安藤忠雄建築の施設がたくさんあります!
淡路島には、屋根が蓮池で地下に本堂がある本福寺「水御堂」、地区全体が安藤忠雄建築の淡路夢舞台には「海の教会」や日本最大級の室内植物園「奇跡の星の植物館」、神戸市・六甲山にはアートイベントの会場となる事もある「風の教会」などなど!実際の場所にも足を運んでみて頂きたい!
Ando Galleryでは、安藤忠雄さんの書籍が豊富に所蔵してあり、読み始めると1日では足らないでしょう。
県立美術館限定販売の本も販売中。たまに、安藤忠雄さん自身によるギャラリートークも開催されます。その際には兵庫県立美術館のHPでお知らせがありますので、そちらから確認、ご予約頂けます。
最後はAndo Galleryから屋外の「海のデッキ」へ。
海を間近に望み、気持ち良い海の風を感じることが出来るこの開放的なデッキには、巨大な「青りんご」のオブジェが。
この巨大な青りんご、繊維強化プラスティック製で、奥行き高さ共に2.5m程。触ってみると、ざらざらとした手触りが、本物のりんごみたい。安藤さんは、近代米国の詩人サミュエル・ウルマンが70代でつくった「青春」の詩のように、「目指すは甘く実った赤リンゴではない。未熟で酸っぱくとも明日への希望へ満ち溢れた青りんごの精神」と、このオブジェを着想されたそう。
雨の日の「青りんご」は、より一層みずみずしくフレッシュです。
兵庫県立美術館の目の前にはJR六甲道駅、JR三ノ宮駅発着のバス(定額210円)の停留所[兵庫県立美術館前]があります。JR/阪神/阪急の最寄り駅までは、ミュージアムロードを歩いて10~20分とアクセスもばっちり。
安藤忠雄建築好きの方はもちろん、特別展も随時開催されている兵庫県立美術館、Ando Galleryに、晴れの日はもちろん雨の日も!
安藤忠雄建築の魅力に浸り、芸術の1日を過ごしにぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?
◇ 兵庫県立美術館 第2展示棟 -Ando Gallery-
観覧時間:10:00AM~6:00PM(入場は閉館の30分前まで)
休館日:県立美術館休館日に同じ
観覧料:無料
※休業日等HPにてご確認下さい。
https://www.artm.pref.hyogo.jp/access/archtect/ando/
【HYOGO!ナビWEBサイト関連ページ】
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