阪神甲子園球場スタジアムツアー、数あるコースの中、今回は『 S5コースで3塁ブルペン(2F通路から見学)、スタンド、ロイヤルスイートの見学コース(1時間)』に参加してきました。
いざ、スタジアムツアーへGo!
阪神甲子園球場は、1924年 8月1日甲子園大運動場として誕生し1964 年に現在の「阪神甲子園球場」と名前を変更したそうです。
国内に現存する本格的な球場の中では一番古く、2024年には100周年を迎える歴史ある球場でもあります。
ちなみに、「甲子園」という名前の由来は、完成した1924年の十干と十二支が、ともに先頭の「甲(きのえ)」と「子(ね)」であったことから、「60年に一度の縁起のいい年」として名付けられたそうです。
2階通路の売店フロア横にはスタジアムツアーのために特別に設けられた6つの窓があり、ツアーの時だけオープンします! 3塁側室内練習場にあるマウンドは、高さ、傾斜、土の質などグラウンドと同じで、本番の試合と同じ環境で練習ができるようになっており、スタジアムツアーでは、ユニフォームやグッズなども置いているので、甲子園のマウンドでしている気分で写真撮影をお楽しみいただけます。
ホームベースまでの公式距離は18.44mです。
この3塁側のブルペンですが、甲子園大運動場当時は野球の試合以外でも使われていたそうですが、その使い道が意外でした。
さて、当時ここは何で使われていたでしょうか。
① 社交ダンス場 ② 室内温水プール ➂ 食堂
当時のなごりが今でもありますので、答えは、実際に出向いてご自身で見つけてみてください。
お楽しみに~。
ちなみに1塁側のブルペンは剣道とバスケットボール、内野のグラウンドでは、歌舞伎公演にラジオ体操、また外野のスタンドを利用してスキーのジャンプ大会など様々なイベントを開催していたそうです。
甲子園球場は環境にも力を入れており、銀傘には約1600枚の太陽光パネルが設置されています。
阪神タイガースが年に50試合ほどナイターの試合をするのですが、その試合で使用する量の電気が発電されているそうです。へぇ-そうなんだ。
また、球場で販売しているビールのプラスチックカップを回収箱に入れていただくと入場時の記念品にリサイクルされたり、雨水を貯めグラウンドの芝生の水まきやトイレの洗浄などに使われているようです。
甲子園の3大グルメ!
1位 甲子園カレー1926年から販売
2位 ジャンボ焼き鳥(ネットでも購入可能)
3位 甲子園焼きそば
野球の観戦と一緒に甲子園グルメも是非楽しんでください。
その他にも甲子園球場には様々なこだわりがあり「土」、「芝生」、そして甲子園のシンボルともいえる球場外壁の「蔦」。長年にわったてそれらを守り続けてきた先人の努力と、職人のこだわり、技術が感じられます。
風や天候の左右で生まれるドラマ、そしてグラウンドキーパーの経験と技術のおかげで生まれる、スーパープレーも野球観戦の楽しみの一つです。
ロイヤルスイートフロアは写真撮影不可の場所ですが、企業向けの年間契約で33部屋(バルコニー席付)、10名ほどが入れる広さとなっています。部屋の中にはビールサーバーがあり、ホテル阪神大阪の食事も堪能でき、ここでしか買えないロイヤルスイート限定のグッズも売っています。観戦する機会に恵まれたときは是非、ロイヤルスイートフロアの魅力を堪能してみて下さい。
他にもツアーによっては、普段入れない、ロッカールームやベンチ、グランドまで見学できるのでとってもお得で感動すること間違いなし!
参加しなきゃ損!なツアーではないでしょうか。
また数ある人気コースの一つで阪神タイガースの練習をOBの方による解説付きで見学できるコースがあります。最近まで活躍されたOBの方も登場しますので、ホームページで出演情報を要チェック!
今回初めて知ってびっくりしたことがあるのですが、甲子園で使用しているホームベースがメーカーのカタログにて実際販売されています。ご購入をご検討されている方は、実物が甲子園歴史館にありますので、実際見て、触って触感などをお確かめの上、ご購入ください。値段は8万円だそうです。記念や観賞用以外でもお尻が丈夫な方は椅子として、高くて堅い枕がお好きな方には枕として、小さなテーブルとしても使えそうで、使い道は色々(笑) おすすめです。
甲子園歴史館
PLUSエリア
阪神タイガースに関する展示や、お子様から大人までみんなで楽しめる体験コンテンツがたくさん!
そして甲子園ヒストリーコーナー、ドラフト・VR体験コーナーなどに分かれており、順番に見て回ることも、好きなゾーンを集中して見ることもできます。
球場エリア
高校野球や阪神甲子園球場の歴史を展示品やパネル、映像で紹介しています。スコアボードの真下に入ってグラウンドを一望できる「バックスクリーンビュー」で記念撮影はどうでしょうか!解放感抜群です!
