12もの末社があり、金運はもちろん、縁結びや勝負運など沢山のご利益が!
創作和菓子が貰える十日参りなど、十日えびす以外にも魅力的な行事が色々
商売繁盛や金運の神様として有名な西宮神社は、全国に約3500社あるえびす宮の総本社。
十日えびすをはじめ、年間を通していろんな行事のある西宮神社は、市民にとっても開かれた神社で、とても身近な存在なんです。
今回は市民ならではの目線で、西宮神社の楽しみ方をレポートしたいと思います。
まずは西宮神社の玄関とも言える「表大門」。
通称「赤門(あかもん)」と呼ばれ、参拝者の記念撮影スポットになっています。「福男選び」のスタート地点として、よくテレビでも報道されていますよね。
この赤門は、昨年2020年、25年ぶりに修復が行われたばかり。鮮やかな朱色から、さっそく西宮神社のパワーを感じます。
写真映えもバッチリ。
お約束(?)の「福男選び」ポーズで記念撮影。(飛び出し坊やではありません。汗)
西宮神社で最大の祭事は「十日えびす」です。毎年1月9日~11日に開催され、参拝者数は100万人にものぼります。
今年は密を避けるため、2021年12月1日~2022年2月末までの3か月間を「大福初詣」と名付け、ひと足早く招福御札や熊手などの授与が始まっています。
毎年1月10日の早朝に行われる「福男選び」は2022年は中止。飲食関係の露店も出ません。
私自身は十日えびすで福笹を買うのを毎年の恒例にしています。古い福笹に感謝してお返しし、新しい福笹をお迎えすると、また1年頑張ろうって気持ちになれます。
いつもは境内はもちろん神社周辺一帯が人であふれ返るほど混雑する十日えびすですが、そんな例年とは違う、穏やかな時間の流れる「大福初詣」は、ある意味、特別な機会だと私は思っています。
混雑時には参拝するのもひと苦労で、遠くからお賽銭を投げる・・・なんて光景も目にするくらいですが(汗)、落ち着いて参拝し、縁起物をじっくり選んだり、写真撮影を楽しんだり、いつもと違う楽しみ方ができます。
拝殿の奥の本殿はこんな感じです。
さて、神社と言えばおみくじですが、西宮神社のおみくじにはなんと、大吉より縁起の良い「大福」があるんです!
「大福」が加わったのは平成最後の年、2019年だそう。残念ながら私はまだ引いたことがありません。西宮神社ならではのおみくじなので、運試しにぜひどうぞ!
おみくじを楽しんだら、お守りもチェックしてみましょう。
中でも要チェックなのが、25年ぶりの赤門の化粧直しを記念した「赤門大福守」。
紺地と白地の2色で、どちらも表には赤門が描かれ、お守りながらデザイン性も高いです。
他にも、初詣の時期にしか販売されないお守りなど、ついつい目移りしちゃいます。そんな時間も楽しいですね。
参拝も済んだし、おみくじも引いたし・・・で、帰るのはもったいないです!
西宮神社の境内は広くて、市街地とは思えないほど緑が豊か。ぜひ散策も楽しみましょう!
澄んだ空気を感じながら、境内を歩いてみると、えべっさんの福のパワーをゆっくり吸い込めるような気がします。
境内をゆっくり歩いていると、小さな社をいくつも見つけられます。
実は、西宮神社の中には全部で12もの末社があり、子どもの守り神様や縁結びの神様など、色んな神様がおられるのです。
商売繁盛と金運アップのえべっさんとあわせて末社も参拝することで、恋愛成就や芸事の上達、勝負運など、一日でいろんなご利益が期待できますよ。
大のお酒好きの私は、おいしいお酒が飲めることに感謝して、毎回必ずお酒の神様にもお参りをしています。
美しく掃き清められた境内には、写真映えスポットがたくさん。
特に人気のスポットは、本殿の向かいに広がる神池。この日もあちこちで七五三などの記念撮影をされていました。
ちなみに、景色を楽しむなら夏の西宮神社もいいんですよ〜。
「十日えびす」から半年となる7月には、LED照明で作る天の川や万燈籠など、また違った雰囲気を楽しむことができます。
池の側には「おかめ茶屋」があります。
景色を楽しみながらほっとひと息、至福の時間が過ごせます。
こちらの名物は、甘酒とゆで卵。
ゆで卵には「えべっさんに来たらすべて丸く収まる」という意味が込められているそう。
そんなありがた〜いゆで卵をいただきながら、甘酒の優しい甘みで癒されて、今回も大満足の参拝となりました!
