◇「兵庫テロワールlab.」テロワール研究員レポート
食や文化を味わい楽しみ、それらが生まれたルーツや背景を探り、受け継いできた人の想いや技術に触れる。大地の恵みを堪能する“兵庫テロワール旅”の情報を、現地で体感した「テロワール研究員」の視点でお届けします。
神戸の中心地・三宮の発着・所要時間約3時間
添乗員同行で山からも海からも1,000万ドルの夜景を満喫!
神戸市民の僕が、神戸旅で絶対欠かせないと思うのが、夜景です。
そこで、神戸の2大夜景スポットをめぐる人気の夜景バスツアーを紹介します!
六甲山からの“1,000万ドルの夜景”と、ベイサイドの華やかなイルミネーションの両方が楽しめて、1名1,500円と格安なんです!
紹介するのは、神姫観光バスの『山と海から観る 神戸夜景鑑賞バス』です。
神戸の中心地・三宮を18:30に出発し、「六甲ガーデンテラス」と「メリケンパーク」をめぐって、21:30頃に帰着するツアー。
発車場所は、JR三ノ宮駅から徒歩約3分の高架下にある「神姫バス三宮東のりば」。
阪神や阪急からもアクセスしやすい場所です。
※神戸ポートピアホテル玄関前からも乗車可能
※通常はマイクロバスで運行
日没前の18:30に出発!
車中では、添乗員さんが神戸の街の歴史や夜景について話してくれます。
現地に詳しい添乗員さんのこぼれ話って、旅の楽しみの一つです。
《添乗員さん談》『今から行く「六甲ガーデンテラス」からの夜景は、“100万ドルの夜景”、最近では “1,000万ドルの夜景”とも呼ばれます。1953年に、当時の関西電力の副社長が、六甲山山頂から見える夜景の美しさに感動して、山頂から見える大阪・尼崎・芦屋・神戸の電気料金を計算してみたそうです。すると月額4億2,900万円、当時の為替レート1ドル=360円で100万ドル強になったことが、“100万ドルの夜景”と呼ばれるきっかけだったそうです』。
さらに2005年、六甲摩耶鉄道が再調査を実施。
その際、「六甲ガーデンテラス」から一望できる阪神地域や大阪府内の世帯数は350万世帯にのぼり、一般家庭の電気代の月額平均が6,600円であることから、一日当たりの電気代を700万ドルと推計。商用施設の一日の電気代は300万ドルを上回ることから、合計1,000万ドルを超えると算出。
神戸の夜景はグレードアップして、今では“1,000万ドルの夜景”を呼ばれるようになったそうです。
夜景デートの小ネタに使えそうな話です(笑)
標高880mにある「六甲ガーデンテラス」に到着!
この日は霧が出ていたこともあり、市街地よりかなり涼しい!
まずは添乗員さんの案内で、「見晴らしデッキ」へ。
※「見晴らしのデッキ」から
晴れていれば、標高880mからの遮るものが何もない大パノラマの“1,000万ドルの夜景”が望めます。まさに心揺さぶられる美しさ!
※「見晴らしのデッキ」から
六甲山からの眺めは、日本三大夜景の一つにも選ばれているんです。
眼下に広がるのは、阪神間の街並みや明石海峡大橋、遠くには関西国内空港。
ゴージャスな街の煌めきに星空と海が加わった神戸が誇る“1,000万ドルの夜景”は、きっと記憶に残る旅の思い出になるはずです。
※「見晴らしのテラス」から
※「見晴らしの塔」から
続いて約30分のフリータイム。
敷地内にはあと2か所のビュースポットがあり、違った角度からの夜景を望むことができます。
※「六甲枝垂れ」から
※「六甲枝垂れ」の内部
「自然体感展望台 六甲枝垂れ(しだれ)」のライトアップもキレイです。
展望台全体を覆うフレームが特徴的で、別途入場料(大人1,000円)が必要ですが、中からはひと味違ったアーティスティックな夜景写真が撮れます。
「六甲ガーデンテラス」には飲食店やショップが揃っていて、お土産物店もあります。
セレクト雑貨ショップ「Horti」には、神戸のお洒落な雑貨やワインなどお土産に人気の品も多数。フリータイムは約30分なので、買い物もしたい人は急いで移動を(笑)
大人気フォトスポット「BE KOBE」モニュメント
プロジェクションマッピングも楽しめます!
山の次は、海へ!
