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- 兵庫の名を高めた逸品
兵庫県には全国に誇るさまざまな逸品があります。その一つが、日本遺産に認定され六古窯に名を連ねる丹波焼。平安時代末期から鎌倉時代の初めにかけて生産が始まり、黎明期はつぼやかめが中心でしたが、江戸時代には茶器類でその名を広めました。今では、食器など生活雑器が主流となり、生活に根差した素朴な味わいの焼き物として人気。産地の篠山市今田町立杭地区では、虚空蔵山のふもとに約60の窯元が集まり、窯元巡りを楽しめます。
また、神戸ビーフをはじめ国内有数のブランド牛のもと牛、但馬牛(うし)は、もともと農耕用の役牛として飼われていましたが、明治時代の食肉文化の広まりとともに食用として育てられるように。当初から但馬牛同士でしか交配しなかったため優れた遺伝子が守られ、軟らかくてきめの細かいさしが入り、おいしさの決め手となるモノ不飽和脂肪酸の割合も他産地と比べて高いと評判です。血統は今も但馬地域で脈々と受け継がれ、但馬牛(ぎゅう)、但馬ビーフとして飲食店などで提供されています。
※このモデルコースは 日本遺産STORY#050 の一部を含みます
【出発】 JR三ノ宮駅
- JR三ノ宮駅(9:07) →(尼崎経由)→ JR相野駅(10:11)
- 相野駅(10:20) →(神姫バス)→ 兵庫陶芸美術館(10:35)
- 徒歩
兵庫陶芸美術館
丹波焼など多彩な陶磁器を展示
国内外の陶磁器を幅広く紹介する特別展に加え、日本六古窯の一つとして日本遺産に認定された丹波焼の名品を常時展示。レストランも併設し、ウッドデッキからは丹波焼の里が一望できます。
篠山市今田町上立杭4 ☎ 079-597-3961
- 開館時間
- 10:00~18:00 ※入館は閉館の30分前まで
- 休館日
- 月曜(祝休日の場合は翌平日)、12月31日、1月1日
- 入館料
- 展示により異なる
- アクセス
- 【鉄道】JR「相野」駅から神姫グリーンバス「兵庫陶芸美術館」下車すぐ
【車】舞鶴若狭自動車道「三田西」ICから約15分
丹波伝統工芸公園 立杭 陶の郷
各窯元の個性豊かな作品に出合える
手回しろくろを使った作陶や、皿や湯飲みに絵付け体験が楽しめるほか、窯元横丁では約50の窯元の作品を購入することができます。園内にある伝産会館には、古丹波や現代作家の作品が並んでいます。
篠山市今田町上立杭3 ☎ 079-597-2034
- 開園時間
- 10:00~18:00(10月~3月は17:00まで)
- 休園日
- 12月29日~1月1日
- 入園料
- 200円、小・中生50円 ※別途体験料が必要
- アクセス
- 【鉄道】JR「相野」駅から神姫グリーンバス「陶の郷前」下車すぐ
【車】舞鶴若狭自動車道「三田西」ICから約15分
最古の登窯
文化財に指定されている明治期の窯
1895年に築かれた、現存する丹波焼最古の登窯。山の斜面に沿って長さは47メートル、9つの焼成室があります。2013年から2年かけて修復を行い、現在も現役で使われています。県指定有形民俗文化財。見学自由。
篠山市今田町上立杭赤坂口
- 問い合わせ
- 丹波立杭陶磁器協同組合 ☎ 079-597-2034
- アクセス
- 【鉄道】JR「相野」駅から神姫グリーンバスで「陶の郷前」下車、徒歩約5分
【車】舞鶴若狭自動車道「三田西」ICから約15分
兵庫陶芸美術館
Dining Café虚空蔵の虚空蔵ランチ
丹波焼の里を望むカフェレストランの人気メニュー。地元の無農薬野菜を使った前菜や数種類から選べる生パスタに、厚切りトースト、デザート、ドリンクが付いたセット。器は丹波焼を使用しています。
☎ 079-590-3633
- 営業時間
- 11:00~18:00
- 定休日
- 月曜(祝休日の場合翌平日)、年末年始
- 兵庫陶芸美術館(14:20) → JR相野駅(14:35)
- JR相野駅(14:41) → JR八鹿駅(16:24)
- 八鹿駅(17:15) →(全但バス)→ 湯村温泉(18:32)
- 徒歩
湯村温泉(新温泉町)