阪神甲子園球場に行ったら訪れてほしいおすすめのスポット2つ
その1)一般財団法人 山本 清 記念財団(旧山本家住宅)
一般財団法人 山本 清 記念財団(旧山本家住宅)
旧山本家住宅は、昭和13年(1938年)に茶室研究者としても知られる岡田 孝男氏の設計により建てられました。約400坪の敷地内に建ち、その佇まいは当時のゆとりある階層の生活感が随所に感じられる「和洋折衷」の建物です。
昭和41年からは実業家の山本清氏が5代目の当主となりました。戦争や地震の被害も少なく、貴重な建物が維持されています。庭園や茶室もある広い敷地です。
夙川沿いにある、モダニズムを代表する住宅。建築者は鳥取県出身の鉄山経営者近藤寿一郎氏。設計は武田五一の弟子岡田孝男。戦争、阪神大震災にも耐え、所有者も5代に渡るなか、建築当時の面影を保っています。
貴重な建築物です。さあ、入ってみましょう!
玄関先にはスパニッシュ風のオリジナルのタイルが施されています。美しいタイルが玄関のアクセントになっていて芸術品を見ているようでした。応接室、茶の間、2階のベッドルーム、茶室などが見所です。上質な暮らしぶりがうかがえる貴重な住宅で、国の登録有形文化財にも指定されています。
建築当初の姿をほぼ完全に残す山本家住宅の中には魅力がいっぱいです。
玄関ホールの壁紙は昭和13年当時のままですが、プラチナが使われている壁紙で、キラキラと光っていてとても魅力的でした。
2階にはベッドルームがあります。
廊下に数多く並ぶ小窓も特徴的で、暖かな光を取り込んでいます。
家具も照明もほぼ当時のままですが、どこかカフェに来ている感じで、とてもおしゃれな雰囲気に年齢問わず楽しめる場所となっています。
主屋には4つのトイレがあり、皆さんが「えっ」?と驚くのですが、当時には珍しく水洗トイレが完備されていたそうです。また、各部屋につながる内線電話が使われていたそうで、今も残っていました。湯沸かし機器も当時の物が大事に保存されています。
主屋は家の中でも一番お金がかかった和の遊び心が たっぷり詰まったこだわりの空間、竹皮や割竹を縦横に編んだもので網代天井(あじろてんじょう)となっていて、天井ひとつ取ってみても見どころが満載です。
部屋の何か所かにはステンドグラスが使われていて障子をモチーフにした和と洋の融合など細かなデザインも見どころで、隅々まで堪能していただきたいです。
南の庭、中庭、北庭と3つの庭があり、大名茶人として名高い松平不昧公ゆかりの梅の木が植えられており、花が咲く2月には素晴らしい眺望が眺められます!
主屋と離れた南庭にある茶室は、お茶会に限り貸し切りでご利用いただけます。利用方法などはホームページや電話でお問い合わせください。
その他、趣味でやっていた写真を現像する暗室や喫茶店で使っていた昭和の食器なども展示されています。
山本家住宅では文化教室も開催されており、古典文学、デジカメ、短歌、版画、俳句、日本画・水彩画、書道、茶道教室などを一般の方々を対象に行っています。(有料・要相談)
その2)素盞嗚神社(すさのおじんじゃ)
まさか甲子園球場のそばにこんな神社があろうとは・・・。
素盞嗚(すさのお)神社と呼ぶこの神社は阪神甲子園球場のすぐそばにある神社で、元禄年間よりも前に創建されました。境内は静かで心落ち着く空間となっています。甲子園球場にお越しの際には、是非記念館とともに素盞嗚(すさのお)神社にもお立ち寄りください。
阪神タイガースの絵馬や、野球に関するお守りなど他の神社にはないユニークなものがたくさんありますよ。
◇ 甲子園歴史館
▪住所:〒663-8152 兵庫県西宮市甲子園町8-15
▪アクセス:阪神電車「甲子園」駅徒歩7分
▪電話:0798-49-4509
▪HP:https://koshien-rekishikan.hanshin.co.jp/
▪Instagram:@koshien_rekishikan
*甲子園プラス内2F 甲子園歴史館
・ 営業時間:10:00~18:00(11月~2月は10:00~17:00)
野球試合時間や催し物により変動(最終入館は閉館時間の30分前まで)
・ 休館日:月曜日(試合開催日、祝日は営業)、年末年始
・ 入館料:大人 900円 / 高校生 700円 / 4才~中学生 500円
*阪神甲子園球場 スタジアムツアー
https://koshien-rekishikan.hanshin.co.jp/stadium_tour/
※スタジアムツアーのコースやツアー開催スケジュールはHPをご確認ください。
・ スタジアムツアー参加料(甲子園歴史館の入館料を含む)
大人 2,000円 / 高校生 1,800円 / 4才~中学生 1,400円
◇ 一般財団法人 山本 清 記念財団(旧山本家住宅)
▪住所:〒662-0037 兵庫県西宮市結善町1-24
▪電話:0798-73-6677
▪休館日:日・月曜日と祝日(お盆・年末年始)
▪入館料:大人 200円、小・中学生 100円(団体割引あり)
前日までの要予約(1名~30名まで)
▪アクセス:阪急「夙川」駅より北東へ徒歩12分/JR「さくら夙川」駅より北へ徒歩12分
▪駐車場:有(無料)ご利用できない日がありますので予約時にご確認ください。
▪インスタグラム:@yamamotokiyoshi_kinenzaidan
◇ 甲盞嗚神社(すさのおじんじゃ)
▪住所:〒663-8152 兵庫県西宮市甲子園町2-40
▪電話:0798-41-4556
▪アクセス:阪神電車「甲子園」駅徒 歩7分