洲本は食材の宝庫!海と山に囲まれた歴史ある街でグルメ旅を楽しむ

洲本は食材の宝庫!海と山に囲まれた歴史ある街でグルメ旅を楽しむ

淡路島の食の歴史は古く、1400年前にはすでに朝廷に食材を献上する役目を担う特別な島でした。海と山に囲まれた歴史ある城下町の洲本には、そんな淡路の新鮮でおいしい食材を使ったグルメと出会えるスポットがたくさんあります。

 

「Miketsukuni(御食国)」ってなに?

 

 

淡路島は古い日本の言葉で「Miketsukuni(御食国)」と呼ばれてきました。

 

歴史をさかのぼること約1400年前、天皇が住んでいた京都へ新鮮な魚介類や食材を献上した地域が「Miketsukuni」と呼ばれていました。淡路島は昔も今も、新鮮で美味しい食材に恵まれた美食の島として知られています。

 

その理由は淡路島を囲む海にあります。淡路島は、大阪湾・播磨灘・紀伊水道の3つの海に囲まれています。そのため潮の流れが速く、餌が豊富にあるので、四季を通じてたくさんの魚介類を取ることができます。タイ、タコ、アナゴ、フグなどはとくに淡路島の特産品として知られています。

 

美味しい食材をもたらしてくれるのは海だけではありません。年間を通じて温暖な気候に恵まれ、緑豊かなことから、農業や酪農も盛んです。淡路島産の玉ねぎはみずみずしく甘く美味しいことで有名です。

 

これから紹介する洲本は、海と山に囲まれた自然豊かな街です。春から夏にかけて良質な「由良ウニ」が取れる由良港があることでも有名です。また、洲本は古くは城下町として栄え、近代になると紡績の街として発展してきた歴史のある街です。

歴史ある洲本で淡路ならではのグルメと出会う旅にでかけましょう。

 

洲本の近代史を伝える、赤レンガの建物群

 

▲「旧鐘紡洲本工場」の跡地。現在はS BRICKとして運営

 

洲本の玄関口は、高速バスの発着地である洲本バスターミナル。

 

バスを降りるとすぐに、赤い煉瓦のレトロな建造物が見えてきました。近代化産業遺産に認定されている「旧鐘紡洲本工場」の跡地です。

 

紡績工場として操業が始まったのが1900年。徐々にその規模は拡大し、工場や倉庫が増え、働く人たちの宿舎や女学校なども作られました。1986年に事業が終わるまで、86年の長きにわたり洲本の経済の発展に貢献してきました。

 

 

 

残された建物は現在、図書館や複合施設として活用されています。緑の多い広場には、ジョギングをする人やベンチでひと休みする人、元気に遊ぶ子供たちの姿が。この場所が、洲本の人々の憩いの場所として愛されているのがわかります。

 

 

 

広場の一角には、世界的に人気のゲーム「ドラゴンクエスト」の誕生30周年を記念した像もあり、ゲーム好きの隠れた聖地でもあります。

なぜここに記念碑があるかというと、ドラゴンクエストの生みの親である堀井雄二氏の出身地がここ洲本市だからなのだそうです!

 

淡路生まれのチーズ、淡路牛を食べる

 

「旧鐘紡洲本工場」の跡地には、グルメスポットもあります。

 

2021年に開業した「S BRICK」は、赤レンガ倉庫を活かした複合施設のひとつです。レストランや淡路の特産品が並ぶ食のエリア、子どもたちが自由に遊べるエリア、クラフトエリア、コワーキングスペースなどの機能があります。

 

 

▲ピザの真ん中にのっているのが手作りチーズ。ミルクの味が爽やか!

 

淡路島の特産品のひとつが牛乳です。「S BRICK」のレストラン「チーズ工房&ローカルピザ CHEESE & PIZZA WORKS AWAJISHIMA 」は、地元の農家から毎朝届く搾りたてのミルクで作るフレッシュチーズが自慢のお店。チーズは店内の工房でひとつひとつていねいに作られています。

 

▲淡路ごちそう館 御食国の外観 

 

「淡路ごちそう館 御食国」は、1900年代前半に作られた赤レンガ倉庫を活かしたグルメスポットです。            

カフェ、レストランホール、特産品店が入居しています。

レストランホールでは淡路でとれた魚介類や淡路牛を使ったメニューがたくさん!カジュアルな雰囲気なので、気軽に立ち寄れそう。

 

 

こちらのお店で淡路牛丼セットをいただきました。

淡路牛とは、淡路島で生まれ育った黒毛和牛のこと。自然豊かな淡路島で育った淡路牛は、肉質とくちどけの良さが特徴。

 

 

「こだわり宣言店」なら、淡路ならではの食材を活かしたグルメと出会える

 

淡路島では、淡路島の食材を使って島の魅力発信をしているお店や、淡路島の生産者を応援しているお店を「こだわり宣言店」として登録する制度があります。

 

▲「淡路島産食材こだわり宣言店」の金鮓(Kinzushi)

 

 

▲「淡路島産食材こだわり宣言店」の金鮓(Kinzushi)の外観

対象は、淡路島産の食材にこだわりを持ち、積極的に使用している飲食店やホテル、旅館です。登録されるにはいくつか条件があります。

 

①年間に使用する生鮮食品のなかで淡路島産の割合がおよそ5割以上であること。

②淡路島産の食材にこだわり、情熱を持って料理していること。

③淡路島産食材を使った料理であることや、使用されている淡路島産食材をお客様にわかりやすく伝えていること。

 

以上の条件をクリアした店だけが「淡路島産食材こだわり宣言店」を名乗ることができます。

 

こちらのサイトからそれぞれのエリアにある登録店を検索することができます。

翻訳機能を使ってください。

https://gourmet.awajishima-kanko.jp/gourmet/special/


 

約1400年前からMIKETSUKUNIと呼ばれ、美食の島として知られてきた淡路島には、島でとれた食材を美味しくいただく文化が根付いています。

 

旅でしか味わえない食材やその土地ならではの料理を求めるグルメな旅行者にとって、淡路島は価値のある目的地といえるでしょう!

 

 

スポット紹介>

S BRICK

 

住所:〒656-0021 兵庫県洲本市塩屋1-1-8(Google map

営業時間:CHEESE & PIZZA WORKS AWAJISHIMA 10:00~21:00
     10:00~18:00

定休日:火曜

サイト: https://sumoto-brick.jp/

 

淡路ごちそう館 御食国

住所:〒656-0021 兵庫県洲本市塩屋1-1-8(Google map

営業時間:レストラン 11:00~14:39、17:00~21:00
     特産品店 10:00~20:00

定休日:水曜

サイト: http://www.miketsu.jp/

 

金鮓

住所:〒656-0025 兵庫県洲本市本町4-1-46(Google map

営業時間:月曜 17:00~22:00
     火曜~土曜 12:00~14:00、17:00~22:00

定休日:日曜

サイト: https://tabelog.com/hyogo/A2806/A280602/28020741/