98度もの高温泉が湧く山陰屈指の名湯
平安時代、慈覚大師によって発見されたと伝わる古湯。
春来川のほとりにある元湯の「荒湯」では、98度と国内屈指の高温の湯が毎分470リットル湧いています。泉質は、肌に優しい弱アルカリ泉。
- 問い合わせ
- 湯村温泉観光協会 ☎ 0796-92-2000
- アクセス
- 【鉄道】JR「八鹿」駅から全但バス「湯村温泉」下車すぐ
【車】北近畿豊岡自動車道「八鹿氷ノ山」ICから約50分
湯村温泉街
テレビドラマの舞台にもなった温泉街
テレビドラマ「夢千代日記」の舞台にもなった情緒あふれる温泉街。荒湯周辺では、卵をゆでたり、足湯に浸かったりする観光客でにぎわいます。「夢千代日記」の関連資料を展示する「夢千代館」も人気。
- 問い合わせ
- 湯村温泉観光協会 ☎ 0796-92-2000
- アクセス
- 【鉄道】JR「八鹿」駅から全但バス「湯村温泉」下車すぐ
【車】北近畿豊岡自動車道「八鹿氷ノ山」ICから約50分
- 足湯
- 夢千代館
- 湯村温泉(12:00) → 兵庫県立但馬牧場公園(12:10)
兵庫県立但馬牧場公園
動物と触れ合い但馬牛について学ぶ
牛や羊など動物との触れ合いやソーセージ作り、そば打ちなど多彩な体験ができます。2018年4月にリニューアルオープンした但馬牛博物館では、プロジェクションマッピングや模型、パネル展示で但馬牛について学ぶことができます。入園無料。
新温泉町丹土1033 ☎ 0796-92-2641
- 開園時間
- 9:00~17:00
- 休園日
- 木曜(祝休日の場合は翌平日)
- アクセス
- 【鉄道】JR「八鹿」駅から全但バス「湯村温泉」下車、タクシーで約10分
【車】北近畿豊岡自動車道「八鹿氷ノ山」ICから約60分
兵庫県立但馬牧場公園
レストランふるさとの牧場公園定食
上質な但馬牛をポン酢でさっぱりといただく「但馬牛と野菜のせいろ蒸し」をはじめ、鶏のスモーク、サラダ、小鉢など全8品。予約をすれば、但馬牛のステーキもいただけます。提供される米は全て地元産を使用しています。
☎ 0796-92-1005
- 営業時間
- 10:00~17:00
- 定休日
- 木曜(祝休日の場合は翌平日)
- 兵庫県立但馬牧場公園(15:00) → 湯村温泉(15:10)
- 湯村温泉(15:30) →(コミュニティバス 夢つばめ)→ 浜坂駅(15:56)
- JR浜坂駅(16:16) →(香住駅、姫路駅経由・特急はまかぜ)→ JR三ノ宮駅(19:46)
【到着】 JR三ノ宮駅
ここも日本遺産!
丹波篠山デカンショ館(篠山市)
デカンショ節の故郷として日本遺産のまちに認定された、丹波篠山の魅力を紹介する施設。バーチャルデカンショ踊りブースではARを使ってデカンショ踊りや丹波篠山デカンショ祭の雰囲気が体感できます。デカンショ節の発祥と変遷を映像で見せるシアター室も。
篠山市北新町48(篠山市立青山歴史村内) ☎ 079-552-0056
- 開館時間
- 9:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで
- 休館日
- 月曜(祝休日の場合は翌平日)、12月25日~1月1日
- 入館料
- 300円、高・大生200円、小・中生100円
- アクセス
- 【鉄道】JR「篠山口」駅から神姫グリーンバス「二階町」下車、徒歩約5分
【車】舞鶴若狭自動車道「丹南篠山口」ICから約10分
鳳鳴酒造(株)
1797年に創業した老舗の酒蔵。代表銘柄「鳳鳴」をはじめ、デカンショ節などを聞かせた音楽振動醸造酒、丹波黒大豆や丹波栗など地元の特産品を使ったリキュール、日本酒仕込みの梅酒などユニークな商品も醸造しています。見学施設「ほろ酔い城下蔵」では、酒造りの道具や清酒の製造工程を展示。試飲もできます。
篠山市呉服町46 ☎ 079-552-6338
- 営業時間
- 9:30~17:00
- 定休日
- 火曜、12月31日~1月4日
- アクセス
- 【鉄道】JR「篠山口」駅から神姫グリーンバス「呉服町」下車すぐ
【車】舞鶴若狭自動車道「丹南篠山口」ICから約10分