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- 日本の近代化を支えた銀の馬車道 鉱石の道
姫路・飾磨港と生野鉱山を南北に結ぶ全長49キロの「銀の馬車道」。日本初の高速産業道路として、鉱物や資材を届ける馬車が盛んに行き交った沿線には、姫路みなとミュージアムなど、往時のにぎわいを伝える施設が点在しています。
生野は約1200年前の開坑以来、「佐渡の金、生野の銀」と称された鉱山町。玄関口の口銀谷地区には朝来市旧生野鉱山職員宿舎をはじめ、繁栄の足跡があちらこちらに。また、1973年まで現役だった坑道は「史跡 生野銀山」として公開され、最近では江戸から近代までの労働者を再現したマネキンが“超スーパー地下アイドル”「GINZAN BOYZ」として活動し話題を呼んでいます。
そこから神子畑、明延、中瀬の鉱山群をつなぐ24キロは「鉱石の道」と呼ばれ、東洋一の規模を誇った神子畑選鉱場跡や、その先の明延鉱山など、近代日本の発展を支えた産業遺産をたどることができます。
※このモデルコースは 日本遺産STORY#045 の一部を含みます
【出発】 JR姫路駅
- JR姫路駅(8:39) →(寺前経由)→ JR生野駅(10:07)
- レンタサイクル
史跡 生野銀山
掘り跡が残る岩肌を間近に
江戸時代に最盛期を迎えた銀山跡を観光坑道として公開。江戸時代から近代までの採掘風景を見学でき、ガイドによる案内もあります(無料、原則13時30分〜)。日本の鉱業近代化のモデルとなったことから、経済産業省の近代化産業遺産にも認定されています。
朝来市生野町小野33-5 ☎ 079-679-2010(㈱シルバー生野)
- 開館時間
- 9:00~17:30 ※ただし11月~3月は時間変更、入場は閉場の40分前まで
- 休館日
- 12月~2月の火曜(祝休日の場合は翌平日)、12月29日~1月2日
- 入館料
- 900円、中・高生600円、小学生400円
- アクセス
- 【鉄道】JR「生野」駅から神姫グリーンバス「生野銀山口」下車、徒歩約10分
【車】播但連絡道路「生野」ランプから約10分
酒岳堂
坑内貯蔵酒
年間を通して約13度と温度が一定している好環境を生かし、生野銀山の坑道内で地元酒蔵、田治米(名)の「銀竹泉」をはじめ12〜13種類を貯蔵。バランスが取れて酒本来のおいしさが味わえると好評で、売店でも販売しています。
- 問い合わせ
- (株)エルデベルグ平井(酒岳堂) ☎ 079-297-6123
朝来市旧生野鉱山職員宿舎
銀幕スターの記念館も
政府直轄の銀山に赴任した官吏らのために建てられた日本初の官舎。4棟を残し、造りが同じ3棟は明治、大正、昭和と時代別に復元されています。うち1棟は宿舎で生まれ育った俳優、志村喬の記念館として、ゆかりの品々や資料を展示しています。入館無料。
朝来市生野町口銀谷697-1 ☎ 079-670-5005
- 開館時間
- 9:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで
- 休館日
- 月曜(祝休日の場合は翌平日)、12月29日~1月3日
- アクセス
- 【鉄道】JR「生野」駅から徒歩約15分
【車】播但連絡道路「生野」ランプから約5分
生野まちづくり工房井筒屋
江戸時代の郷宿を再活用
代々鉱山の郷宿を営んでいた旧吉川邸を改修した、口銀谷地区のまちづくりと観光案内の拠点。休憩スペースやカフェ、ギャラリーとして使われ、銀の馬車道グッズも多数販売しています。入館無料。近くには川沿いに復元されたトロッコ軌道跡が続いています。
朝来市生野町口銀谷640 ☎ 079-679-4448
- 営業時間
- 9:00~17:00
- 定休日
- 月曜(祝休日の場合は翌日)、12月29日~1月3日
- アクセス
- 【鉄道】JR「生野」駅から徒歩約10分
【車】播但連絡道路「生野」ランプから約5分
生野ハヤシライス
昭和30年代に生野の鉱山職員の社宅で食べられていたハイカラな洋食の味を地域ぐるみで復元。生野地区10店舗で味わえます。
- 問い合わせ
- 生野ハヤシライスの会 ☎ 079-679-2233
- JR生野駅(12:50) →(タクシーチャーター)
明延鉱山
約650メートルの坑道を探検
日本一のスズ鉱山として栄え、坑道の一部をガイドの案内で見学できます(3日前までに要予約)。10月末までの日曜には予約なしの坑道見学会も開催(10時〜15時)。また、明延鉱山と神子畑を結んでいた「一円電車」の乗車体験会が4月〜11月の第1日曜に広場で開かれています。
養父市大屋町明延
- 問い合わせ
- 【平日】あけのべ自然学校 ☎ 079-668-0258(8:30~17:00)
- 休業日
- 12月29日~1月3日
- 料金
- 高校生以上1,200円、小・中生600円
- アクセス
- 【鉄道】JR「八鹿」駅から全但バス「明延」下車すぐ
【車】北近畿豊岡自動車道「養父」ICから約40分
神子畑選鉱場跡
規模の大きさは圧巻!