甘酒400円とゆで卵1個70円のメニューは、例年元日から1月15日までですが、今年は12月から2月末まで。それ以外の期間には、みたらし団子などの甘味も頂けます。
さて、甘味と言えば、西宮市内の和菓子店と西宮神社がタッグを組んだプロジェクト「とおかし」はご存知ですか?
西宮神社では、毎月10日に行われる「十日参り」の参拝者に「とおかし(十日のお菓子)」が無料で配られるんです(先着180名)。
2017年に始まったプロジェクトだそうですが、和菓子店がこの日のために特別に考案した和菓子がもらえるため、今では行列ができるほどの人気です。
もらえるお菓子は毎月変わります。2021年度のラインアップはこちらです。
参拝できないけど、「とおかし」を食べたい人もいますよね。
毎月10日のみの限定販売ですが、参加している各和菓子店に行けば、そのお店の「とおかし」を購入できますよ。
西宮神社のすぐそばに2月の「とおかし」担当の和菓子店「谷矢製餡」があるので、立ち寄ってみました。
「谷矢製餡」は、昭和20年創業の老舗で、厳選した北海道産の小豆を100%使用したきんつばが名物。小豆のうまみを最大限活かすようふっくらと炊き上げる技術は、まさに老舗の技。地元でも定評のあるきんつばです。
「谷矢製餡」の「とおかし」は、酒粕入りと和栗入りの2種類が入って一箱700円。
えべっさんの顔の焼印が入った酒粕入りのきんつばは、酒粕の上品な香りと餡の甘みが絶妙なバランスで、「毎月10日だけ」と言わずにいつも売ってほしいほどの逸品です。
定番商品は「戎金鍔」の粒あんと抹茶で、秋冬の季節限定で芋もあります。それぞれ3個入り各400円(税込)。
ほんのり塩味のきいた甘さ控えめのきんつばは、素材の味わいが活かされていて、本当においしい。贈り物にしても喜ばれますよ。
運が良ければ、焼きたてのきんつば(1個120円)を購入することができます。
私はこの日、初めて焼きたてに出合えました!焼きたてはあったかくて香りもよく、絶品です。
西宮神社のそばには西宮中央商店街、最寄り駅の阪神西宮駅には阪神百貨店があります。
参拝の前後に、食べたり買ったりも楽しめちゃいます。
西宮神社は、周辺の商売繁盛にも一役買ってる、地域のシンボルなんです。
そんな感じで、えべっさんはいつ誰が行っても親しみやすく、懐の深さを感じられる神様だと私は思っています。
初詣や十日えびすだけでなく、ふらりと訪れるのもまたいいですよ。ぜひお気軽に西宮神社にお出かけくださいね。
DATA:
◇ 西宮神社
兵庫県西宮市社家町1-17
TEL:0798-33-0321
https://nishinomiya-ebisu.com/
◇ 谷矢製餡
兵庫県西宮市本町8番1号
TEL:0798-22-4328
営業時間:8:00~17:00(土・祝は12:00まで)
定休日:日曜
http://www.tani-ya.co.jp/
◇ とおかしプロジェクト
西宮和菓子ブランド発信事業実行委員会
https://n-cci.or.jp/okashi/wagashi/tookashi.html
【HYOGO!ナビWEBサイト関連ページ】
◇ 西宮市のスポット情報はこちら
掲載日:令和3年12月17日