六甲山から30分ほどで「メリケンパーク」に到着です。
「メリケンパーク」は1987年、外国貨物の荷揚げ港として造られたメリケン波止場と、対象自体に建設された中突堤の間を埋め立てた公園です。
港町・神戸の象徴的なスポットで、海辺を散歩したり、お茶を飲んだり、地元民にも人気の場所です。
添乗員さんの案内でまずは、大人気のフォトスポット「BE KOBE」モニュメントへ。
2017年、神戸開港150周年を記念して設置され、今では神戸を代表する観光スポットになっています。
メリケンパークでも30分ほどのフリータイム。
山側を望むと、錨(いかり)マークの電飾が見えるのですが、錨が描かれているのが先ほど登った六甲山です。
神戸は、海と山がとても近いのが特徴なんです。
神戸のランドマーク「神戸ポートタワー」もすぐそばにあります。
現在リニューアル中なのですが、神戸ポートタワーの工事用の幕を利用したプロジェクションマッピングが実施されているんです。
高さ80mの幕に、開花や最盛期という意味を持つ「Bloom」をテーマにした約7分の映像が音楽と共に展開。なかなかの迫力です。
2023年秋頃まで毎日19:30~22:00の間、毎時0分・30分に投影されます。
さらに、神戸ポートタワーと隣の神戸海洋博物館の光が音楽に合わせて踊る、光と音のエンターテイメントも同時に実施。
リニューアル工事期間中でも、ベイサイドの輝きが色褪せないようにという演出が、さすが神戸という感じです。
神戸ポートタワーのプロジェクションマッピングを中心とした「神戸ウォーターフロントアートプロジェクト」のタイムスケジュールは、下記の特設サイトで確認できます。
https://artproject.kobe-waterfront-development.ink
バスが停まる駐車場そばの遊歩道もビュースポット。
レストランなどが集合した複合施設「MOSAIC」や観覧車の灯りが波間に揺れ、とてもロマンティックな雰囲気。
潮風を感じながら夜景散歩を楽しめる、港町・神戸の魅力が詰まった夜景スポットです。
今回のバスツアーでは、山からの夜景と海からの夜景、両方を3時間でサクッと楽しめます。
六甲山へ登る六甲ケーブルの往復だけでも1,100円かかるので、神戸2大夜景スポットを巡って1,500円の今回バスツアーはとってもお得。
京都や大阪では味わえない贅沢な時間が楽しめると思いますよ。
DATA:
◇『山と海から観る 神戸夜景鑑賞バス』
【運行期間】2023年7月~9月の毎週土曜日
・神姫バス三宮東のりば18:30発/21:30頃着
・神戸ポートピアホテル玄関前17:50発/21:50頃着
※前日15時までの予約制
※急な悪天候等で急遽ツアーが中止の場合があります
【料金】1,500円
【最少催行人員】1名
【予約・お問い合わせ】
神姫観光コールセンター
TEL:0570-0570-11(営業時間10:00~17:00、日・年末年始休み)
◆固定電話からは3分毎に8.5円でご利用いただけます。
◆携帯電話からは20秒毎に10円でご利用いただけます。
※IP電話からは、姫路:079-224-1919、神戸:078-271-8002
https://www.shinkibus.com/feature/kobe_yakei202307/index.html
◎神戸ウォーターフロントアートプロジェクト
特設サイト:https://artproject.kobe-waterfront-development.ink/
※記事中の写真は、当日撮影した写真と提供写真で構成しております。
【兵庫テロワール旅 関連情報】
兵庫ならではのテロワールを体験できる“おすすめツアー”をご紹介
鉄板焼で兵庫五国の食を愉しむ 「神戸ビーフ 兵庫テロワールコース&ソラフネ神戸」
ポートピアホテルの直営レストラン 鉄板焼「但馬」(神戸肉流通推進協議会指定登録店)で神戸ビーフと兵庫五国の食材を取り入れた特別メニューを満喫していただきます。神戸ビーフは肉牛品評会で幾度もチャンピオン牛を輩出した実績を持つ「盛本牧場(佐用郡佐用町)」産を、鶏肉・海産物・野菜は兵庫五国産を中心に使用。また、お食事中には焼き手が神戸ビーフのルーツや特長を楽しくお聞かせします。食後はホテル本館屋上地上110mの展望テラスから神戸1000万ドルの夜景をお愉しみいただきます。
※宿泊プランもあり「神戸ビーフ兵庫テロワールコース&ソラフネ神戸 宿泊プラン」
【HYOGO!ナビ WEBサイト 関連ページ】
◇ 神戸のスポット情報はこちら
掲載日:令和5年7月28日