~北前船寄港地・船主集落~
江戸時代、北海道・東北・北陸と西日本を結んだ西廻り航路は経済の大動脈であり、この航路を利用した商船は北前船と呼ばれました。
北前船は、米をはじめとした物資の輸送から発展し、船主自身が寄港地で仕入れた多種多様な商品を、別の寄港地で販売する買い積み方式により利益をあげたことから「動く総合商社」と形容されています。
日本海や瀬戸内海沿岸に残る数多くの寄港地・船主集落は、北前船の壮大な世界を今に伝えています。
文化庁は2018年に日本遺産「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~」に兵庫県内の兵庫(神戸市)、高砂(高砂市)、坂越(さこし、赤穂市)、諸寄(新温泉町)を、2019年に姫路市、たつの市を追加認定しました。 歴史の魅力を持つ町は数多くありますが、北前船の寄港地・船主集落は、立地や町のつくり、祭り・芸能や神社仏閣の雰囲気など、他の「歴史の息づく町」とはかなり違う趣を感じることができます。そこは、日海の荒波を越え、人・物・文化を運んだ多くの男たちの夢が紡いだ歴史情緒に出会える異空間なのです。
日本遺産に認定された各市町にはストーリーの構成文化財をはじめ、歴史と文化を感じる様々なスポットがあります。
是非お気に入りのスポットを見つけて足を運んでください。
所在地 | 〒652-0822 神戸市兵庫区西出町680 |
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TEL | 078-671-3338 |
入場料金 | 無料 |
見学所要時間 | 約15分 |
駐車場 | 無し |
江戸中期には既に鎮座していたとされる稲荷神社であり、地元では「ちぢみさん」と呼ばれて親しまれています。
また、本殿にはピリケン菩薩(ビリケン)も祀られています。北前船で財を成した高田屋嘉兵衛が海上交通安全を祈って献上した石灯篭があります。
所在地 | 〒676-0041 高砂市高砂町今津町532 |
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TEL | 079-490-4790 |
入場料金 | 無料 |
見学所要時間 | 約30分 |
駐車場 | あり 無料(普通車14台、大型バス1台) ※大型バスの場合は要予約 |
江戸時代、松右衛門帆の発明や全国の港を改修して名を遺した、高砂市出身の工楽松右衛門の旧宅が改修され一般公開となりました。
平成28年1月に史跡として市指定文化財に指定されています。
所在地 | 〒669-6753 美方郡新温泉町諸寄356 |
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TEL | 0796-82-5501 |
入場料金 | 無料 |
見学所要時間 | 約30分 |
駐車場 | あり(無料)、15~20台 |
諸寄港沖で難破した北前船の乗組員たちを弔った寺院。
所在地 | 〒671-1332 御津町室津 |
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TEL | 079-322-1004 (たつの市観光協会) |
入場料金 | 無料 |
見学所要時間 | 約1時間 |
駐車場 | 無し |
室津は港町として1300年の歴史があります。奈良時代に行基法師により大阪から兵庫にかけての主要な5つの港が整備されました。そのうちの1つが「室(室津)」です。また、室津はロマン香る地として数々の文豪に取り上げられてきました。井原西鶴、谷崎潤一郎、竹久夢二、司馬遼太郎、平岩弓枝。文豪達が描く室津はいつでもあでやかで、せつなく、そしてどこか懐かしい町です。
所在地 | 〒676-0041 高砂市高砂町今津町510番地 |
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TEL | 079-440-9031 |
入場料金 | 無料 |
見学所要時間 | 約30分 |
駐車場 | 駐車場 普通4台 無料 |
江戸時代の海運業に大きな発展をもたらした革新的な織帆布「松右衛門帆布」を独自に再現し、現代に通じる製品を創造するブランド。
所在地 | 〒678-0172 赤穂市坂越 |
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TEL | 0791-48-7755(旧坂越浦会所) |
入場料金 | 無料 |
見学所要時間 | 約1時間 |
駐車場 | 無し |
坂越は赤穂市東部の坂越湾に面する港町で、古い町並みと坂越湾の美しい眺望で知られています。
所在地 | 〒656-1301 洲本市五色町都志1087 |
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TEL | 0799-33-0354 |
入場料金 | 入園料 大人 500円、大学・高校生 300円中学・小学生 200円 |
見学所要時間 | 約1時間 |
駐車場 | 普通150台 大型なし 無料 (高田屋嘉兵衛公園内駐車場) |
五色町出身の偉人である、高田屋嘉兵衛の偉業を顕彰し、永く後世に語り継ぐために作られた博物館。
所在地 | 〒678-0172 赤穂市坂越1419 |
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TEL | 0791-48-8005 |
入場料金 | 無料 |
見学所要時間 | 約15分 |
駐車場 | 普通5台 大型なし 無料 |
慶長年間からほぼ400年続く造り酒屋で、300年以上前に建てられた酒蔵も現存しています。赤穂の地酒「忠臣蔵」の利き酒もできます。
所在地 | 〒670-0012 姫路市本町68-25 |
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TEL | 079-222-2288 |
入場料金 | 有料 大人200円、高大生150円、 小中生100円 ※企画展示室は別料金 |
見学所要時間 | 約30分 |
駐車場 | 姫山公園駐車場(有料)をご利用ください。 |
