秋の深まりを感じる10月、宍粟を巡るバスツアーが始まります。
車窓に広がる田園風景を眺めながら、心ゆくまで秋の息吹を楽しむ一日へ出発です。

まず訪れるのは、創業250年以上の歴史を持つ老松酒造が営む「老松ダイニング」。
ここでは、三日間かけてじっくり発酵させた酵素玄米、玄米ヨーグルト、発酵野菜など、宍粟ならではの麹文化を味わう発酵ランチを堪能。秋の恵みが盛り込まれた料理が、旅の始まりをやさしく彩ります。

午後は、医学的に癒やし効果が証明された「国見の森」へ。
兵庫県で初めて森林セラピー基地に認定された特別な場所です。
モノレールで辿り着く山頂の森は、日差しが柔らかく、木々の間を抜ける風はひんやりと清らか。
ガイドの案内で、深い呼吸やゆったりとした歩行を通して五感を解きほぐし、静けさと安らぎを存分に味わいます。

時間をかけてゆっくりと育まれる“森”と“発酵”―― その二つを一度に体験する一日は、きっとあなたの心と体に、
静かな変化をもたらします。

■ イベント企画者の想い
宍粟市は、日本酒発祥の地としての歴史を持ち、“発酵のふるさと”として文化を育んできたまちです。
私たちは、この地に息づく“発酵”の力を、食だけでなく人の心と体の健康にも活かせると信じています。
麹や酵母がゆっくりと発酵を重ねて旨みを生み出すように、人もまた、ゆったりとした時間と自然の力の中で本来の調子を取り戻せるはずです。

今回のツアーは、そんな想いから生まれました。
老松酒造が手がける老松ダイニングでの発酵料理と、兵庫県初の森林セラピー基地での癒やし体験。
“森”と“発酵”という二つの自然の営みを組み合わせることで、日常を忘れ、五感を開き、心と体を芯から整える1日をお届けします。
この旅が、みなさんの心に“小さな発酵”を起こし、暮らしを少し豊かに変えるきっかけになれば嬉しいです。