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- 文豪たちが愛した兵庫
兵庫の豊かな風土は多くの文化人を魅了し、後世に残る作品が生み出されてきました。関東大震災後、関西に移住した谷崎潤一郎は、「阪神間モダニズム」の生活文化を描いた代表作「細雪」を執筆。谷崎が一時期住んでいた家をついのすみかとした詩人の富田砕花は、長編詩「兵庫讃歌」など、この地で盛んな詩作活動を行いました。
城崎温泉には志賀直哉をはじめとする多くの文化人がとう留し、彼らの目を通してさまざまな「城崎」が描かれました。温泉街には島崎藤村や与謝野晶子などゆかりの文人の文学碑が建てられ、7つの外湯と共に文学碑巡りを楽しめます。
また、「日本民俗学の父」といわれる柳田國男は、福崎町の出身。生まれ故郷で暮らした幼少期の体験が、民俗学者としての素養を育みました。「妖怪談義」や「遠野物語」など妖怪伝承を収集した柳田にちなみ、福崎町内には妖怪のオブジェが多数点在、人気の撮影スポットとなっています。
【出発】 JR三ノ宮駅
- JR三ノ宮駅(9:10) → JR芦屋駅(9:22)
- JR芦屋(9:33) →(阪急バス)→ 緑町(9:52)
- 徒歩
芦屋市谷崎潤一郎記念館
谷崎文学が生まれた書斎を再現
谷崎が好んだという数寄屋風の邸宅を模した記念館。自筆原稿や手紙、初版本を展示するほか、愛用の文机や筆、硯(すずり)などにより、四畳半の書斎を再現しています。小説や随筆などの著作や関連書籍の販売も。
芦屋市伊勢町12-15 ☎ 0797-23-5852
- 開館時間
- 10:00~17:00※入館は閉館の30分前まで
- 休館日
- 月曜(祝休日の場合は翌平日)
- 入館料
- 300円、高・大生200円、中学生以下無料
※特別展開催時は400円、高・大生300円 - アクセス
- 【鉄道】JR・阪神「芦屋」駅から阪急バス「緑町」下車すぐ
【車】阪神高速3号神戸線「芦屋」「深江」から約10分
- 芦屋市谷崎潤一郎記念館提供
富田砕花旧居
「兵庫県文化の父」ついのすみか
民衆の生活や心を日常的な言葉で表現した詩人、富田砕花の遺品や原稿などを展示。長編詩「兵庫讃歌」をはじめ50余りもの校歌や市町歌を作詞するなど、盛んな詩作活動を行ったことから「兵庫県文化の父」とも呼ばれています。入館無料。
芦屋市宮川町4-12 ☎ 0797-38-2091(芦屋市教育委員会生涯学習課)
- 開館時間
- 水・日曜の10:00~16:00※入館は閉館の1時間前まで
- 休館日
- 月・火・木~土曜、12月29日~1月3日
- アクセス
- 【鉄道】JR・阪神「芦屋」駅から徒歩約15分、
または阪神「打出」駅から徒歩約10分
【車】阪神高速3号神戸線「芦屋」から約3分、
または同「深江」から約5分
- JR芦屋駅(12:28) → JR姫路駅(13:17)
- JR姫路(13:25) →(特急はまかぜ・ランチ駅弁)→ JR城崎温泉駅(15:08)
- 徒歩
城崎文芸館
城崎ゆかりの作品に触れる
志賀直哉をはじめ、城崎ゆかりの文化人の作品、原稿、書画などを展示する常設展のほか、半年に1回企画展を開催。無料スペースでは城崎温泉の歴史を紹介しています。ショップには手ぬぐいやバッグなどのオリジナルグッズも。
豊岡市城崎町湯島357-1 ☎ 0796-32-2575
- 開館時間
- 9:00~17:00※入館は閉館の30分前まで
- 休館日
- 水曜、年末年始
- 入館料
- 500円、中・高生300円、小学生以下無料
- アクセス
- 【鉄道】JR「城崎温泉」駅から徒歩約5分
【車】北近畿豊岡自動車道「日高神鍋高原」ICから約35分
城崎温泉
文豪気分で湯巡りを
1300年の歴史を有し、多くの文豪に愛されてきた温泉地。泉質は湯ざめしにくい塩化物泉で、7つの外湯巡りが楽しめます。大谿川に沿って木造の宿が軒を連ね、志賀直哉が原稿を執筆した旅館もあります。
- 問い合わせ
- 城崎温泉観光協会 ☎ 0796-32-3663
- アクセス
- 【鉄道】JR「城崎温泉」駅すぐ
【車】北近畿豊岡自動車道「日高神鍋高原」ICから約30分
- JR城崎温泉駅(9:33) →(和田山・寺前経由)→ JR福崎駅(12:12)
- タクシー
もちむぎのやかたのあげだし麺
福崎町特産のもち麦を使ったもちむぎ麺に、厚揚げとたっぷりのキノコあんを掛けた一品。ほかにも「天ざる麺」や「釜上げ麺」など、多彩なメニューをそろえます。館内の売店で乾麺や半生麺を販売。
福崎町西田原1022-4 ☎ 0790-23-1500
- 営業時間
- 11:00~17:00(売店は9:00から)
- 定休日
- 月曜(祝休日の場合は翌平日)
- アクセス
- 【鉄道】JR「福崎」駅からタクシーで約10分
【車】中国自動車道「福崎」ICから約5分
福崎町立柳田國男・
松岡家記念館
日本民俗学創始の原点
日本民俗学を創始した柳田國男と、医療や国文学、日本画などの分野で活躍した4人の兄弟ゆかりの品を展示。敷地内には柳田國男が民俗学を志すきっかけとなり、著書「故郷七十年」の中で「日本一小さい家」と称した生家もあります。入館・見学無料。
福崎町西田原1038-12 ☎ 0790-22-1000
- 開館時間
- 9:00~16:30※入館は閉館の30分前まで
- 定休日
- 月曜(祝休日の場合は開館)、祝休日の翌日(土曜、日曜の場合は開館)、12月28日~1月4日
- アクセス
- 【鉄道】JR「福崎」駅からタクシーで約10分
【車】中国自動車道「福崎」ICから約5分
福崎妖怪ベンチめぐり
町を巡って妖怪とパチリ!
妖怪の伝承を収集した柳田國男にちなみ、記念館のある辻川山公園には河童や天狗のオブジェがあるほか、公園からJR「福崎」駅にかけての道中に点在する「妖怪ベンチ」などが撮影スポットとして人気を集めています。また、店先に設置する妖怪ベンチとのコラボ商品を販売する店も。
- 問い合わせ
- 福崎町観光協会 ☎ 0790-22-0560
- 洋菓子店の「レ・ボ・プロバンス」では一 つ目小僧をイメージしたケーキを販売
- JR福崎駅(16:46) → JR姫路駅(17:14)
【到着】 JR姫路駅