大正時代に明延鉱山の選鉱施設として建設され、東洋一とうたわれた機械選鉱場跡。敷地内には生野の鉱山開発に貢献したフランス人技師、ムーセの元住居(旧神子畑鉱山事務舎)も移築されています。また、車で約5分の所には、全鋳鉄製の橋としては日本最古の神子畑鋳鉄橋も。鉱石の道を整備する際に架けられた橋で、国指定重要文化財です。
朝来市佐嚢1826-1
- 問い合わせ
- 【平日】朝来市あさご観光協会 ☎ 079-677-1165
【土曜、日曜、祝休日】神子畑鉱石の道推進協議会 ☎ 079-677-1717 - アクセス
- 【鉄道】JR「新井」駅からタクシーで約15分
【車】播但連絡道路「朝来」ICから約15分
- タクシー
- JR生野駅(16:25) →(寺前経由)→ JR姫路駅(17:34)
- 姫路駅(北口)(18:00) →(神姫バス)→ 夢の井/塩田(18:38)
塩田温泉(姫路市)
田園風景広がる姫路の奥座敷
効能豊かで良質な温泉を求め、江戸時代には各地から多くの湯治客が訪れた名湯。一帯は夢前川と播磨の山々に心癒やされるのどかな風景が広がります。現在は2つの旅館が営業しており、どちらも趣向を凝らした浴場が魅力です。
- 問い合わせ
- 姫路観光なびポート ☎ 079-287-0003
- アクセス
- 【鉄道】JR「姫路」駅から神姫バス「塩田」「夢の井」下車、徒歩約5分
【車】中国自動車道「夢前」スマートICから約5分
- 夢の井/塩田(9:24) →(神姫バス)→ 姫路駅(北口)(10:01)
- 徒歩
姫路城
ARで城見学がさらに楽しく!
国宝であり、1993年に日本で最初に世界文化遺産に登録された木造建築の傑作。AR技術を活用して城内に仕掛けられたさまざまな工夫を解説するなど、楽しみながら見学できるARアプリ「姫路城大発見」による展示も好評です。
姫路市本町68
- 問い合わせ
- ☎ 079-285-1146 姫路城管理事務所
- 開城時間
- 9:00~17:00 ※入城は16:00まで
- 休城日
- 12月29日、30日
- 入城料
- 大人1,000円、高校生以下300円
好古園との共通券:大人1,040円、小・中・高生360円 - アクセス
- 【鉄道】JR「姫路」駅から神姫バス「大手門前」下車、徒歩約5分
【車】姫路バイパス「中地」ランプから約15分
姫路城西御屋敷跡庭園 好古園
レストラン活水軒の穴子重セット
姫路名物の穴子がぜいたくに載ったお重に汁物、小鉢、果物付き。刻み穴子の丼に天ぷらや小鉢が付いた「穴子丼セット」も。
☎ 079-289-4131
- 営業時間
- 10:00~16:30
- 山陽電鉄山陽姫路駅(12:48) → 山陽電鉄手柄駅(12:50)
- 徒歩
旧国鉄飾磨港線跡
ウォーキングコースとしても最適
播但鉄道(現在のJR播但線)の一部として1895年に開業し、姫路駅から飾磨港駅までの5.6キロを結んだ通称「飾磨港線」。旅客や製鉄所への資材を運んだものの、1986年に廃線となりました。跡地は緑豊かな遊歩道として整備され、亀山駅近くには駅名標のモニュメントが残ります。
姫路市手柄2
- アクセス
- 【鉄道】山陽電鉄「亀山」駅から徒歩約5分
【車】姫路バイパス「姫路南」ランプから約5分
亀山本徳寺
新撰組ゆかりの本堂は見応え十分
浄土真宗本願寺派の寺。京都・西本願寺北集会所を譲り受けた本堂は移築前、新選組が屯所として使用、柱には刀傷が残っています。近世の真宗寺院建築の景観を維持した貴重な遺構として、NHK大河ドラマ「新撰組!」や映画「本能寺ホテル」のロケ地としても使われました。
姫路市亀山324 ☎ 079-235-0242
- 開館時間
- 9:00~16:00
- アクセス
- 【鉄道】山陽電鉄「亀山」駅から徒歩約5分
【車】姫路バイパス「姫路南」ランプから約3分
- 西亀山(14:06) →(神姫バス)→ 姫路港(14:20)
- 徒歩
姫路みなとミュージアム
銀の馬車道について知るなら
姫路ポートセンターの2階にあり、海と港、銀の馬車道について学べる施設。開通当時の飾磨津の町並みを表現した模型のほか、クイズコーナーや展示などでその歴史に迫ることができます。入館無料。
姫路市飾磨区須加294 姫路ポートセンター2階 ☎ 079-234-7302
- 開館時間
- 10:00~16:00
- 休館日
- 火曜(祝休日の場合は翌平日)、12月28日~1月5日
- アクセス
- 【鉄道】JR「姫路」駅から神姫バス「姫路港」下車すぐ
【車】姫路バイパス「中地」ランプから約15分
- 姫路港(15:05) →(神姫バス)→ 姫路駅(北口)(15:34)
【到着】 JR姫路駅