シュールレアリズムの巨匠ポール・デルヴォーを中心としたベルギー美術をはじめ、ピカソやロダンなどの世界的名作も収蔵しています。夜には野外の芝生広場がライトアップされ、外に展示されている彫刻作品を照らし、幻想的な世界が作り出されます。
日本遺産に認定された各市町にはストーリーの構成文化財をはじめ、歴史と文化を感じる様々なスポットがあります。
是非お気に入りのスポットを見つけて足を運んでください。
淡路島に生まれ、兵庫津で廻船業を始めた高田屋嘉兵衛は北前船を駆って、蝦夷地への交易ルートを開拓。果ては日露友好にも尽力しました。嘉兵衛より四半世紀前、高砂に生まれた工楽松右衛門も廻船業で名を成し、幕府から択捉の築港を命じられ、一足早く蝦夷地に渡航。私費を投じて函館に造ったドックを、後に函館に進出する嘉兵衛に譲るなど、兵庫が生んだ2人の豪商は遠く離れた北の大地でつながっていたのです。
日本海と瀬戸内海に面する兵庫には数多くの北前船の寄港地がありました。とりわけ、赤穂の坂越は広々とした通りに庄屋だった屋敷や白壁の土蔵が立ち並び、塩の積み出しでにぎわった往時の面影を今に伝えます。
1
高田屋嘉兵衛公園「ウェルネスパーク五色」にある資料館。嘉兵衛が初めて建造した北前船「辰悦丸」の模型をはじめ、船磁石、船箪子(だんす)などを展示しています。
住所 | 洲本市五色町都志1087 |
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TEL | 0799-33-1600 |
営業時間 | 10:00~17:00 |
定休日 | 火曜(祝休日の場合は翌平日) |
入館料 | 500円、高・大生300円、小・中生200円 |
2
嘉兵衛が廻船業を興した兵庫区西出町にある神社。鳥居の両脇には、嘉兵衛が海上交通の安全を祈願して奉納した石灯籠が立っています。
住所 | 神戸市兵庫区西出町680 |
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TEL | 078-671-3338(七宮神社) |
3
19世紀初期の創建といわれ、「文化十年酉十一月吉日」(1813年)、「文政元年寅六月吉日」(1818年)と刻まれた2基の石灯ろうが残っています。境内に立つ嘉兵衛の顕彰碑は、もともと近くの小学校にあったもので、震災後の統廃合に伴い移設されました。
住所 | 神戸市兵庫区七宮町1-3-18 |
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TEL | 078-671-3338(七宮神社) |
4
北前船の寄港地として栄えた兵庫津。前身の大輪田泊は奈良時代に行基が築造し、平安後期に平清盛が大改築して日宋貿易の拠点となりました。石椋とは、石を積み上げた防波堤や突堤の基礎のことで、1952年、新川運河を拡張する際に出土しました。
住所 | 神戸市兵庫区島上町2 |
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兵庫商人をルーツに持つ海産物問屋「樽屋五兵衛」が2017年に、灘の酒といかなごのくぎ煮などの肴を取りそろえたバルを出店。“北前船昆布ロード”にちなんで開発した「昆布でチップ」は土産物としても人気です。兵庫津の観光パンフレットを置いており、見どころの案内もしています。
住所 | 神戸市兵庫区中之島2-1-1 イオンモール神戸南 |
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TEL | 078-681-0511 |
営業時間 | 16:00~20:00 |
定休日 | 無休 |
日本三古泉の一つで、赤褐色の“金泉”と無色透明の“銀泉”という泉質の異なる湯が湧出しています。関西の奥座敷として格式の高い旅館が立ち並ぶ一方、日帰り入浴が楽しめる公共の外湯「金の湯」「銀の湯」もあります。
問合わせ | 有馬温泉観光案内所 |
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TEL | 078-904-0708 |
5
工楽松右衛門の生誕地、高砂市の堀川地区は加古川舟運の拠点として発展。白壁の三連蔵などが今も残り、2018年6月からはゆかりの邸宅が一般公開されています。入館無料
住所 | 高砂市高砂町今津町532 |
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TEL | 079-490-4790 |
営業時間 | 9:00~18:00 |
定休日 | 12月29日~1月3日 |
松右衛門が航行のスピードアップを目的に発明した日本最古の帆布を現代によみがえらせ、おしゃれなトートバッグや小物などを販売。観光客の人気が高く、お土産にもぴったりです。
住所 | 高砂市高砂町今津町510 |
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TEL | 079-440-9031 |
営業時間 | 10:00~17:00 |
甘辛く煮込んだスジ肉とコンニャク、ジャガイモが入ったお好み焼きで、市内のお好み焼き店で味わえます。
問合わせ | (一社)高砂市観光交流ビューロー |
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TEL | 079-441-8076 |
6
坂越港と高瀬舟の発着場があった千種川を結ぶ通り。赤穂城下で製造された塩は高瀬舟で運ばれ、大道を通って、坂越港で北前船に積み込まれました。沿道には「坂越まち並み館」や「旧坂越浦会所」など江戸時代の建物が残っています。
坂越大道に面する1601年創業の蔵元。江戸時代には廻船業も営んでいたことから、酒蔵の一角に設けた資料館には酒造りや廻船に関する道具を展示しています。銘酒「忠臣蔵」の利き酒も
問合わせ | 坂越まち並み館 |
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TEL | 0791-48-7770(火曜休) |
住所 | 赤穂市坂越1419-1 |
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TEL | 0791-48-8005 |
定休日 | 日曜、祝休日、年末年始 |