明延鉱山はかつて日本一のスズ鉱山として栄えました。この鉱山の採掘は1200年以上前に始まり、奈良の大仏鋳造の際にここの銅が使われたとの言い伝えが残るほど歴史のある鉱山です。1987年に閉山しましたが、当時のままの岩肌や掘削跡、様々な機材などを見学できます。2017年に関連遺構が日本遺産に認定されました。
廃城から400年以上経過してもなお、穴太流石積みの石垣はほぼ完全に残っており、現存する山城として日本最大級の規模を誇っています。上空からの景色は、さながら東洋のマチュピチュ。
※雲海が楽しめるシーズンは9~11月です。
高さ約30mの矛先のような形をした岩が沼島のシンボルの上立神岩。日本遺産「国生みの島淡路」を構成する文化財のひとつで、イザナギノミコトとイザナミノミコトがおのころ島(沼島)に降り立ち、巨大な柱をまわって国生みをおこなった「天の御柱」ともいわれています。沼島の人々は親しみを込めて「たてがみさん」と呼んでいます。
古事記・日本書紀の冒頭を飾る国生みに登場するイザナギノミコト・イザナミノミコトを祀る日本最古の神社。樹齢約900年の御神木『夫婦の大楠』は、夫婦円満・安産・子宝のパワースポットとして有名です。
明延鉱山の選鉱施設として建設された神子畑選鉱場は、かつて東洋一と謳われました。日本遺産「銀の馬車道 鉱石の道」の構成文化財として登録された山の斜面に広がる選鉱場跡、巨大な円形の非ろ過分離装置などは重厚な威容を誇り、遺構はまるで古代神殿のよう。
岩津ねぎなど地元食材が揃う、北近畿豊岡自動車道沿いの道の駅。特産品を活かしたレストランや隣接の埋蔵文化財センターは、憩いのひと時を過ごすのにぴったりです。
美しい姿から白鷺城と呼ばれる姫路城は、日本ではじめて世界文化遺産に登録され、今年で25周年を迎えます。国宝・重要文化財あわせて82もの建造物が現存する他に類を見ないお城です。
丹波篠山の景色や歴史を伝える民謡「デカンショ節」が2015年に日本遺産に認定。毎年8月15・16日には、県内最大級の民謡の祭典「デカンショ祭」が開催され城下町にデカンショ節が鳴り響きます。
日本遺産である日本六古窯のひとつ、丹波立杭焼。上立杭にある長さ47メートルの「登窯」は、明治28年に造られた現存する丹波焼最古の登窯で、築窯から約120年が経ちます。
丹波伝統工芸公園 立杭陶の郷
播但自動車道の和田山JCTから和田山PAへの間にかかるのが虎臥城大橋。ユニークな名称は竹田城の別名に由来するもので、別名「めがね橋」とも呼ばれています。
目を疑うほどの巨大な直方体「石の宝殿」は、国の史跡に指定されている生石神社(おうしこじんじゃ)のご神体。奈良時代の書物『播磨国風土記』にも登場しており、1300年以上前から存在していたとされていますがその由来には謎が残り、日本三奇のひとつにも数えられています。
篠山川沿いにある慧日寺は、1375年に管領・細川頼之が建立した臨済宗のお寺です。1575年の明智光秀による丹波攻めや、度重なる火災によって焼失され、現在の仏殿・方丈・鐘楼などは17〜18世紀に再建されたものです。
1604年に築かれた出石城は、一国一城制による但馬唯一の城。城内の稲荷神社では毎年3月の第3土曜日に開かれる「初午大祭」では商売繁盛、五穀豊穣を願って数万人もの来場者で賑わいます。